沖縄県の調味料「コーレーグースー」は、泡盛に何を付けんだもの?

古くから沖縄にある伝統的な調味料のひとつ、コーレーグース。沖縄ではポピュラーな調味料ですが、その他の地域にお住まいの方にとっては、普段なかなか聞き馴染みのない名前の調味料ですよね。コーレーグースとは、なにかを沖縄のお酒、泡盛に付け込んだものです。それは何だと思いますか?コーレーグースとは一体どのような調味料なのでしょうか?

コーレーグースは沖縄のタバスコ?

コーレーグースは沖縄県民にとって、昔から伝わる伝統的な、なくてはならない調味料のひとつ。唐辛子を泡盛で漬け込んだピリっと辛い調味料です。

本来、コーレーグースという言葉は、唐辛子全般を意味する沖縄方言でした。しかし今ではその言葉の意味はこの調味料をさしており、いまや沖縄の食卓にはかかせないものになっています。それほどこの調味料は沖縄の文化に浸透しているのです。

「沖縄版のタバスコ」といっても過言ではないかもしれない「コーレーグース」の味は、唐辛子だけ辛みがあります。ピリッと辛い唐辛子を泡盛に付け込んだ調味料を一振りすると、沖縄らしい味になる調味料です。タバスコとの違いは、コーレーグースのほうが辛く、またアルコールを含んでいるという事です。

コーレーグースの由来は?

コーレーグースとは、唐辛子そのものを指す言葉として使われていました。その昔唐辛子が沖縄に伝わったのは、18世紀前期頃と言われています。薩摩藩を経由し沖縄に伝来した際に「コーレーグース」の名前の語源になっている「高麗胡椒(コーレークシュー)」や「高麗薬」(コーレーグスイ)という名称も同時に伝わったと考えられているようです。また、ハワイやブラジルに移住した沖縄県民が帰国した際にハワイで覚えたチリペッパーウォーターをヒントにコーレーグースを開発したという説もあるようですが本当の所はまだ分かっていません。

コーレーグースのアルコールは?

コーレーグースは泡盛と唐辛子で作りますがアルコール分高めの泡盛を使用しているので、泡盛のアルコール度数がどれくらいなのか気になる人もいると思います。泡盛のアルコール度数は平均して20~30度と高め。中には60度もあるものも存在します。
もちろん、コーレーグースをそのまま飲む人はいないとは思いますが、使いすぎにはきをつけたいものです。一般的に一皿に2、3滴程度を使用する人が多いようです。これぐらいであれば、酔っぱらう心配もありません。
コーレーグースが原因で、飲酒運転で捕まった人もいるそうなので、辛いのが好きだからといって、いれすぎには注意しましょう。

コーレーグースの嬉しい効能

コーレーグースには料理の味を美味しくしてくれるだけではなく、嬉しい効能もたくさん。それはコーレーグースに使われている「島唐辛子」のおかげ。この「島唐辛子」にはカプサイシンと言われる成分が一般的に本土で栽培されている唐辛子の3倍以上含まれているというから驚きです。カプサイシンには発汗作用があり、体温をあげてくれますので、ダイエット効果や代謝アップ効果が期待されます。代謝がアップすることで脂肪の燃焼を助け、血流の流れやむくみも防止され、さらに免疫力の向上にも役にたちます。さらにカプサイシンのダイエット効果は即効性があり、有酸素運動よりも効率的に脂肪を分解してくれるとも言われており、ダイエットしたい人には嬉しいですね。

また、代謝がアップする事により、美肌効果も。血行が良くなり肌のターンオーバーも促進され、胃腸の動きも活発になるでしょう。健康的な肌が作られやすい環境をつくってくれるのです。

その他にもカプサイシンは抗酸化作用もあり、肌荒れなどの原因となる活性酸素を除去する効果もあり老化予防も期待できそうですね。また島唐辛子には体内でビタミンAに変わり免疫力を上げてくれる大切な栄養素であるベータカロテンも豊富です。カプサイシンはアルコールに溶けやすいので、泡盛を使ったコーレーグースはカプサイシンの効能を引き出すのにぴったりの調味料です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 沖縄県の調味料「コーレーグースー」は、泡盛に何を付けんだもの?

A. トウガラシ