福島県の『満腹』というお店が元祖と言われている餃子とは?

福島県の『 満腹』というお店発祥の餃子をご紹介します。お皿一杯位に餃子が円盤状に敷き詰められていることからその名前が付けられました。宇都宮餃子や浜松餃子と並んで『日本三大餃子』の一つに数えられています。

お皿一杯に敷き詰められた『満腹』の円盤餃子

円盤餃子とは、フライパンに餃子を円盤状に目一杯敷き詰めて焼き上げ、それをそのままお皿にひっくり返して提供される餃子です。円盤餃子を提供するお店は福島県内にいくつかありますが、その発祥のお店は福島市仲間町にある『元祖円盤餃子 満腹』です。昭和28年創業で長い歴史のある老舗です。店内には地元住民はもちろん、遠方からの観光客など多くの人で賑わっていて、店の外まで行列ができるほどです。また、店を訪れた有名タレントや俳優などのサインが飾られています。

『満腹』創業者の菅野かつゑさんが旧満州・大連で学んだ本場のレシピを元に作った餃子は、その味の良さがすぐに評判になりました。一台のリヤカーを引いて始めた屋台は、やがて一軒の店を構えるまでになります。創業者の「餃子でみんなのお腹を満腹にしたい」という思いから、お皿には30個の餃子がぎっしりのせられています。『満腹』の餃子の特徴は具材の味が凝縮された餡と皮にあります。餡の味の重要な決め手となる白菜は仕込みで切ってから冷蔵庫の中で2日間寝かせて徹底的に脱水をします。そうすることで他の材料の旨味が白菜にしっかりと染み込みます。かつて白菜が高騰した時にキャベツを混ぜたことがありましたが、味の変化を常連客に指摘されてしまい、その反省から白菜にはそれまで以上に強くこだわっています。

『満腹』では「餃子は皮を食べるもの」という考えで皮にも強いこだわりがあります。皮は2種類の粉を使用し手練り手延ばしした後、こちらも2日間寝かせます。そうすることで、モチモチでシコシコした食感になるということです。ジューシーでモッチリとした満腹の円盤餃子はビールやハイボールといったお酒との相性も最高です。

福島県の気候と自然

全国で3番目の面積を誇る福島県は阿武隈高地と奥羽山脈によって『会津』、『中通り』、『浜通り』の3つの地方に分けられます。面積が広く標高の高い山脈があることから、それぞれの地方により気候も大きく異なります。日本海に面する会津地方は日本海側気候で、夏の山間部は比較的涼しく過ごしやすいですが盆地は蒸し暑くなります。冬は降雪量が多く気温が低いのが特徴です。中通り地方は、福島盆地では夏は蒸し暑くなりますが、それ以外の地域はそこまで気温は上昇しません。冬は寒く、雪も降ります。それに対して、太平洋に面している浜通り地方は、海洋性気候で夏は太平洋からの風が吹くため比較的過ごしやすく、また冬も会津地方や中通り地方ほど雪が降らず降雪量も少ないです。

同じ県内でも気候が異なることから、福島県内の自然はそれぞれで違った楽しみ方ができます。福島県は「尾瀬国立公園」「磐梯朝日国立公園」「日光国立公園」といった国立公園や国定公園・県立自然公園が15箇所あります。その面積は福島県全体の12%を占めるほどの広さです。会津地方では、福島県を代表する山である磐梯山や猪苗代湖、尾瀬湿原といった雄大な自然を楽しめます。中通り地方では奥羽山脈と阿武隈山地に挟まれた盆地であるため夏は暑く冬は寒いという気候を活かして果物の栽培が盛んで、福島県道5号は通称「フルーツライン」と呼ばれ多くの果樹園を見ることができます。浜通りは、160kmの海岸線があり、磐城海岸県立自然公園や松浦川がさまざまな景色を見せてくれます。

福島県『円盤餃子 元祖満腹』の円盤餃子は食べる価値アリ!

『円盤餃子 元祖満腹』の円盤餃子は全国放送のテレビ番組で取り上げられたことでその注目度はこれまで以上に増しています。福島県を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみて、ジューシーな円盤餃子を味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 福島県の『満腹』というお店が元祖と言われている餃子は?

A. 円盤餃子

Q. 冬にはシベリアから白鳥が訪れ、優雅な姿を眺めることができる福島県の湖は?

A. 猪苗代湖