ドライカレーで味付けしたご飯にハラミ肉を乗せ、デミグラスソースをかけた、北海道グルメとは？

根室限定のB級グルメとして知名度が上がってきているワンプレート料理があります。ドライカレーにステーキを乗せデミグラスソースをかけた大人のお子様ランチとも言われるこの料理について、今回ご紹介します。

根室地域の限定グルメ

ご当地グルメは日本各地にありますが、そのどれもが個性的で美味しく人気を集めています。現地に行かないと食べられないご当地グルメは、SNS映えもするものが多く、旅の思い出にわざわざ足を伸ばして食べに行く方も多数います。根室地区限定の「オリエンタルライス」も食べるべきご当地グルメです。

「オリエンタルライス」はドライライスの上にステーキを乗せますが、肉はハラミ（牛サガリ肉）を乗せるのが「オリエンタルライス」のポイントです。ハラミは牛の横隔膜の部分で、１頭の牛から少量しかとれないため希少な部位です。ハラミはクセが少なく食感も良いお肉です。これらにデミグラスソースをかけ、ボリュームたっぷりで濃厚な味わいが魅力です。ドライカレーの中にはタケノコが入っていることが基本的な作り方で、マッシュルームが入手困難だった昔に代替品としてタケノコを使ったとされています。このタケノコが食感のアクセントを加えています。ドライカレーのピリッとした辛味にデミグラスソースの甘みもマッチしています。

「オリエンタルライス」は地元に根付いている名物料理ですが発祥や由来などはよくわかっていません。誰が考案して、誰が「オリエンタルライス」という名前をつけたのかは不明という少しミステリアスな料理です。

「オリエンタルライス」を食べられるお店

「オリエンタルライス」は北海道根室地域限定のソウルフードのため、根室でしか食べることができません。「喫茶どりあん」、「ニューモンブラン」で「オリエンタルライス」を食べることができます。「喫茶どりあん」は昭和44年にオープンした昔ながらの喫茶店で、レトロな店内は落ち着いた雰囲気でゆっくりと食事を楽しむことができます。観光客だけでなく地元の方も多くアットホームな雰囲気のお店です。「喫茶どりあん」の「オリエンタルライス」はドライカレーにシイタケを使用しているのが特徴です。濃厚でコクのあるデミグラスソースは1週間以上煮込んで仕上げるというこだわりぶりです。

「ニューモンブラン」は根室のもう一つのご当地グルメ「エスカロップ」の発祥の店「モンブラン」から独立して開店したお店です。「モンブラン」は閉店してしまったので「モンブラン」の味を引き継いでいるのは「ニューモンブラン」ということで、昔ながらの味を求めて多くの方が足を運んでいます。「ニューモンブラン」のドライカレーにはタケノコが使用されています。デミグラスソースは継ぎ足しをして１０日間じっくり煮込んでいます。

「オリエンタルライス」と一緒に楽しみたい！根室の観光スポット

「オリエンタルライス」はわざわざ食べに行くだけの価値のあるご当地グルメです。根室には「オリエンタルライス」以外にも楽しめる観光スポットがあるので「オリエンタルライス」と一緒に楽しむのがオススメです。

納沙布岬（のさっぷみさき）は離島を除けば日本の最東端にあたる岬です。納沙布岬からは広大な北の海の絶景を一望できます。そのほかにも風蓮湖を望むことができる「道の駅スワン４４ねむろ」ではお土産コーナーやレストランもあり、休憩がてらに立ち寄る観光客の方も多いです。春国岱では豊かな大自然を楽しむことができます。３００種類もの野鳥が多く生息し、初夏から８月にかけてはハマナスの花が一面に咲き素晴らしい風景を見ることができます。