黄身餡をホワイトチョコレートで包みこんだ、岩手銘菓とは?

岩手県のお土産といえば「南部せんべい」や「盛岡冷麺」など様々ありますが、岩手県大船渡市を代表するお菓子をご存じですか?ここではそのお菓子についてご紹介していきます。

大船渡市を代表するお菓子

「かもめの玉子」は、岩手県大船渡市に本社を構える「さいとう製菓株式会社」で製造・販売されているお菓子です。さいとう製菓は「岩手を食べよう」をコンセプトに地元の素材を活かしたお菓子作りを心掛けており、かもめの玉子の他にも味・見た目ともに最高品質の、四季折々の風情が感じられるような様々なお菓子を提供しています。
その中でも特に「かもめの玉子」は大船渡市を代表するお菓子として有名で、ちょっとしたお遣い物にも使うなど地元の人にも日頃から親しまれています。近年では岩手県のお土産ランキングの上位に必ず名前が挙がってくるほど全国的にも人気や知名度が上がっています。薄いカステラ生地でたっぷりの白餡を包みこみ、ホワイトチョコでコーティングされた卵型のお菓子は見た目にも愛らしく、一度食べるとくせになりそうなお味です。

ちなみに「さいとう製菓株式会社」の名を一躍有名にしたのがこの「かもめの玉子」ですが、昨今では当初からのオリジナルバージョンに加え、いろいろなバリエーションのかもめの玉子が作られています。例えば地域限定品でそこでしか手に入らないかもめの玉子や、季節限定のみかん味やメロン味など少し予想外の風味のかもめの玉子も販売されています。そこには消費者が飽きないような様々な工夫や、ちょっとした遊び心も忍ばせている会社側の意図がほんのりと垣間みえます。一度購入したことがある人でもまた再び楽しめる、それが「かもめの玉子」の魅力です。

「かもめテラス」を楽しもう!

大船渡市は2011年に東北地方を襲った東日本大震災で大きな被害を受けた町です。市の中心部のほとんどが津波の被害を受け、壊滅状態になりました。さいとう製菓株式会社も本社、和菓子工場、総本店を含む5店舗が津波の被害を受けましたが、幸いなことに職員のなかに死傷者はでませんでした。震災から6年余り、2017年10月まで市内の仮設店舗で営業を行なっていましたが、同年11月に待望の新店舗である「かもめテラス」をオープンさせることができました。

かもめテラスは「訪れたお客様をお菓子でもてなし、まちの縁側として親しんでもらいたい」との思いから、「菓子工場併設型旗艦店」として再建されました。お菓子の購入はもちろん、買ったお菓子をその場で食べられるイートイン&カフェスペースが設けられ、お菓子の製造工程を見学したり、体験プログラムなどを楽しむことができます。震災後、新たに再建するにあたって、これまでにない店舗を目指しました。
ちなみに世界で一つだけのかもめの玉子が作れる「DECOかもめの玉子」は、体験プログラムの中でも特に人気があります。ベースとなるかもめの玉子にチョコをつけて、好きなトッピングをして、自分だけのオリジナルデコレーション玉子が楽しめます。

岩手県の沿岸部はさんま漁が盛ん

岩手県の中でも比較的温暖で過ごしやすい地域として知られる大船渡市は、岩手県沿岸部に位置する小さな港町です。岩手県の内陸部と比べて冬でも積雪量が少なく気温も高いため、「岩手の湘南」とも呼ばれています。
この辺りは古くから「三陸地方」と呼ばれ、美しいリアス式海岸が有名で漁業の町として栄えてきました。特にサンマ漁は盛んで、近年では5月頃になると多くのサンマ漁船が出漁する姿が見られます。サンマ漁は主に8月から12月がピークですが、この時期は脂ののった美味しいサンマが地元のスーパーの店頭などに並び、安価な値段でサンマを手に入れることができます。

またこの時期は市内でさんま祭りも開催され、市内外から多くの観光客が訪れます。さらに毎年9月には東京タワーでさんま祭りを開催しています。大船渡市で独自に行なっているサンマ焼き師認定試験に合格したサンマ焼き師たちが、東京タワーの高さにちなんだ3333匹のサンマを炭火焼で焼いたものをイベント来場者に無料で振る舞います。このイベントは毎年大盛況です。

岩手県のお土産なら「かもめの玉子」!

海が近い大船渡市では街中でもよくかもめの姿を目にします。そのかもめの卵を模した大船渡市を代表するお菓子「かもめの玉子」は、味も見た目も絶品で県内外の観光客にも人気です。限定品など様々な風味も楽しめるので、岩手のお土産におすすめです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 黄身餡をホワイトチョコレートで包みこんだ、岩手銘菓といえば?

A.かもめの玉子