岐阜県白川町で生産されている、ストレスを与えずに育てた豚とは?

岐阜県白川町のファームで育つ豚は、抗生物質やホルモン剤などの薬を使わないことが特徴です。また、発酵飼料やミネラル水などの体にいい飼料で育っています。これから、その豚の特徴や歴史などをご紹介します。

安全性の高い飼料を食べ、ストレスが少ない環境で育つ!

あんしん豚とは、岐阜県白川町にある養豚場で飼育されている豚です。抗生物質や殺菌剤・ホルモン剤などの薬を使わず育っています。また、ワクチンや駆虫剤などを使っていません。飼育方法もこだわりがあり、飼料を食べ過ぎないための「制限給飼」もしています。あんしん豚の飼料は遺伝子組み換えをしていないトウモロコシと発酵飼料・天然塩などを独自ブレンドしたものです。発酵飼料とはバチルス菌や共生菌を培養し、枯草菌や乳酸菌・酵母などの複合発酵生物が含まれるものを指します。免疫力を高める作用があり、薬を使わなくても元気で健康的な豚を育てられることが特徴です。

あんしん豚は、「麦飯石」を飼料に加えています。麦飯石は、ゴツゴツした多孔質の石で、見た目が麦ご飯に似ていることから名づけられました。麦飯石が採れる地域は限られていますが、岐阜県白川町には麦飯石の鉱脈があります。あんしん豚は麦飯石を削った粉を食べ、さらに濾過した水を飲んでいるのです。麦飯石にはカルシウムや鉄分・ナトリウムなどが含まれるため、濾過した水はミネラル水になります。また、水質を中性にする作用もあり、体の調子が整えられることが特徴です。麦飯石を濾過してできたミネラル水は「活性水」とも呼ばれ、自然治癒力の向上や体力回復などの働きがあります。

養豚されている豚は、生まれた時にしっぽを切ることが多いです。ストレスが溜まった豚はしっぽを噛みやすく、そこから菌が入ることから切るようになりました。しかし、あんしん豚はしっぽを切っていません。ストレスがない環境でのびのびと暮らしているため、しっぽを切る必要がないのです。あんしん豚のロゴには、豚のしっぽが3つ描かれています。「ストレスのない環境で育っている」という話が、ロゴの由来になっているのです。妊娠中の豚は妊娠がわかると個室に入り、ゆったりとした空間で過ごしています。

あんしん豚は、母豚の母乳を長い期間飲んでいます。一般的に育てられている豚は母豚と25日前後で離れ、それ以降は母乳以外の飼料を食べることが多いです。一方、あんしん豚は母豚と約40日間一緒に過ごし、飼料だけでなく母乳も飲んでいます。よって、栄養分や免疫物質が多い母乳を飲むことができ、母豚と触れ合うことでストレスが少ない環境になっているのです。ストレスが少なく、母乳をしっかりと飲んだ豚は睡眠時間も長いとされています。つまり、心身共に健康的で免疫力の高い豚が、薬などを使わなくても元気に育つのです。

あんしん豚の歴史とは?

養豚では抗生物質を使いがちですが、豚が薬の耐性菌を持つようになり、さらに強い薬や量を増やす対応をしていました。しかし、あんしん豚の養豚場では「健康的な豚を育てたい」という気持ちから、1990年に薬を一切使わない養豚を始めたのです。2001年からはあんしん豚を個人消費者にも販売しています。また、環境に優しい「循環型システム」を採用しました。これは、豚舎から出た糞尿と植物原料を混ぜた有機肥料を作り、飼料にすることです。2001年に、環境に優しい豚肉作りをしていることから、「第27回毎日養豚賞」の優秀賞も獲得しています。2008年には、日本農業新聞社が主催する「一村逸品大賞」で、安心豚の「塩豚」が金賞を受賞しました。

岐阜県白川町の「あんしん豚」は健康的!特徴を知って食べてみよう!

岐阜県白川町で作られているあんしん豚は、「薬を使わない」「ストレスが少ない環境で育つ」などの特徴があります。独自の育て方や飼料で、健康的で心身共に元気な豚なのです。岐阜県白川町に行ったときは、あんしん豚を食べてみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岐阜県白川町で生産されている、ストレスを与えずに育てた豚といえば?

A.あんしん豚