『金精軒』によって製造されている、山梨県のご当地菓子とは?

金精軒が製造する山梨県の有名なスイーツ。なにが思い浮かぶでしょうか?お土産品としてもポピュラーですので、みなさんこの写真のお菓子をご存知かもしれません。この記事では、このスイーツの名前の由来やテイストなどを取り上げご紹介していきます。

武田信玄の非常食をヒントに開発された商品

金精軒の信玄餅は、戦国時代の武将である武田信玄と縁が深いスイーツです。このスイーツは、武田信玄が出陣の際に持参したとされる切り餅からアイデアを得て、金精軒が開発しました。金精軒は、明治35年に創業した老舗の和菓子店。こちらのお店がある北杜市白州町は、かつては甲州街道台ヶ原宿として栄えた地でもあります。この地を治めていたのが、「甲斐の虎」として名高い武田信玄です。北杜市の周辺には、武田信玄に縁が深い観光スポットが数多く点在しています。

金精軒が発売する信玄餅は、もち米粉や砂糖、水あめなどのシンプルな素材から作られています。餅のフレッシュな風味が楽しめるように、加工法にも気を配るところは、金精軒ならではのこだわりです。角形の容器に入った信玄餅にはきな粉がたっぷりとまぶしてあり、食べるときには黒蜜をかけます。きな粉の素朴な風味と黒蜜の濃厚さが楽しめるのが、このスイーツの特徴。金精軒が使用しているきな粉は、自家焙煎で仕上げられており、大豆の香ばしい香りが存分に味わえます。餅を作るときの水には、甲斐駒ヶ岳の伏流水を使用。素材にこだわった金精軒の信玄餅は、全国菓子博覧会で有功金賞や審査総長賞を受賞しています。

山梨県名物として全国的に知られる信玄餅

金精軒の信玄餅は、金精軒の本店である台ヶ原店や韮崎店などで販売されています。台ヶ原店は、古い旅籠屋の建物を使った趣ある店構えのお店です。台ヶ原店に併設されているギャラリーでは、手作り凧などの展示が折に触れて行われています。2018年にオープンした韮崎店は、中央自動車道のインターチェンジから近く、ドライブの際にも立ち寄りやすい立地です。こういった直営店のほかにも、金精軒の信玄餅は山梨県内の道の駅などが取り扱っています。東京都の日本橋にあるアンテナショップ「富士の国やまなし館」でも購入が可能です。

合成保存料や人工甘味料などを使用していない金精軒の信玄餅は、安心して食べられるお菓子として地元の山梨県でも好評を得ています。武将の非常食をヒントに開発されただけあって、こちらのメーカーの信玄餅は食べ応えも抜群。夏には、白州町の水を寒天で固めた涼やかな信玄餅も限定販売されます。金精軒の信玄餅は、見た目もユニークです。透明のビニールで包まれたパッケージは、風呂敷にくるまれた贈り物のような雰囲気。お土産品として人気の秘密は、こういったオリジナルのパッケージにもあるようです。金精軒では、信玄餅のほかにも季節感のある和菓子を数多く販売しています。

自然環境に恵まれた山梨県

富士山や南アルプスなどに囲まれた山梨県は、自然環境に恵まれた地域です。金精軒がある北杜町には、日本百名山に選ばれた甲斐駒ヶ岳をはじめ、日本名水百選の1つに数えられている尾白川などがあり、自然の恵みをたっぷりと享受できる環境がそろっています。金精軒の信玄餅は、このような山梨県の自然環を生かして作られたご当地スイーツです。台ヶ原宿は日本の道百選にも選ばれており、観光スポットとしても有名です。尾白川渓谷や薮内正幸美術館などは、全国から観光客が訪れる人気のスポットになっています。山並みの風景や日本の原風景を満喫するのにも、山梨県はもってこいの環境と言えるでしょう。山梨県へは、中央自動車道を使えば東京方面や大阪、神戸方面からもスムーズにアクセスができます。

ご当地スイーツが地域の魅力を知るきっかけになる

ご当地スイーツは、その地域の魅力を知る1つのきっかけになってくれます。信玄餅を味わうときには、このスイーツのふるさとである山梨県の歴史やお菓子の由来などについても情報を集めておくとよいかもしれません。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 『金精軒』によって製造されている、山梨県のご当地菓子は?

A. 信玄餅

Q. 山梨県北杜市にある、日本百名山にも選ばれた山は?

A. 甲斐駒ヶ岳