山形県庄内地方の特産品に「私たち」という意味から名づけられたせんべいがあります。しお味の薄焼きせんべいなのですが、ネーミングの由来が非常にユニークです。
おらだのせんべい
そのせんべいの名前は「オランダせんべい」といいます。オランダせんべいの名前の由来は、スバリ「おらだのせんべい」です。「おらだ」→「オランダ」ということです。だじゃれ!?と一瞬思ってしまいますが、それ以外にも由来があったんです。
オランダせんべい3つの由来
オランダせんべいは山形県庄内地方でとれた庄内米100%で作られています。地域おこしにと考案されたおせんべいですが、名前の「オランダ」には3つからなる由来があったのです。
1つ目は、庄内地方の方言「おらだ」が由来となっています。庄内地方の「おらだ」は「私たち」という意味です。つまり「私たちのせんべい」ということになります。「おらだの(私たちの)田んぼで作った庄内米100%のおらだのせんべい」、おらだせんべい・・・「オランダせんべい」。
2つ目は、庄内地方の田園風景がオランダの風景に似ていることが由来となっています。庄内地方は田園が広がりどこかオランダの風情を感じられたのかもしれません。
3つ目は、せんべいの味が由来となっています。せんべい開発当時のおせんべいと言えば、しょうゆ味がほとんどだったそうです。このオランダせんべいは、塩味の薄焼きで、当時としてはどこか洋風な印象だったのかもしれません。
山形県の観光
山形県は文化も気候も4つに分けられます。方言や食べ物などから地域をわけると、「置賜(おきたま)」「村山(むらやま)」「最上(もがみ)」「庄内(しょうない)」の4つになります。「庄内」の気候は多雨多湿、方言は「もっけだのぉ(ありがとう)」。「村山」の気候は月山に近い豪雪地帯、方言は「ありがどさまっす(ありがとう)」。「最上」の気候は平地でも豪雪、方言は「ありがとさん(ありがとう)」。「置賜」の気候は県内随一豪雪地帯、方言は「おしょうしな(ありがとう)」。
観光は、蔵王スキー場や米沢スキー場などウインタースポーツが楽しめます。また、かみのやま温泉街の足湯、赤湯温泉など、疲れも癒せます。戦国武将上杉謙信が祭られている上杉神社があったり、伊達政宗生誕の地であるため、城跡、史跡も多くパワースポット巡りも人気です。サクランボ狩り(佐藤錦が有名です)・ぶどう狩り(シャインマスカットが有名です)・ラフランス狩りで収穫して食べる楽しみかたもあります。
お土産品では、民芸品・工芸品に注目すると、天童将棋駒・将棋盤、山形張り子、猫に蛸、笹野一刀彫などほっこりするものがたくさんあります。特に「猫に蛸」はテレビ番組で紹介され有名になりました。豪雪地域ならではの、昔ながらの伝統工芸には脱帽するとともに感心してしまいます。食べ物の土産品で言えば、さくらんぼきらら、だだちゃ豆、山形ゆべし、ラスクフランス、のし梅、ふうき豆、たまゆら、おしどりミルクケーキなどがあります。購入は断然ご当地へ出向いてが一番ですが、ネット通販や、アンテナショップなどで手軽に購入してもいいですね。
交通アクセスも便利になっています。山形新幹線は、新庄まで行くことができます。山形自動車道は、宮城県村田ジャンクションで東北自動車道から分岐し鶴岡まで行くことができます。東北中央自動車道が開通し、福島県相馬市を起点に山形県を経由し、秋田自動車道まで接続します。自分でドライブするもよし、電車に身を任せていくもよしです。
山形県のオランダせんべいの由来を知ると見方も変わる
オランダせんべいの由来を知ることで興味が湧きます。出掛けた先で見かけるお土産や特産品も、由来を知ることで見方が変わります。オランダせんべいの由来からはじまる山形県の旅は、エリア、季節に合わせて楽しんでみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 「私たち」という意味から名づけられた、山形県で製造されるせんべいは?
A.オランダせんべい
Q. 山形県庄内地方の方言で「もっけだのぉ」とは、どんな意味?
A.ありがとう