皆さん、バレイショという野菜を知っていますか?漢字で書くと「馬鈴薯」と書きます。馬の首につける鈴に似ていることから、こう呼ばれるようになりました。バレイショは、日本では北海道がシェア8割を誇る全国一の産地です。今回はそのバレイショについて紹介していきます。
バレイショの起源はどこ?
バレイショとはジャガイモのことで、ジャガイモはもともと南米のアンデス高原から生まれたものだと言われています。1492年のコロンブス新大陸発見後、スペイン人がヨーロッパに持ち帰りましたが、最初は花が観賞用とされていました。18世紀に入ってから、ジャガイモが主要な作物となり、大量に生産されるようになったのです。
日本に渡ってきたのは400年ほど前で、最初は長崎に持ち込まれました。その後、ジャガイモは寒冷地へと広がり、北海道に上陸し、明治時代の北海道開拓の頃より生産が盛んになりました。北海道に最も早く導入されたのが、男爵いもです。
バレイショの花の特徴
バレイショの花は、ナス科に当たります。しかし、同じナス科のナスやトマトとは違い、花のあとに実ができないのが特徴です。したがって、他の野菜のように、実をつけた時に体力を消耗させないよう花を摘み取る必要はありません。ジャガイモは、寒冷地でも実が育つように、地下での繁殖を身につけたのです。
花びらの色は、品種によって違いがあり、男爵は白っぽく、メークインはピンクがかった紫色です。開花時期は、北海道では6月の初めから7月にかけてです。北海道のジャガイモ畑には、開花の季節になると品種ごとに植えられたバレイショの花の色が、雄大な大地一面に広がっています。
男爵・メークインの特徴
北海道のバレイショで代表的な品種は、男爵とメークインです。
男爵は、明治41年頃に導入され、球状で実の部分は白いのが特徴です。煮崩れしやすいため、主にポテトサラダやフライドポテトなどに使われます。北海道では、塩茹でした男爵いもにバターをつけて観光地などでよく売られています。
メークインは、大正6〜7年頃に発祥の地である関西方面などの他府県から渡ってきました。北海道では、厚沢部町が発祥の地とされています。現在でも厚沢部町では、他の品種と交わらないように、メークインのみが栽培されています。
北海道の広大な大地で育つジャガイモ
北海道で約50種類もの品種を作付けしているバレイショは、海外から日本へ渡ってくるまでの長い歴史があります。ジャガイモは、ビタミンCやカリウム、繊維質などの栄養素が豊富に含まれ、家庭料理にも欠かせない野菜です。
士幌町でしか買えない!絶品のポテトチップス
北海道の真ん中よりやや下にある、士幌(しほろ)町をご存じですか? 農業の町で、十勝で収穫された馬鈴薯を貯蔵する施設がここ士幌町にあります。
その馬鈴薯を使った、ポテトチップスが密かな人気。パッケージには「いつもありがとう!生産者還元用 ポテトチップス」と書かれおり、販売の趣旨が明確。取り扱い店も士幌町や近隣市町村の一部でしか買えないため、この味を目掛け、道内各地から士幌町の道の駅に買いに来るそう。
サクッと軽く、脂っこさもない、やさしい味わいなのに、味付けはしっかりされている…。一度食べると恋しくなる味!
気になる方は、ふるさと納税の返礼品にもなっているので、ぜひチェックしてみてください。
北海道アンテナショップ情報
北海道スイーツをはじめ、旬の海や山の幸は、北海道へ行かなくても味わうことができますよ。
「北海道どさんこプラザ」は、東京をはじめ、埼玉や名古屋など、現在7店舗。各店舗毎に「チーズフェア」や「生ラーメン試食会」など毎日催事が開かれており、訪れる度に新しい北海道の魅力を発見できそうです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 北海道特産の「バレイショ」とは何のこと?
A. ジャガイモ