京都が発祥のお団子「みたらし団子」。この「みたらし」とは元々何の名前?

みたらし団子は、京都府にある下鴨神社で生まれた郷土料理になります。ここでは、平安時代から続くと言われるみたらし団子を紹介します。みたらしの聖地とも呼ばれる京都の名所と共に解説をしていきます。

京都の神社のお祭りで人気だった「みたらし団子」

みたらし団子は、京都府にある下鴨神社で夏場に行われるみたらし祭りの際に境内で売られたのが始まりと言われています。平安時代から続く、下鴨神社で行われるみたらし祭りは、平安時代から続く歴史のある祭事として知られます。祭りの際に境内で団子に甘辛いタレをまぶして売っていたものが参拝客に好評になり、京都を代表するご当地グルメとして全国に広まっていきました。

丸い団子を串に挿していき、甘辛い醤油タレを塗って焼き上げるシンプルなスタイルですが、お団子とタレのバランスが絶妙な味わいを醸し出し、年代を問わず幅広い方に人気の和風スイーツとして仕上がっています。米粉をベースにしたシンプルな仕上がりだからこそ、いつまでも飽きられることもなく、長きに渡って愛されているのです。

みたらし団子の美味しさの秘密は、秘伝の甘辛い醤油タレにあります。口の中でほどよくとろける食感を醸し出すため、長きに渡って試行錯誤を重ねた結果が、今日の京都のみたらし団子になっているのです。みたらし団子の一個が少し離れているのは、人間の体を表しています。1つの串に5個の団子が刺さっているみたらし団子は、元々は厄除け人形を意味する食べ物として、鎌倉時代には、ありがたい食べ物として祭り事の際に食べられていました。

みたらしは、漢字で書いた場合には、御手洗となります。京都にある世界遺産としても知られる下鴨神社の境内にある御手洗社が名前の由来となっているみたらし団子は、名前の通りに当時は参拝した方がお茶と一緒に食することで身を清める意味で食べていたことが記録として残っています。

いまでも、京都府にある下鴨神社の近くには、みたらし団子発祥の店として知られる加茂みたらし茶屋が営業しています。京都を観光で訪ねた際には、古くから伝わる本場のみたらし団子を味わっていくのも良いでしょう。

みたらし団子以外の京都のご当地スイーツ

みたらし団子の発祥の地として知られる京都府には、他にも様々なご当地スイーツがあることで知られます。餅粉を練った生地につぶあんを織り込んだご当地スイーツである阿闍梨餅は、比叡山で修行する僧が好んで食べたことから名前が付けられています。みたらし団子同様に、信仰の意味を込めたありがたい食べ物としての位置付けのご当地スイーツになります。

京都にある出町ふたばで売られる名代豆餅は、明治32年創業当時から変わらぬ製法を採用し、いまでも地元の方は勿論のこと、全国の方に好まれるご当地スイーツとして有名です。赤えんどう豆とこしあんの絶妙なハーモニーにより、口に含んだ瞬間に絶妙な味わいを醸し出す逸品です。みたらし団子と同様に、京都の定番のお菓子として知られるものに、八つ橋があります。北海道産の小豆をふんだんに使い、コシヒカリから生成した生八ツ橋をくるんだシンプルなスタイルは、女性を中心に幅広い層に指示されています。

京都には世界遺産にも指定される歴史的な建造物が数多くあることでも知られます。年間を通じて国内外から多数の観光客が訪れることでも知られる京都には、みたらし団子を始めとする数々のご当地スイーツも存在しています。京都へ訪れた際には、地元のご当地スイーツを堪能して巡るのも良いでしょう。

京都府下鴨神社のみたらし祭りが発祥「みたらし団子」

みたらし団子は、京都府にある下鴨神社で行われるみたらし祭りが発祥と知られます。平安時代から続く祭事であるみたらし祭りの最中に境内で出されるありがたい食べ物として多くの参拝者に好まれたみたらし団子は、厄除けの意味合いを持つ食べ物でもあります。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 京都が発祥のお団子「みたらし団子」。この「みたらし」とは元々何の名前?

A.祭り

Q. 「みたらし団子」の発祥「みたらし祭り」が行われる京都の神社は?

A.下鴨神社