大阪土産として人気がある中島大祥堂の「いもくり」は、しっとりとした食感と、芋と栗の自然な甘さが好評です。ただ、実際に使われている芋の種類まで知っている人は、意外と少ないものです。今回は、「いもくり」が生まれた歴史や誕生の背景、こだわりの芋について詳しく紹介します。
中島大祥堂と「いもくり」の歴史|なると金時芋を使う理由
中島大祥堂が公式な創業年としているのは1912年(大正元年)で、六代目の中島治郎兵衛が大阪の都島で「中島大祥堂」を興しました。ルーツをたどると1801年(享和元年)の京都にさかのぼり、初代が「尾張屋」の屋号でお干菓子づくりに取り組んだのが原点です。丹波との関わりは2001年(平成13年)の工場完成をきっかけに深まり、良質な丹波栗を求めて自社農園を持つまでになりました。
中島大祥堂の看板商品である「いもくり」が生まれたのは、秋の味覚である芋と栗を組み合わせたお菓子をつくりたいという思いからでした。開発を手がけたのは、スイーツを愛する女性スタッフたちです。和菓子でも洋菓子でもない、両方の良さを併せ持つ一品として試作を重ねてきました。発売から5か月で販売数2万個を突破し、多くの人に受け入れられました。
「いもくり」の主役となる芋に「なると金時芋」を使う理由は、上品な甘みと、ほくほくとした食感にあります。丹波栗の風味を引き立てながらも、甘さが前面に出過ぎない、和洋どちらにも合う味わいです。ていねいに裏ごしした栗と合わせることで、しっとりとした生地に仕上がります。
いもくりが人気の理由|愛される秘密
「いもくり」が評判の秘密は、なめらかな口どけと、素材そのものの優しい甘みにあります。なると金時芋と栗をそれぞれペースト状にして生地に練り込み、そこに渋皮栗のシロップ漬けを加えることで、なめらかな生地の中でも、噛むと栗の粒をしっかりと感じられます。香料や添加物を使わず、余分な原料を加えない製法で作られているのが特徴です。派手さはなくても、何度食べても飽きのこないおいしさです。
「いもくり」は個包装で配りやすく、常温でも日持ちするため、手土産に向いています。オフィスなど大人数の場面でも渡しやすく、忙しいビジネスシーンにもぴったりです。ぐるなび運営の「こちら秘書室」が選ぶ『接待の手土産セレクション2020』でも入選しており、贈る側にも安心感があります。
「いもくり」は、和と洋のどちらか一方に偏らない、和洋折衷のお菓子です。年配の方には落ち着いた和の雰囲気が好まれ、若い世代には親しみやすい洋風のテイストが支持されています。世代を問わず楽しめる点は、贈り物としても選びやすいのが魅力です。
いもくり以外にも人気の看板商品
丹波本店だけで購入できる看板商品が、茅葺き屋根をモチーフにしたモンブラン「かやぶき」です。丹波栗をたっぷり使ったクリームは、一つひとつ手絞りで仕上げました。土台にはチョコレートでコーティングしたメレンゲを合わせ、軽い口当たりをアクセントにしています。淀屋橋店でも、しぼりたてのモンブランクリームが定番商品として販売中です。
中島大祥堂では、季節限定のスイーツも豊富に取りそろえています。春には丹波いちごを使ったアフタヌーンセットが登場し、夏には丹波素材を使った贅沢なかき氷が並びます。ほかにも丹波栗や丹波黒豆の水ようかんなど、旬の素材を生かした商品が販売されるのも見逃せません。空港限定のフルーツ大福も、見かけたら試してみたいところです。
店舗でのスイーツ販売だけでなく、贈り物向けのブランド展開も充実しています。2017年(平成29年)に誕生したギフトブランド「Hitotoe」は、人と人の縁をつなぐお菓子がコンセプトです。これまでは通販やカタログギフトが中心でしたが、2026年(令和8年)7月には、大阪府八尾市の商業施設リノアスに、Hitotoeブランドとして初の常設店舗をオープンしました。Hitotoeの商品を実際に手に取れるので、贈り物が探しやすくなりました。
いもくりが買える店舗・通販情報
「いもくり」は、大阪府内の複数の直営店舗で購入できます。髙島屋大阪店や大丸心斎橋店、大丸梅田店、天王寺MIO店、淀屋橋店など、取り扱い店舗はさまざまです。百貨店の売場やカフェ併設店舗など、立地によって雰囲気が異なるため、店舗ごとに違った印象を楽しめます。街歩きの途中に立ち寄りやすいのもポイントです。
東京では大丸東京店や六本木ヒルズ店でも扱われており、遠方から訪れる人にも人気があります。過去には伊丹空港でも、期間限定の催事という形で販売されたことがあります。普段は大阪や東京の店舗が中心ですが、こうした催事に出会えることもあるお菓子です。
店舗に足を運べない場合は、通販の利用が便利です。公式オンラインショップのほか、髙島屋や大丸松坂屋のオンラインストアでも購入できます。ギフト対応の通販サイトも多く、贈り物として直接相手に届けることも可能です。自宅にいながら、自分のタイミングで注文できるのは、お取り寄せならではの良さです。
中島大祥堂の「いもくり」は、なると金時芋と丹波栗、それぞれの持ち味を生かしながら、丁寧に作り上げられています。しっとりとした食感と素朴な甘さが、世代を問わず親しまれています。大阪府内の店舗はもちろん、通販でも手に入るので、大阪土産や贈り物に、ぜひ一度、手にとってみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.大阪の中島大祥堂が販売する「いもくり」。使われている芋の種類は何?
A.なると金時芋









