宮崎県の寿司屋で生まれた「レタス巻き」。誕生のきっかけは?

巻き寿司の一種である「サラダ巻き」は、スーパーやコンビニでもおなじみのメニューで、今やすっかり定番となっていますが、その原点になったのが宮崎県で誕生した「レタス巻き」だというのはご存知でしょうか。今回はこの誕生のいきさつについてお話します。

野菜嫌いの友人のために考えられた

「レタス巻き」は宮崎市内にある、昭和41年(1966年)創業の寿司店「一平」の創業者・村岡正二さんが、友人の音楽家・平尾昌晃さんのために考えられたものです。ちなみに、この平尾昌晃さんは歌手・作曲家として活動しており、その当時、山下敬二郎さん、ミッキー・カーチスさんと共に「ロカビリー三人男」として人気を博していた人物です。野菜嫌いという悩みを抱えていた平尾さんのために、「おいしく野菜が食べられ、かつヘルシーなお寿司を作ろう」と試行錯誤を重ねて生まれたなのです。

今では当たり前になっていますが、当時お寿司にマヨネーズを使うというのは、かなり斬新なことでした。抵抗感を感じる人も大勢いたものの、徐々にそのおいしさが広まるにつれて認知度も高まり、現在に至る「サラダ巻き」や「変わり種巻き」へと繋がる原点となったのです。

レタス巻きとは

レタス巻きは海苔の上に酢飯を広げて、レタス、下茹でしたエビ、マヨネーズをのせて巻いて作ります。レタスの食感が押しつぶされないよう、あまり力をこめずに巻くのもポイントだそう。レタスのシャキシャキ感と海老のプリプリ感、そしてマヨネーズの酸味と甘い酢飯の組み合わせが何とも美味。宮崎では一般的な少し甘めのしょうゆをつけてもおいしくいただけます。

今、宮崎市では〇〇がアツい!

餃子の消費量ナンバーワンの市と言えば、宇都宮市!?浜松市!? いやいや宮崎市なのです! 総務省の家計調査を元にした、2020年上半期の「餃子購入額」と「餃子購入頻度」で、宮崎市が栃木県宇都宮市と静岡県浜松市を抑えて、全国1位に躍り出ました。ちなみに、この家計調査データはスーパー等で購入した餃子による算出で、宮崎市民が日常食べるものとして餃子を愛しているか、わかる結果となりました。過去に「購入額」「購入頻度」の2冠を同時に獲得した市町村はないとのことで、宮崎では年間トップへ向けて盛り上がりを見せています。

この結果を意外に思う方も多いかもしれませんが、宮崎の餃子のおいしさは日本でトップクラスと言っても過言ではないのです。ふだん食べられているスタンダードな餃子のレベルがとても高く、あの「餃子の王将」が一度は宮崎に出店したのに、閉店して撤退してしまうほど。そして宮崎では冠婚葬祭の時に餃子を必ず持っていくという地域もあるくらい、お土産品として定着している地域でもあります。

宮崎餃子の特徴は「ラードで焼く」こと。また、店舗によりますが、しっかり練ったもっちりした皮やパリっとした皮で、仕入れた新鮮な野菜と宮崎のブランド豚を包み込み、さらにそれを極上のラードで焼き上げるのです。宮崎は畜産や農業が盛んな地域であり、地元特産の質の良い食材を惜しみなく使い、さらに熟練の職人が丁寧に仕上げています。

宮崎県も「餃子県」を目指して活動し、宮崎市では「餃子まつり」が開催され、毎月3日を「餃子の日」に定め、黄色いのぼりを掲げる店舗も増えています。食の宝庫である宮崎の新名物として、今、宮崎の「餃子」が注目されています!

ザ・ご当地検定の問題

Q. 宮崎県の寿司屋で生まれた「レタス巻き」。誕生のきっかけは?

A. 友人の野菜嫌いの克服