ウナギの産地でもある「三方五湖」がある都道府県とは?

ウナギは美味しいけれども高価なイメージがありますよね。ところが三方五湖周辺では、地元で獲れた天然ウナギの丼が驚きの価格で食べることができるのです。三方五湖のウナギについて詳しく見ていきましょう。

塩分濃度の違う三方五湖の水質は非常に豊かな漁場

福井県の観光スポットの三方五湖は、日本遺産に指定されている美しい場所です。場所は、福井県三方郡美浜町と若狭町周辺に当たります。その名の通り5つの湖が集まってできているのですが、この湖はそれぞれ汽水、海水、淡水の塩分濃度が異なります。この特徴的な水質のおかげで、鯖街道のサバを代表とする多くの産物が生まれたのです。サバに並び、注目すべきは、若狭のウナギです。ピチピチとした活きの良い天然ウナギが、三方五湖の漁場で入手できます。昔は鯖街道の宿場にいけすが置かれて、京都まで鯖街道を通って若狭ウナギを運んでいたのですね。特に5月下旬~11月にかけて、ウナギが良く獲れます。寒い冬に向けてしっかりと脂肪を蓄えている11月末くらいのウナギが、最も脂が乗って美味しいと言われていますよ。

絶品の口細青鰻

三方五湖で獲れるウナギの種類は、口細青鰻と呼ばれるものが多いです。この種類のウナギは、字の通りに青みがかった色をしており口が細く尖っています。そもそもが、三方五湖の泥の底に生息するゴカイをエサとするために、それらを捕まえるように口の先が細くなったそうです。この口細青鰻は、周辺の店舗でウナギ丼として食べることができますが、これがまたリーズナブルで最高に美味しいと評判です。備長炭で焼き上げて、皮はパリパリで厚い身はふんわりと仕上がっています。

地元では、自身で漁に出てウナギを捕まえてくる主人が経営する店舗もあります。三方五湖に行ったなら、是非とも吟味したいものです。ただし、天然ウナギなので必ずその日に食べられるとは限りません。事前に店にウナギ丼の在庫を問い合わせてみると良いでしょう。

ウナギと食べ合わせが悪いなんて迷信!若狭の梅干しと一緒にどうぞ!

実は三方五湖は、梅干しも有名な産地です。福井梅、もしくは西田梅とも呼ばれ、種が小さくて実がふっくらと分厚い梅です。かつての福井の西田村にて作られるようになったことから、西田梅という名前が付きました。三方五湖周辺の土産物店では梅干しがたくさん販売されていますし、周辺の民宿の料理には必ず美味しい梅干しが付いてくるでしょう。若狭は梅の郷でもあるのです。

ところで、「ウナギと梅干しは食べ合わせが悪い」と聞いたことはありませんか?昔から、食べ合わせの良し悪しが言われることがありますが、実はウナギと梅干しを一緒に食べてはいけないと言うのは迷信のようです。「ウナギは贅沢な食品であり、梅干しはクエン酸の効果により食欲が湧くので、梅干しとウナギを一緒に食べるとウナギを食べ過ぎてしまうから良くない」と言われていたともされています。また、「梅干しには酸味があるために、ウナギがもしも腐っていても気付かずに食べてしまうから良くない」という理由もあったようです。

いずれにせよ、実際には何も問題はない食べ合わせです。それどころか、医学的にはウナギと梅干の組み合わせは健康に良いことが分かっています。梅干しが胃酸分泌を活発にしてくれるので、ウナギの油分の体内消化が促進されるというのです。三方五湖周辺でウナギ丼を注文すると、地元が誇る福井梅が小鉢に付いてくることが多いです。若狭ウナギと福井梅の組み合わせは、実にこの土地らしく味わい深いものがあるでしょう。素朴な梅干しと天然のウナギの味は忘れられないものになるはずです。

三方五湖に来たならウナギを食べて帰ろう!

福井県は魚が美味しいことで有名ですが、三方五湖のウナギもそのひとつだということですね。三方五湖はレインボーラインからの眺めが素晴らしいので立ち寄ってみては?美しい自然と最高のウナギ、そして素朴な梅干しは、旅の良い思い出となることでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. ウナギの産地でもある「三方五湖」がある都道府県は?

A.福井県