根菜や油揚げを出汁で煮込みご飯にかけた、福井県の郷土料理とは?

日本全国には、その土地の特産物を活かした郷土料理というものがあります。地域の人々に親しまれるだけではなく、名産品となることも多いです。今回は福井県の郷土料理について紹介します。

ぼっかけ飯とは

「ぼっかけ飯」とは、福井県に100年以上前の古くから存在している伝統の郷土料理です。炊き立てであったかいごはんの上に、あつあつの汁ものをぶっかけて食べたものが「ぼっかけ飯」であり、汁の量が多ければ汁ものともなるため地域によっては「ぼっかけ汁」と呼ぶこともあります。福井県全体に広く存在しており、通年で食べられているなじみの食事とも言えます。あつあつの汁をほかほかのごはんにぶっかけ(ぼっかけ)ることから、「ぼっかけ飯」という名前が付いたともされている郷土料理です。

家庭で食べることも多いですが、客人にふるまうこともある郷土料理であり、そのおいしさから帰りはじめた客人たちも追いかけて(ぼっかけて)引きとどめるほどであったということから、「ぼっかけ飯」という名がついたといういわれも存在しています。この「ぼっかけ飯」の特徴は、福井県で広く親しまれているにもかかわらず、地域によってさまざまな具材や食べ方が存在しており、バリエーションが豊かであるということです。地域のみならず、家庭によっても味付けや食べ方にアレンジがあるため、各地域の「ぼっかけ飯」を集めたならば、一見すると同じ料理名とは思えないほどの違いがあります。

言い換えると、炊き立てのご飯にあつあつの汁をかけているという共通点があるという点だけが特徴の郷土料理ともいえます。「ぼっかけ飯」は、福井県で親しまれている食事ではありますが、日常的に食べる食事というよりも、特にハレの日に食されるめでたい料理という意識が強いです。どのような時に食べられるかは、こちらも福井県内の地域によってそれぞれ異なります。結婚式の最後にお嫁さんに食べてもらうための食事としている地域もあれば、披露宴の最後の締めの料理としている地域、正月三が日の夕食に出す地域、そして浄土真宗の催事のひとつである報恩講の夜食として出す地域など、さまざまです。

「ぼっかけ飯」は、郷土料理ではありますが、県民にのみ親しまれているだけの料理ではありません。飲食店や旅館などで提供されることもあれば、ご当地グルメとして全国に知らしめようという働きもあります。地域や飲食店ごとにそれぞれある違いを楽しむことができるので、食べ比べにも最適です。

さまざまあるぼっかけ飯

「ぼっかけ飯」の特徴は、炊き立てごはんとあつあつの汁ということで、地域によってさまざまなレシピがあり、そのそれぞれに魅力があります。多くがその地域で良くとることができる食材などを使用され、工夫がなされたものです。
知名度の高い「ぼっかけ飯」のひとつとしては、根菜類を大量に使用した「ぼっかけ飯」です。坂井市で良く作られているものであり、ささがきしたゴボウに細かく切ったニンジンなどの根菜類と油揚げと糸こんにゃくをカツオの出汁としょうゆで煮込んで作ります。

削りたての風味がしっかりしたカツオ節を使用することが特徴で、出汁だけではなく食材としての役割があります。根菜類の甘みと風味が感じられるほか、栄養素も満点です。また、油揚げは福井県の名産品でもあり、よく食べられている食材です。
郷土料理であった「ぼっかけ飯」をご当地グルメまで発展させたのは、勝山市であり特徴的な見た目をしています。赤いかまぼこと三つ葉の入った出汁をごはんにかけ、のりやワサビを添えて食べるシンプルなものです。

魚の切り身を加えることもありますが、全体的に素朴な味わいがあります。勝山市内の多くの飲食店・旅館などでアレンジされたものが提供されている一品です。
このほか、イタリアン居酒屋でアレンジされたものや焼き肉店でアレンジされたものなどさまざまあります。

味比べができるぼっかけ飯

「ぼっかけ飯」は、福井県で広く親しまれている郷土料理です。郷土料理でありながら、地域によってそれぞれ食べるタイミングやレシピが異なります。それぞれの飲食店でアレンジされており、食べ比べるのも楽しいので福井観光の際には味わって見てください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 根菜や油揚げを出汁で煮込みご飯にかけた、福井県の郷土料理は?

A.ぼっかけ飯