日本産の柑橘類「福原オレンジ」が発見された都道府県とは?

福原修平が行った接ぎ木から始まった福原オレンジは1930年代に発見され、晩生柑橘の有望な品種として広く紹介されました。香り豊かで甘みが強く、ジューシーな福原オレンジについて紹介します。

福原オレンジとは?

福原オレンジの誕生は千葉県在住だった福原修平が1909年頃、柚子にオレンジの一種であるジョッパを接ぎ木したことに端を発しています。一旦はこの接ぎ木は失敗したと思われましたが、後に接ぎ木をした付近から発芽した変種と思われる枝が福原オレンジの原木とされています。福原オレンジは晩生柑橘に分類されるように、オレンジの中では寒さに強く、実は木になった状態で冬を越して春に収穫します。サイズは150~200g程で熟すと皮は濃いオレンジ色に、果肉は柔らかく黄味がかかったオレンジ色なります。数少ない日本産のオレンジです。

栄養素はビタミンCの他に、ベータカロテンやベータクリプトキサンチン、カリウムなどを比較的多く含んでいます。ベータカロテンは皮膚や粘膜の健康に良く、抗酸化作用などもあります。また、ベータクリプトキサンチンは様々な生活習慣病や骨粗鬆症の予防に有用だという研究報告があり、更にその作用の解明が進められている成分です。

福原オレンジの味わい方

購入した福原オレンジはポリ袋に入れて冷蔵庫に保存するか、涼しい時は風通しの良い冷暗所に保存することもできます。甘さも果汁もたっぷりな福原オレンジは、皮をむいた丸い状態でがぶりとダイナミックにかぶりつくと、そのおいしさが口いっぱいに広がります。皮は加工して福原オレンジピールとしても販売されています。果皮が厚く、濃厚な果汁がたっぷり含まれる福原オレンジの風味が楽しめる1品です。国産原料で高品質の食材に興味のある方に喜ばれ、リピータが多くいます。

福原オレンジの生まれ故郷、千葉県南房総市

福原オレンジが生まれた千葉県の南房総は青い海、四季折々の花や植物等自然に恵まれた風景が広がる地域です。そして、日本で唯一料理の神様を祀っている高家神社には料理関係の参拝者たちの姿が定期的に見られます。平安時代の宮中行事を再現して行う庖丁と箸だけで魚をさばく「庖丁式」が行われているのはこの高家神社です。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の舞台もこの南房総です。 そんな南房総には道の駅が複数あり、それぞれに個性を発揮しています。道の駅を巡れば様々な南房総の魅力を発見できます。

内房の玄関口にある道の駅富楽里とみやまでは、漁協直営の海産物や富山地域産の野菜や切り花、南房総名物の太巻きといった地元や千葉県の特産品が揃っています。グルメスペースでは日本で300頭程しかいない乳牛、ブラウンスイス種から造ったたんぱく質豊富な牛乳やソフトクリーム、アジ料理などのほか、ふるさと産品交流品として群馬県と岐阜県の道の駅で販売している製品も購入することができます。道の駅とみうら枇杷倶楽部には、その名前の通り特産の房州びわを使ったびわソフトやびわ葉パンなどのスイーツがあります。さらに、1時間程でできるびわの葉染の体験やフラワーアレンジメント、太巻き寿司づくりなどの体験もできるのが特徴です。

小学校だった建物を利用したユニークな施設が道の駅保田小学校です。道の駅として地元産の食材が手に入るほかに、教室ごとに学びをテーマに演出された宿泊体験ができます。小学校の面影を残しノスタルジックな気分にも浸れる不思議な宿泊体験となることでしょう。温浴施設「里の小湯」には屋外のテラスにシャワーがあり、遊んだ後の疲れが取れリラックスできる施設です。旧職員棟は2階にあります。保田駅から徒歩15分あまり、車なら鋸南保田ICからアクセスできます。

日本産福原オレンジを口いっぱいに頬張る

甘みも果汁もたっぷりの福原オレンジは、南房総の温暖な気候と生産者のチャレンジ精神が生んだ貴重な日本産の果物です。普段は1房ずつ食べている人も、1度丸い実にがぶりとかぶりついて口の中を福原オレンジの果肉と果汁で一杯にする幸せを味わってみては?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 日本産の柑橘類「福原オレンジ」が発見された都道府県は?

A.千葉県

Q. 日本で唯一ともいわれる、料理の神様を祀っている千葉県南房総市の神社は?

A.高家神社