福島県南相馬市名物!餅をドーナツ生地でくるんで揚げた食べ物とは?

福島県南相馬市の餅の専門店から誕生した名物を紹介します。餅をドーナツ生地で包んで揚げた新食感のお菓子です。福島県民にとってソウルフードであり、全国放送のテレビ番組でも紹介されるほど愛されている一品です。そのお菓子とは…

愛される味の秘訣とは?

福島県南相馬市で生まれた凍天(しみてん)。かつては地元の人しか知らない隠れた名物だったのです。しかし、その美味しさから徐々に口コミが広まり、全国放送の有名番組で取り上げられたことから人気が爆発。今や福島県内外から愛される一品となっています。

その特徴といえば、何といってもドーナツ生地に包まれた餅です!元々、餅専門店で開発されたこともあって、こうした斬新な商品が生まれました。凍天(しみてん)の凍は、東北地方や信越地方の寒冷地で生まれた保存食の凍み餅を指しています。凍み餅は、餅を水に浸して凍らせ、冬の冷たい風に晒して干すことから名づけられました。凍天(しみてん)は、凍み餅を水に戻して、甘いドーナツ生地に絡めて油でカリッと揚げています。カリカリに揚がったサクサク生地の食感がたまらなく、食べ進めると餅のとろける美味しさが口いっぱいに広がります。凍天(しみてん)の中には、餅とあんこが包まれたあんこ凍天(しみてん)が定番となっています。他にも種類は豊富にあり、あんこの代わりにチョコが入ったチョコ凍天(しみてん)、餅によもぎを練りこんだ草餅凍天(しみてん)なども登場しています。

実はもう食べられない!?作り方を伝授!

実は悲しいことに、凍天(しみてん)の発祥である餅菓子製造販売会社「木乃幡」は、2019年に倒産してしまいました。もうあの味が楽しめない、と思った方に朗報です。凍天(しみてん)は、自宅で簡単に再現することができますよ!

凍天(しみてん)で使われている凍み餅は、福島県に直接出向いて買うこともできますが、インターネットでも販売しています。直接買う時間がない方や遠方に住んでいる方は、インターネットから手軽に注文してみてくださいね。凍み餅が手に入ったら、まずは凍み餅を水に浸して、十分に水分を含ませてください。凍み餅が浸ったら、食べやすい大きさに切ります。次に、ドーナツ生地を作りましょう。ドーナツ生地は市販のホットケーキミックスを使うと手間が省けます。凍み餅をドーナツ生地に絡めて、油で狐色になるまでじっくり揚げてください。揚げあがったら凍天(しみてん)の完成です!

凍み餅を使うことを前提とした作り方をご紹介しましたが、スーパーなどで売られている切り餅などでも十分に対応できます。是非一度作って凍天(しみてん)の魅力を自宅で味わってみてください。

福島県には魅力が詰まっています

凍天(しみてん)が有名な福島県には、見どころがたくさんあります。凍天(しみてん)を生んだ福島県南相馬市には、馬と触れ合うことのできる馬事公苑があります。地元の人からも根強い人気で、観光客も多く訪れます。また、福島県の西部に位置する北塩原村には、大自然に囲まれた魅力的な沼、五色沼があります。五色沼は磐梯山の噴火によりできた沼で、大小合わせて30個ほど点在していることが特徴的です。五色という名の通り、点在する沼のいくつかに青色や瑠璃色に見える沼があり、観光客からも人気の名所となっています。

更に、福島県には美味しい食べ物も数多く存在します。中でも特に有名なのは喜多方ラーメンです。太くてモチモチ食感の縮れ麺に、醤油ベースのあっさりした豚骨スープが食欲をそそります。是非福島県に足を運んで食べてみてください!

福島県南相馬市で誕生!ドーナツ生地に包まれた餅のお菓子、凍天(しみてん)

福島県南相馬市で生まれた、ドーナツ生地に包まれた餅入りのお菓子凍天(しみてん)。店舗で食べることは難しくなっていますが、材料さえ揃えば自宅で再現することができます。福島県の名物を忘れないためにも、一度作ってその魅力を堪能してみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 福島県南相馬市で食べられる、餅をドーナツ生地でくるんで揚げた食べ物は?

A.凍天

Q. 福島県南相馬市の揚げ菓子「凍天」。何と読む?

A.しみてん