村田町の豊かな自然の中で育ったある「豆」は、宮城県を代表する特産品の一つです。村田町ではアイスクリームやこんにゃくなど、その豆を使った加工品を数多く販売しています。そんな数ある加工品の中から、人気商品をご紹介します。
きれいな緑色とさわやかな風味
新鮮なそら豆を使用した米粉麺は、見た目にもきれいな緑色とさわやかな風味、適度なコシがあるのが特徴です。また、シンプルなざる麺のほか、平麺にソースがよくからんだクリームパスタ風やラザニア風、細麺でつるつると食べられる冷やし中華など和洋中、温かい料理と冷たい料理、どんな料理にもアレンジできるのが魅力です。
そら豆は糖質・脂質の代謝を促進するビタミンB群、むくみ解消に効果的なカリウム、コラーゲンの生成を促し肌荒れを防ぐビタミンCなどさまざまな栄養素を豊富に含んだ食材です。もちろん、そら豆ごはんなど従来の食べ方もおすすめですが、村田町のそら豆加工品は旬のそら豆をたっぷり使用しているので、その栄養素を余すことなくしっかり摂ることができます。購入は宮城県の特産品がそろう村田町の道の駅である村田町物産交流センターで可能で、そら豆の最盛期である夏季以外にも全国各地から特産品を求めてたくさんの観光客が訪れています。施設にはレストランも併設されており、もちろん米粉麺を使った料理などオリジナルメニューが楽しめます。
そら豆米粉麺の開発は苦難のスタート
そら豆米粉麺は村田町物産交流センターが開発・販売している商品で、そのきっかけは特産品のそら豆とその加工品をもっと広く知ってもらうことでした。そのため、加工品を使った創作料理のレシピを公開したり、地元の飲食店と協力してメニューに加えるなどB級グルメとして定着させ、販路を拡大してきました。この「そら豆の町村田のブランドづくり」事業は、今でこそ大成功を収めたと言えますが、立ち上げ当初はそら豆農家も集まらず、なかなか軌道に乗りませんでした。しかし、道の駅オリジナルのイベント・農産品カレンダーを作成し、10年以上精力的に活動を続けてきた結果、今では年間約25万人もの人が物産交流センターに足を運んでいます。
観光地としても有名な村田町
村田町は山形と宮城を結ぶ街道の要所にあり、江戸時代には商業と交通の中心地として栄えました。特に紅花の取引が盛んで、京都や大阪、江戸にも出荷されていました。この紅花の取引によって財を成した商人が構えた数多くの蔵が今も町内の通りには建ち並んでいます。当時を思わせるこの町並みは「みちのく宮城の小京都」と呼ばれ、国の重要伝統的建造物保存地域に指定されています。
村田町物産交流センターもまた、蔵作りをイメージした建物が特徴的な道の駅です。ここではそら豆が旬を迎える毎年6月に「そら豆祭り」を開催しています。即売会やそら豆炭火焼きの試食コーナー、袋詰め放題のほか、そら豆米粉麺をはじめとした宮城県の特産品も一挙に集められ、たくさんの観光客でにぎわうイベントになっています。さらに、村田町は知る人ぞ知るモータースポーツの町で、菅生にあるモータースポーツSUGOでは年間を通してカーレースやバイクレースなど数多くのレースが開催されています。国際自動車連盟(FIA)公認の国際レーシングコースを有し、日本グランプリのみならず世界選手権も行われる本格的なレース会場となっています。歴史と伝統が感じられる町並みと最新技術を駆使した最速のレースで人々を魅了させるモータースポーツといったように、さまざまな面で楽しめるのが村田町です。
宮城県村田町は特産品のそら豆米粉麺をはじめとした魅力いっぱいの町
宮城県村田町の特産品であるそら豆をふんだんに使用した米粉麺は、販売する道の駅「村田町物産交流センター」の名物土産です。そのほかにも、村田町は蔵造りが美しい町並みやモータースポーツ施設など観光スポットも数多く、1年を通して楽しめる場所です。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 宮城県村田市の独特の麺といえば、何を練りこんだ米粉麺?
A.そら豆
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