北海道・函館市で人気を誇るハンバーガーチェーンとは？

日本全国、様々なハンバーガーチェーンやファストフードがありますが、今回は北海道函館市にしか店舗がないハンバーガーチェーンをご紹介します。そのため、函館に来ないと食べられないというご当地グルメの究極とも言えます。

ラッピの愛称で親しまれる地元チェーン店

ラッキーピエロは北海道函館市に数十店舗を構えるハンバーガーチェーンで「ラッピ」の愛称で親しまれています。なぜこのような店名なのかというと、創業者が幼少期にサーカスに興味をもち、サーカスのようなワクワクするようなお店にしたい、というのが由来です。一口にハンバーガーチェーンと言っても、ポテトやカレー、ソフトクリームなど様々なメニューを取り揃えています。また、オリジナルグッズも魅力でTシャツやエコバッグ、マグネットやきびだんごなど数え切れないほどの種類があります。このラッキーピエロは、一つ一つの店舗が個性的で各店舗に必ずコンセプトがありどこの店舗に行っても異なる楽しみ方ができる、というのも魅力の一つです。

ラッキーピエロは1987年に創業されました。地産地消ならぬ「地産地食」という言葉をモットーに野菜は地元函館の食材を、肉類や米は北海道産を使用しておりまさに地元に根差し貢献しています。そのため、上述した店舗に関しても函館市の位置する道南地区以外の地域には出店せず道南地区に集中して出店し地域密着を目指しているのです。

地域密着ということから、当然地元民の人気はとてつもないものがあります。観光地に店を構えているため観光客が多いのはもちろんですが、地元の中学生や高校生が憩いの場として利用しています。学生にとって決して安いとは言えませんが、ボリューム感たっぷりのバーガーや空腹を満たしてくれるメニューが豊富なため、学生にとって最高の場所です。

ラッキーピエロのおもしろさとアーティスト

上述の通り、ラッキーピエロには各店舗にコンセプトがあります。例えば、総本店にはバードウォッチング館や池などがあります。さらに個性的な店舗ではメリーゴーランドやブランコもあります。ブランコに乗りながらメニューを楽しめるのです。このように、ラッキーピエロと言っても、全店制覇しどこが一番自分にとっておもしろい店舗かを見つけるという楽しみ方もあるのです。

さて、なぜ地域密着型のハンバーガーチェーンが全国的に人気になったのでしょうか。旅行雑誌に取り上げられたこともその理由の一つなのですが、函館出身のロックバンド「GLAY」のメンバーがラジオや著書で紹介したことが大きな理由でもあるのです。「GLAY」のファンが函館とラッキーピエロを訪れそれが徐々に口コミで広まっていったのです。

函館市の歴史と観光スポット

函館の歴史は1868年に蝦夷地統治のために箱館府が置かれたのが始まりです。港町であることから多くの外国船も入港し西洋文化が流入、その影響もあって函館の住宅では和洋折衷の様式が多く見られます。1869年に現在の「函館」と改められ活発な漁業が展開されていきます。明治新政府は北海道開拓に尽力しましたが中でも、函館は前進基地とされ積極的な近代化が推進されていったのです。1988年に廃止されてしまいましたが、青函連絡船で本州と繋がり旅行者も増えていきました。

函館市には多くの観光スポットがあります。まず、火山の噴火でできた函館山は、「100万ドルの夜景」として有名で国内のみならず外国からの旅行客が多く見られます。次に、湯の川温泉です。湯の川温泉は北海道三大温泉郷の一つであり、湯量豊富で湯治のために来る人も多いです。五稜郭も人気のスポットです。旧幕府軍が新政府軍に対抗し、防御のために星型の要塞をつくりました。これを現在ではタワーから見下ろすことができ大変人気です。