山形県のご当地グルメとして人気の焼きそばとは？

全国各地には、いろんなご当地グルメがあります。最近では、ご当地グルメを目的に旅行する人も多く、観光客の増加など地域の経済効果にも貢献していると言われています。ここでは、山形県のご当地グルメである焼きそばを紹介しましょう。

山形県庄内地方のご当地焼きそば

ご当地グルメには、麺類が多くあります。なかでも、焼きそばは一般的に調理も簡単で、手軽に食べることができるので、B級グルメとして人気があります。具材や調理方法、味付けなど、それぞれの地域の特徴をいかし、全国各地にご当地焼きそばとして、いろんな種類があります。

庄内シルク焼きそばは、山形県庄内地方のご当地焼きそばです。庄内地方は日本最北の絹の産地で、昔から絹織物業が盛んでした。その絹の文化をいかし、庄内シルク焼きそばには、絹繊維の粉末が練り込まれたもちもち食感のシルク麺が使われています。焼きそばの上に、目玉焼きとたっぷりの海苔が乗っているのが特徴的ですが、一番の特徴は肉と野菜には軽く味付けをするが麺自体には味付けをせず、食べるときに自分でソースをかける、後がけソーススタイルになっていることです。ソースの濃さを自分で調整できるので、最後まで自分好みの味付けで食べることができます。

まだまだある庄内地方のご当地グルメ！

庄内地方は、山形県の北西部に位置し、北は鳥海山、東は出羽山地、南は朝日山地、西は日本海に面していて、庄内平野を中心とした山と海に囲まれた自然豊かな地域です。そんな庄内地方には、まだまだご当地グルメがあります。

山形県では、有名な「芋煮」です。県内各地で、家族や会社、サークル仲間や地域のイベントなどで「芋煮会」が9月～10月頃に催されます。地域によって具材と味付けに特徴があり、内陸地方はしょうゆベースで牛肉を使っていますが、庄内地方はみそベースで豚肉が使われています。野菜類は双方とも、主に里芋・こんにゃく・ねぎ・大根・ごぼう・きのこなどが入っています。

庄内地方の冬の味覚の代表は、「寒鱈汁」です。冬の寒い季節に獲れる真鱈を寒鱈と呼び、格段に美味しいと言われています。アラや肝などの内臓を煮て、しっかりとアクを取ります。鱈の身を入れ、みそで味を整えたら、最後に白子を入れます。食べるときに岩のりを入れるのがポイントです。鱈は、鮮度が落ちやすいですが、新鮮な魚では生臭さもありません。現地では、新鮮な寒鱈を使った美味しい寒鱈汁を味わうことができます。

庄内地方のぜひ訪れたい癒しスポット！

自然に囲まれた庄内地方には、日々の疲れを癒してくれそうな観光スポットがあります。庄内地方の東部にある月山・羽黒山・湯殿山を総称した「出羽三山」です。出羽三山は、東北を代表する聖地として、たくさんの信仰を集めてきました。特に羽黒山は、山岳修験の霊場として有名で、パワースポットとして多くの人が訪れています。樹齢350～500年の老杉に囲まれた石段参道やご神域の入口とされる祓川神橋を進んで行くと、樹齢1000年の天然記念物で胴囲10ｍの「爺杉」や国宝の「五重塔」もあり、神聖な空間を肌で感じることができるでしょう。

鶴岡市には、世界一のクラゲの水族館である「鶴岡市立加茂水族館」があります。見ているだけで癒されると人気のクラゲですが、ここには50種類以上のクラゲを展示しています。カラフルなクラゲや光るクラゲ、形がユニークなクラゲ、世界的にも珍しい種類を見ることができます。直径5ｍの円形型の水槽の中で、約4000匹のミズクラゲがブルーやレインボーの光に照らされて、幻想的な雰囲気を作り出している「クラゲドリームシアター」が有名で、人気があります。