全国には、地域の人が自慢にしているさまざまなグルメがあります。ちょっと珍しい素材が使われていたり、特産品が材料になっていたりすると、話題性も高くなりますよね。ここでは、岩手県のご当地バーガーの魅力や評判などを紹介していきます。
チョウザメやキャビアが使われた豪華なご当地バーガー
岩手県の釜石地方振興局水産部が企画したのが、チョウザメやキャビアを材料にしたご当地バーガーです。このバーガーは、地元の特産品を売り出すことを目的に企画されました。企画に携わったのが、釜石キャビア株式会社や有限会社佐々木仁平商店、パン工房アンデルセンなどです。釜石キャビア株式会社は、岩手県産のチョウザメを提供。有限会社佐々木仁平商店は岩手県産の玄米、パン工房アンデルセンはパンを提供しました。地元のニュースでも取り上げられた「チョウザメ玄米バーガー」は、玄米パンのバンズの間にスモークしたチョウザメやスライスオニオン、トマトなどをはさんだ豪華な1品です。
クリームチーズも使われているため、上品でマイルドな味わいに仕上がっています。「チョウザメ玄米バーガー」は、米店である有限会社佐々木仁平商店が販売し、飛ぶような売れ行きを見せました。50個用意されたバーガーは、発売されてから約1時間ですべて完売したと言われています。企画の第2弾として発売されたキャビア入りの「チョウザメ玄米バーガー」も大人気。約1,000円で販売されたこちらの商品も、売れ行きは上々でした。こういったご当地バーガーを販売したのが、有限会社佐々木仁平商店や地元のスーパーマーケット、道の駅などです。
「チョウザメ玄米バーガー」のオリジナルグッズなどはとくに発売されていませんが、この商品の場合は素材の斬新さで話題を呼びました。
地元企業の取り組みで生まれた商品
「チョウザメ玄米バーガー」は、釜石市で養殖されていたチョウザメをご当地グルメに生かす地域の取り組みから生まれた商品です。釜石市では、地元の企業がチョウザメの養殖に熱心に取り組んできた歴史があります。高級食材として知られるキャビアはもちろん、日本人には余りなじみがないチョウザメを活用する釜石地方振興局の試みは、全国からも注目を浴びました。話題性があるこのバーガーは、地域の人からも人気を得た1品です。
チョウザメは、成長してキャビアがとれるようになるまで10年前後の歳月がかかると言われています。釜石の企業では、日本で初めて養殖に成功。淡白なテイストが特徴のチョウザメは、バレニンなどの抗疲労成分が含まれており、ヘルシーな食材として注目されています。チョウザメの旬は、冬から春にかけてです。キャビアは産卵期の初夏と秋ごろに旬を迎えます。キャビアが好きな有名人では、ファッションモデルの森泉などが有名ですよね。比較的クセがないキャビアは、ハンバーガーに加えてもおいしく味わえるようです。
さまざまなご当地バーガーをリリースする岩手県
岩手県では、「チョウザメ玄米バーガー」のほかにもいろいろなご当地バーガーが発売されています。花巻市で開催された「いわてバーガーフェスティバルin花巻」では、米粉バーガーやイワシバーガーなどが販売され、話題を呼びました。岩手県は、白金豚や前沢牛などの高級食材の産地。このような食材を使ったご当地バーガーを販売することは、岩手県の地域おこし活動の1つでもあります。東北地方の北部にある岩手県がある場所は、かつては伊達藩や南部藩が治めていました。奥州藤原氏の拠点だった岩手県の平泉には、中尊寺金色堂などの観光スポットが点在しています。
県庁所在地である盛岡市からは、東北新幹線や秋田新幹線に乗車が可能。県内には高速道路もあり、盛岡市などの都市部は交通の利便性も整っています。東京の銀座にあるのが、岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」です。このショップでは、気軽に地域のグルメにふれられます。岩手県のゆるキャラでは、岩手名物のわんこそばをモチーフにした「わんこきょうだい」などが有名です。岩手県は、童話作家として有名な宮沢賢治の故郷としても知られています。落語家の桂枝太郎や力士の若ノ海も、岩手県出身です。
地域を知るきっかけになるご当地グルメ
岩手県で発売されているようなご当地バーガーは、その地域に愛着を持つ1つのきっかけになってくれます。地域のグルメを味わえば、訪れた場所にいっそう親しみが感じられるかもしれません。気になるご当地グルメがあるときは、ぜひトライしてみましょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 岩手県のご当地バーガーでは具材になっている、一般にその卵がキャビアと呼ばれる魚は?
A.チョウザメ