「山ふぐ」の別名もある、群馬県の名産品といえば?

群馬県の名産品をご紹介します。特に下仁田地方のものが有名ですが、ここでは栽培に適している理由や、その名産品を使った料理について解説します。また、群馬県の魅力も紹介します。

全国の生産量の約9割を占める

山ふぐと聞いて、どのような食べ物か想像できない人がいるかもしれません。実は山ふぐとは刺身こんにゃくの別名です。漢字で山河豚と書きますが、その見た目や歯ごたえがフグ刺しに似ているため、山ふぐと名付けられたのです。こんにゃくといえば群馬県の名産品であり、全国の生産量の約9割を占めています。ちなみに栃木県や茨城県もこんにゃくの産地であり、国内では約95%が群馬県を含めた北関東で作られているのです。

群馬県内では特に下仁田町のこんにゃくが有名です。下仁田町で盛んにこんにゃく栽培が行われるようになったのは、気候や土壌条件によるものが大きいです。もともとこんにゃくは強い日差しに弱い植物です。群馬県の山間部に位置する下仁田町は、日照時間が短いためこんにゃく栽培に適しているといわれています。また、こんにゃくの水はけの良い土地を好む性質があります。山間部の下仁田町の畑は斜面になっているところが多く、排水が進み水はけがかなり良いのです。そして、こんにゃくは強い風や台風などの自然災害にあまり強くありません。群馬県といえば上州のからっ風で知られていますが、下仁田町は平野部よりも風が穏やかな土地であるため、その点もクリアしています。このように下仁田町はこんにゃくの栽培に適した条件が整っていますが、最近では品種改良が進んでいることから生産量は拡大しています。

群馬県のこんにゃく料理とは?

健康ブームが広がっていることから、低カロリー食品であるこんにゃくに注目が集まっています。特にこんにゃくの生産量が全国トップの群馬県では、郷土料理として生芋こんにゃく料理がふるまわれます。生芋こんにゃく料理とは、生芋をすりおろして作るこんにゃくを使った料理全般のことを指します。一般的にこんにゃくは製粉して作られますが、こんにゃく芋を直接すりおろすことで風味の良さと弾力を引き立たせます。群馬県では煮物やおでんなど、生芋こんにゃくを使った料理を食べることができます。

そして刺身こんにゃくの別名である山ふぐは、次のような過程で作られます。まず、軽く塩もみしたこんにゃくを熱湯で軽く茹でます。次に、茹でたこんにゃくを熱いまま薄切りにして大皿に盛りつけて完成です。山ふぐの食べ方は、基本的にフグ刺しと同じです。わさび醤油で食べるのが一般的ですが、薬味に青ネギのみじん切りやもみじおろしなどを加えると、美味しさが引き立ちます。わさび醤油の代わりに、酢味噌や辛子酢味噌などを使っても美味しいです。

温泉大国群馬県の魅力

下仁田をはじめとしてこんにゃく栽培が盛んな群馬県。自然豊かな群馬県には数多くの観光スポットがありますが、有名な温泉地がたくさんあるのが特徴です。兵庫県の有馬温泉や岐阜県の下呂温泉と並び、日本三名泉の1つに数えられる草津温泉は、国内外から大勢の観光客が訪れます。東京都心部から直通する高速バスも多く、アクセスしやすい環境が整っています。また群馬県には草津温泉以外にも、伊香保温泉や水上温泉、四万温泉など著名な温泉街が点在しています。いずれも都内からのアクセスも良いため、日帰りや1泊旅行などにも適しています。群馬県の温泉は源泉がたくさんあり、それぞれ特徴や効能は異なります。温泉巡りをして、自分に合った温泉を見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。

自然豊かな群馬県に行ってみよう

国内におけるこんにゃく生産量の約9割を占める群馬県。健康食品として注目されている、群馬県のこんにゃく料理を存分に味わってみましょう。また群馬県は有名な温泉地が集まっているので、リフレッシュ目的に出掛けてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「山ふぐ」の別名もある、群馬県の名産品といえば?

A.コンニャク

Q. 次のうち、群馬県の温泉ではないのはどれ?

A.伊東温泉