B級グルメの「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」で知られる埼玉県の市は?

埼玉県はうどんの生産量2位の県で、武蔵野うどんや加須うどんなどいろいろなご当地うどんが存在します。埼玉県には江戸時代から続く伝統的なうどんが多いですが、新たに考案されたメニューもあります。それが「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」です。

鳩ヶ谷ソース焼きうどんは町おこしのメニューとして生まれた

埼玉県川口市の鳩ヶ谷ソース焼きうどんの誕生は平成20年にまでさかのぼります。当時、川口市に工場があるブルドックソースを使って町おこしが提案されました。そのときに案に上がったのが焼きうどんです。埼玉県にある関東ロームの土壌は小麦の栽培に適しており、昔から小麦の栽培が盛んでした。そのため、うどん文化が地域に根付くことになったのです。

平成20年4月から鳩ヶ谷ソース焼きうどんの開発を始め、地域住民の意見を取り入れながら味を改良していきました。そして同年11月、「第3回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」に出場して4位の成績を収め、さらにルーキー賞を受賞したのです。コンテストで優秀な結果を残したことで雑誌から今後注目のB級グルメとして特集され、知名度の向上につながりました。

味の決め手は専用のブルドッグソース

鳩ヶ谷ソース焼きうどんは、鳩ヶ谷市商工会とブルドックソースが共同開発した専用のソースが使用されているのが特徴です。この専用ソースは、カツオの風味を強くして、酸味を抑えて甘い味付けに仕上げたものです。香辛料の風味もよく、うどん以外の料理にも使えます。

鳩ヶ谷ソース焼きうどん専用ソースは、埼玉県が審査をしている「彩の国優良ブランド品」にも認定されました。川口市内にある複数の店で購入できます。具材に特別な材料は必要ないので鳩ヶ谷ソース焼きうどんのソースが手に入れば、家でも手軽につくることができます。また、2016年4月から鳩ヶ谷ソース焼きうどんはパッケージ商品となって川口市内を中心に販売されるようになっています。

鳩ヶ谷ソース焼きうどんをふるまっているお店はココ!

鳩ヶ谷市商工会は、川口市の飲食店を提携して鳩ヶ谷ソース焼きうどんを広める活動も行っています。2019年6月時点では、鳩ヶ谷ソース焼きうどんの公式ホームページに掲載されている飲食店の数は16あり、味つけは店舗ごとで千差万別。今回はそのなかから5つの店をピックアップして、それぞれの味の特徴を紹介します。お好み焼き屋と居酒屋が一緒になっている「お好み焼あさやん」では、うどんのアクセントに天かすを使用しています。他の具材はキャベツ、ニンジン、タマネギ。お好み焼き屋と居酒屋、どちらに入っても焼きうどんは食べられます。

アットホームな雰囲気の「田舎料理みよちゃん」は、鳩ヶ谷ソース焼きうどんの具材にさつま揚げを入れています。さつま揚げとソースの相性はばっちりで互いにうま味を引き立てあっているという評判です。焼うどんの上には半熟卵が乗っているので、半分食べたくらいで黄身を崩して麺にからめると、また新しい味が楽しめます。やきとりやコロッケなどのお持ち帰りができる「肉の加藤」では、店先で鳩ヶ谷ソース焼きうどんを焼いてくれます。店名に肉とつくだけあって、使用している豚肉は国産のブランド豚。麺のほうも埼玉産の小麦を使用しており、素材へのこだわりが感じられます。

鳩ヶ谷本町にある「カフェサミー」は、スープとコーヒーのセットで鳩ヶ谷ソース焼きうどんを出してくれます。ぷりぷりのエビが入っており、味つけはマイルド。カツオ節もたっぷりかかっています。「居酒屋しろ兵衛」は、ソースをたっぷり使った濃い味が特徴の鳩ヶ谷ソース焼きうどんを提供しています。お酒を飲んだ後のしめの一品として人気があります。マヨネーズがお皿の脇に乗っているので好みに合わせて使っていきましょう。

日本の5大焼うどんにまで成長した鳩ヶ谷ソース焼きうどん

鳩ヶ谷ソース焼きうどんは「焼きうどんサミット」にも参加して、平成22年には日本5大焼きうどんに数えられるようになりました。わずか2年で著しい成長を遂げた鳩ヶ谷ソース焼きうどん。埼玉県川口市を訪れたときは、皆さんも食べてみてはどうでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. B級グルメの「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」で知られる埼玉県の市は?

A.川口市