かつて日本各地にいたとされているトキの保護センターがある新潟県佐渡市。日本海にある島の新潟県佐渡市には、「海の納豆」を使った郷土料理があります。「海の納豆」とはいったいどんなものなのでしょうか?また、その料理はどんな料理なのでしょうか。
新潟県佐渡市を代表する海産物のイカとながも
イカながもは、イカとながもが使われている郷土料理のことです。新潟県佐渡市は、一年を通して様々な種類のイカが獲れるイカ王国といわれるほど。春から夏にかけてはマイカ(スルメイカ)やヤリイカ、晩夏から晩秋にかけてはアオリイカ、秋にはソデイカ、冬にはマイカ(スルメイカ)と四季ごとに色々なイカが獲れる地域です。新潟県佐渡市で晩夏から晩秋にかけて獲れるアオリイカは、イカの王様といわれる高級イカで、このアオリイカが獲れる時期になると港や磯場などでは多くの釣り人の姿が見られます。また、一般的にはイカの釣り船の漁火は夏の風物詩として知られていますが、一年を通してイカの獲れる新潟県佐渡市では、冬でもイカの釣り船の漁火を見ることができます。
ながもとは何かというと、正式名称をアカモクという海藻のことです。ホンダワラやひじきといった海藻の仲間で、成熟期の2月から3月にかけて長いもので10メートルにもなります。長さは海底から背を伸ばして海面近くまで伸び、海面に顔を出すくらいのものもあります。このながもの旬は1月から3月で、独特の粘りとたっぷりの植物繊維が特徴。主な収穫地は佐渡島や粟島で、新潟県佐渡市を代表する海藻です。
さど食の陣でグランプリにも輝いたイカながも丼
新潟県佐渡市を代表する海産物のイカと、ながもを合わせた郷土料理のイカながも。イカながもは、ながもを軽く湯がいてから切り刻み、その上に細切りにしたイカの刺身を乗せるか合えたもので、ご飯の上に乗せてイカながも丼として食されています。このイカながも丼は、1998年の「さど食の陣」でグランプリにも輝いており、メディア紹介もたびたびされている人気のご当地グルメです。さど食の陣は、佐渡の春先の観光イベントで、佐渡の食材を使った食文化や伝統芸能などを発信するイベント。
ながもは、湯がくと色が鮮やかな緑色になり、細かく刻むと粘りが出てくるのが特徴です。その粘りから、別名「海の納豆」とも呼ばれています。この粘りは、アルギン酸という血中コレステロールを低下させたり、おなかの調子を整えるといった成分。健康食品としても注目されています。モズクとは違って、シャキシャキとした歯ごたえも魅力の海藻です。イカながもでは、そんなながもの粘り気が、イカの風味を引き立てています。
佐渡金山遺跡やトキの森公園がある新潟県佐渡市
佐渡島は、日本海側にある最大の島です。日本海にある島として寒いイメージをもたれている方も多いかもしれませんが、対馬暖流の流れの中にあるため、新潟県本土と比べると平均気温も高く温暖。冬の積雪量も、新潟本土よりも少ないです。
新潟県佐渡市の観光スポットに、佐渡金山遺跡があります。ここは、江戸時代に幕府直営として開発され、幕府の重要な財源となっていた金銀山の遺跡。1601年に山師3人によって開山されたと伝えられており、1989年の操業休止まで400年近く操業されていました。江戸時代の手掘り坑道・採掘跡を見られる宗太夫抗のコースや、明治から操業休止までの坑道などを見られる道遊抗のコースなどの見学ができます。
また、新潟県佐渡市にはトキの森公園があります。ここは、佐渡トキ保護センターに隣接された公園です。公園内には、トキの姿を間近で観察できるトキふれあいプラザや窓越しにトキを観察できる観察回廊、トキ資料展示室などがあります。トキ資料展示室では、トキの映像資料や剥製標本などが展示されています。
新潟県佐渡市のご当地グルメイカながも丼
新潟県佐渡市の、ご当地グルメとして人気のイカながも丼。新潟県佐渡市を代表する海産物のイカとながもが同時に味わえ、相乗効果でうまさが引き立つおすすめの一品です。そんなイカながも丼を味わいに、是非新潟県佐渡市に行ってみてはいかがでしょうか?
ザ・ご当地検定の問題
Q. 新潟県佐渡市で食べられる「イカながも」。さて、この「ながも」とは?
A.海藻
Q. 別名を「海の納豆」ともいう、新潟県佐渡市の名物である粘りのある海藻は?
A.ながも
Q. 県鳥の名前が入った、新潟県佐渡市にある公園は?
A. トキの森公園