山梨県を代表する名産品といっても過言ではないご当地スイーツをご紹介します。元々は、富士吉田市に店舗を構えるケーキ店の店主の発想からスタートした商品ですが、あっという間に人気が広がりを見せることになりました。詳細について見ていきましょう。
富士山への感謝の思いも
ふじフォンといえば、山梨県の名産としてすっかりと定着しています。あまりの人気ぶりに、わざわざ遠方からふじフォンの購入だけを目当てにして訪れる人もいるほどです。人気の秘密は、なんといっても日本が誇る富士山をモチーフにしたデザインもさることながら、程よい甘さと癖になる食感といえるのではないでしょうか。現に販売がスタートして以来、評判や口コミで徐々にファンが広がりを続けてきました。特筆すべきは、購入する人の年齢層の幅広さです。小さな子どもから中高年、シニアにまで支持を集めるヒット商品として注目されています。
このふじフォンを生み出したのは、山梨県富士吉田市でケーキ店を営む店主であることをご存知の方も多いでしょう。店主の野村さんは、山梨県にとっても貴重な観光資源である富士山を題材にした商品を作りたいと考え、試行錯誤を繰り返していました。確かに富士山については、山梨県のみならず、日本の象徴的存在といっても過言ではありません。その雄大な景観を楽しみにして世界からも観光客が殺到しています。そんな富士山への感謝と恩返しの意味も含めて、ふじフォンの製造に取り掛かったのです。
地方創生や地方活性化に寄与
ふじフォンの開発に携わった野村さんによれば、納得のいくレベルにまで到達するには、2年の歳月がかかったということです。むろん、ありきたりの製品でよければ、ここまで時間がかかることはありませんでしたが、「富士山に失礼があってはいけない」という思いもありました。最も苦労したとされるのが、富士山独特のフォルムをどのようにして表現するかという点。何度も型作りを繰り返して納得のいくところまでこぎ着けました。そんな開発者の努力もあり、ふじフォンは発売するとあっという間に人気商品としてクローズアップされます。人気に拍車をかけることになったのが、この「ふじフォン」というネーミング。一度聴いたら忘れることのない愛着のわく名前ですが、これも野村さんのアイデアです。
ふじフォンの特徴でもあり、人気の原動力になっているのが、その素材へのこだわりといえるでしょう。地元の素材を使うことへの強い思いを感じます。どこよりも新鮮な朝霧高原で搾乳されたばかりの牛乳と、忍野高原の卵をベースにした生地に加え、フルーツも無添加のものしか使わないという徹底ぶりです。このような取り組みが常に新鮮で美味しい製品づくりを実現するとともに、地元の農家や酪農家などが生産する食材を使うことで、地方創生や地方活性化にもつながっているといえるのではないでしょうか。
思わぬ経済効果も
女性を中心にしたスイーツ人気とあいまった形で、ふじフォンの人気と知名度も一気に上昇しました。先述した通り、評判や口コミにも好意的な内容なものが多く日本全国に浸透するまでになります。もはや、山梨県を代表する名産品といっても過言ではないでしょう。山梨県にとっても、ふじフォンのヒットにより、思わぬ経済効果が期待できるとして、自治体としても期待を寄せています。「富士山を見に行きたい」という思いで山梨県に足を運んでもらうだけでも、地元の活性化につながります。そこで、ついでに美味しいスイーツである「ふじフォン」に興味関心を示してくれるだけでもプラスです。
とどまることのない地元からの期待
ふじフォンがここまで多くの人に支持されているのは、ただ単に美味しいというだけが理由ではありません。地元の農家や酪農家などが生産する食材を使うことにこだわり続けていることも理由です。地方創生や地方活性化につながります。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 大きな富士山をかたどった、山梨県のご当地スイーツといえば?
A.ふじフォン