北秋田市で古くから食べられてきた郷土菓子とは?

秋田県北秋田市に伝わる郷土菓子を紹介します。TV番組に取り上げられたことをきっかけに広く知られ、現在は県内外に多くのファンを持っています。いったいどんなお菓子なのでしょうか。

ふわふわでとろけるような食感

「バター餅」とは、秋田県北秋田市で長年食べられてきた郷土菓子です。やわらかいお餅に、バターや卵黄、小麦粉、砂糖などを混ぜ込んだもので、ふわふわでとろけるようなやわらかい食感や、やさしい甘さ、ほのかなバターの風味などが感じられ、素朴な味わいが楽しめます。時間が経っても長くやわらかい状態を保てるため、元々はマタギの保存食として食べられていたものが始まりです。うっすら黄色みがかったクリーム色で、手に持つとむちむちもちもちのやわらかさが感じられます。2019年5月現在、日本バター餅協会に認定されている業者は13店舗あり、また北秋田市推奨認定特産品になっている商品が2つあります。

2012年からはバター餅のグランプリを決める「BM-1グランプリ」が開かれ、オーソドックスなバター餅やアレンジバター餅など、さまざまなバター餅が出品されています。また、バター餅をモチーフにしたゆるキャラ「バタもっち」や、北秋田市出身のシンガーソングライターが作った「バターもちのうた」などもあります。地域全体に愛されているふるさとのお菓子、それがバター餅なのです。

バター餅はどこで買える?

以前は北秋田市内及び周辺の商店や物産館などでしか購入できませんでした。しかし、TV番組に取り上げられたことをきっかけに県内外で爆発的な人気を集め、現在では秋田県内の多数の土産物店などで販売されています。駅や空港の土産物店でも販売されているため、各業者からさまざまな商品が販売されており、それぞれで微妙に形状や味が異なるため、いろいろな種類を購入し、食べ比べてみるのも良いでしょう。

よく見られるのは、長方形で手に持ちやすいサイズにカットされたものです。ほかには三角形の形状のものなども多くあります。サイコロ状になっているものもあります。より手作り感のあるバター餅を食べたいなら、本場北秋田市内の道の駅や物産館をのぞいてみましょう。組合員が作った地元ならではのバター餅を手に入れられるかもしれません。

秋田県北秋田市のエリア情報

秋田県北秋田市は、県北に位置する人口約32,000人の市です。2005年に鷹巣町・合川町・森吉町・阿仁町の4町が合併してできた市で、県内市町村で2番目に広い面積を誇っています。山や湖、河川など自然豊かな環境が大きな特徴で、農業や林業などが盛んです。紅葉や樹氷といった四季折々の自然が楽しめる森吉山や、さまざまな景観が楽しめる人造湖・太平湖など、名所が満載です。北秋田市にアクセスするには車を使用するほか、電車や飛行機などの交通機関を利用する方法もあります。

電車はJR奥羽本線のほか、北秋田市内にある鷹巣駅と県南にある仙北市の角館駅を結ぶ、秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線も走っています。特に秋田内陸線は秋田県の中央部分を通り、野山や田畑などのどかな風景をのんびり眺めながら移動できるローカルな雰囲気が人気を集めています。飛行機で訪れるなら、大館能代空港を利用がおすすめです。コンパクトなサイズの空港ですが、羽田空港発と大館能代空港発、それぞれ毎日2便が発着しています。空港内には秋田のグルメを味わえるレストランや気軽に利用できるカフェ、県内や北秋田市のお土産が豊富に取り揃えられたショップなど、移動の拠点とする以外にも魅力的なコンテンツがあります。

バター餅は皆に愛される素朴でやさしいふるさとの味

秋田県北秋田市の郷土菓子であるバター餅は、いまや地域の枠を超え、日本中の人に愛されているお菓子です。のどかで自然豊かな環境をそのまま表したような、素朴でやさしい味わいです。秋田県や北秋田市を訪れた際は、ぜひ食べてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 北秋田市で古くから食べられてきた郷土菓子といえば、何餅?

A.バター餅