新潟県五泉市のご当地麺料理とは?

新潟県五泉市のご当地麺料理をご紹介します。五泉地域の名産が麺に練りこんであるのが特徴です。味はもちろん、香りも良いと評判の麺料理とは、いったいどんな料理なのでしょうか。

五泉市の名産

サトイモの原産地は東南アジアとされ、日本には縄文時代に伝わったのではないかと言われています。里で栽培されたことからこのように名付けられました。日本では新潟県でサトイモが多く生産されていますが、特に新潟県五泉市で栽培が盛んで県内第1位の生産量を誇ります。なぜ新潟県五泉市でサトイモが盛んに栽培されているのでしょうか。かねてより五泉地域ではサトイモが栽培されていました。五泉地域は山々に囲まれ、夏は暑く冬に降雪量が多いという高温多湿な気候のため、高温多湿を好むサトイモの栽培にピッタリの地域だったのです。

五泉地域ではサトイモのみならず稲作も盛んに行われていましたが1970年代に入ると、日本政府が米の減反政策を打ち出したことから転作を余儀なくされました。その影響で、サトイモ栽培により一層力が入れられるようになったのです。その後、生産技術の進歩や品種改良などにより品質を高めていった五泉のサトイモは、1987年に県内で唯一の国の指定産地の認定を受けるまでになりました。その特徴は、まろやかなぬめりときめ細かな肉質で他の産地とは比べ物にならないとさえ言われています。

五泉サトイモ麺の誕生と栄養

五泉サトイモ麺は、五泉市の特産品であるサトイモを粉末状にして麺に練りこんであるのが特徴です。かつて五泉地域の経済が落ち込み、街全体も活気を失っていた時期がありました。そんな中、五泉地域の食堂が集って組織された組合が地域を活性化させるために街おこしを行い、経済や農業を盛り上げようとして開発されました。試験販売を行うとあっという間に完売したためこれをご当地グルメにしようと決めました。人気が広まっていく中で、麺を改良しラーメンに合うようにと麺の配合を変えたタイプも発表されました。しかし、あくまでもサトイモがメインで練りこまれていますのでサトイモの香りが良いとして人気のグルメです。

このようにして誕生した五泉サトイモ麺には、どのような栄養が含まれているのでしょうか。まず、ガラクタンが多く含まれています。これは、サトイモのぬめりの成分であり血圧やコレステロールを下げる働きがあります。また、脂肪に蓄積されないため肥満予防にも効果があると言われます。次に、カリウムも含まれています。これは、血液中の塩分の排出やむくみの解消に働きます。栄養が豊富でしかも低カロリーな食材であるサトイモですが、調理する際に加熱しすぎると栄養成分が失われてしまうので注意が必要です。

五泉市のゆるキャラ

日本全国様々なゆるキャラがおり、ゆるキャラグランプリが開催される程の人気ですが、五泉市にもゆるキャラが存在します。まず、「五泉市忠犬!桜タマ吉」です。このキャラクターは、雪崩から主人を2度も救った実在の犬である「忠犬タマ公」をモチーフとして考案されました。グッズやせんべいなどにデザインされ人気のキャラクターです。また、「いずみちゃん」もいます。五泉市の掲げる澄んだ空気、清らかな水というテーマと五泉市の「泉」をモチーフとして考案されました。新潟のバスケットボールチームの試合が五泉市で開催された際に大きく市をアピールするなど、五泉サトイモ麺とともに地域を活性化させるため様々なイベントに参加しています。

様々にアレンジされる五泉サトイモ麺

五泉サトイモ麺は、五泉市内の店舗やイベントで食べることができます。そばはもちろん、ラーメンやパスタにも合うように改良された五泉サトイモ麺の独特な食感と香りを楽しむために、多くの人が五泉市を訪れるのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 新潟県五泉市の「五泉○○麺」。○○に入るのは?

A.サトイモ

Q. 「忠犬タマ公」をモチーフとして考案された、新潟県五泉市のゆるキャラは?

A. 五泉市忠犬!桜タマ吉