和歌山市和歌浦中にある「春栄堂」は、昭和の面影が残る商店街にたたずむ和洋菓子店です。地元の人たちに長く愛され、遠方から訪れるファンも少なくありません。看板商品が長く愛される理由や、誕生の背景を紹介します。
春栄堂の歴史とシューパリ誕生の秘密
春栄堂が店を構えるのは、和歌山市和歌浦中にある明光商店街です。創業は1926年(昭和元年)で、初代の南春次さんがまんじゅうやお餅を扱う和菓子店として始めました。当時から変わらぬ場所で、長く商売が続けられてきました。転機が訪れたのは1990年代です。大学卒業後に大阪の洋菓子店で修業を積んだ3代目の南克勲さんが、1993年(平成5年)に故郷へ戻ったことをきっかけに、和菓子だけでなく洋菓子も手がけるようになりました。店舗は拡大し、後にシューパリという看板商品を生み出す土台になっていきます。
シューパリという名前は、はじめから使われていたわけではありません。3代目が考案したのは、アーモンドをのせ、シュー皮を固く仕上げた「パリジェンヌ」というタイプのシュークリームです。発売当初は「シューパリジェンヌ」という名前で売られていました。人気が高まるにつれ、お客さんが短く「シューパリ」と呼ぶようになり、響きの良さからお店でも同じ呼び名を使い始めました。パリパリとした食感が由来と思われがちですが、お客さんとの会話から生まれた名前です。
シューパリが愛される3つの理由
シューパリの生地は、表面にアーモンドをまぶして焼き上げています。かむとザクザクとした歯ごたえと、香ばしい風味が広がるのが特徴です。外は硬く焼き上げ、中はふんわりとやわらかい食感も人気です。少量ずつ焼き上げることで、いつでも作りたての味わいが楽しめます。
シュー生地の中には、たっぷりのカスタードクリームが詰まっています。黄身の色が異なる3種類の卵を使い分けているのがポイントです。コクがありながらも後味はすっきりとしていて、最後まで軽い口当たりが続きます。何度も試作を重ねて生まれた、自慢のクリームです。
シューパリの知名度は、テレビ番組に取り上げられることで大きく高まりました。2022年(令和4年)6月には、バナナマンのせっかくグルメで紹介され、放送後は大きな話題を呼びました。多い日には1日2000個近く売れることもあり、和歌山を代表するスイーツとして知られています。
口コミやSNSに見るシューパリの評判
食べログやRettyといった口コミサイトには、シューパリに関する投稿が数多く寄せられています。バリバリとした生地やとろけるようなクリームを評価する声が目立ち、詳しい感想を添えた投稿も見られました。口コミの多さが噂を呼び、リピーターの獲得につながっています。
シューパリは、Instagramでも数多く紹介されています。断面から覗くたっぷりのクリームや、艶やかに焼き上げられた生地は、写真に収めたくなる見た目です。抹茶パリやチョコパリといった姉妹品もあり、彩り豊かなラインナップが並ぶ様子は見ているだけで足を運びたくなります。
地元の和歌山県民にとって、シューパリは単なるお菓子ではありません。日々の買い物のついでに立ち寄る地元客も多く、暮らしの中にしっかりと根づいています。県外から友人が訪れた際には、真っ先に食べさせたくなる名物です。
春栄堂シューパリの購入方法と店舗情報
春栄堂の店舗は、和歌山市和歌浦中にあります。営業時間は午前8時から午後5時30分までです。定休日は日曜日と水曜日のため、訪れる際は事前の確認をおすすめします。最寄りの紀三井寺駅からは距離があり、4台分の無料駐車場もあるため、車での来店が便利です。
シューパリは、午前中のうちに売り切れてしまうことがあるので、事前に電話予約しておくと確実です。ショーケースに商品がない場合でも、1日に何度も生地を焼き上げているため、少し待てば焼きたてを購入できることがあります。
春栄堂のシューパリは、残念ながらネット通販でのお取り寄せに対応していません。購入するには、直接お店に足を運ぶ必要があります。手土産や贈答用のセットも用意されているため、和歌山を訪れた際にはぜひ店頭で選んでみてください。
和歌浦中の明光商店街で長年営業を続ける春栄堂のシューパリには、100年の歴史と3代目のこだわりが息づいています。口コミやSNSでも支持を集めており、売り切れることもあるため、事前の電話予約をおすすめします。和歌山を訪れる機会があれば、ぜひ焼きたてのシューパリを味わってみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.和歌山の老舗菓子店「春栄堂」が販売する人気シュークリームの名前はなに?
A.シューパリ









