『むつぎく』『浅草軒分店』『福みつ』といえば、どんな静岡グルメの有名店?

『むつぎく』『浅草軒分店』『福みつ』などの飲食店で提供されるB級グルメをご紹介します。静岡県の浜松では、毎年そのグルメのお祭りが毎年開催されるほど、市民のご当地グルメとして定着しています。県外にもファンが多いそのグルメとは、いったいどのようなものなのでしょうか。

浜松餃子の特徴と有名店について

静岡県のB級グルメとして、静岡おでんや富士宮焼きそばとともに浜松餃子が全国的に有名です。浜松餃子の定義はシンプルで、3年以上浜松に在住している業者が浜松市内で製造することとされています。したがって部外者が浜松にやって来てすぐ浜松餃子の店を開くことはできません。浜松餃子は様々な特徴があります。まず、付け合せに茹でモヤシが添えられていることです。餃子にはラードが多く使われていて脂濃いものですが、餃子といっしょに茹でモヤシを食べると脂濃さが緩和されるのです。脂のしつこさが口に残らないので飽きが来ることが無く、いくらでも食べられるのも浜松餃子の特徴と言えるでしょう。

また、通常の餃子であれば、白菜・ニラなどの野菜を餡に使いますが、浜松餃子の餡にはキャベツ・玉ねぎ・豚肉を入れます。玉ねぎの甘みとキャベツのさっぱりした風味が強く、コクのある豚肉との相性が抜群であると言えます。浜松餃子をタレやラー油に浸して食べると、いっそう味わい深くなります。浜松餃子は、餃子の皮の炭水化物・豚肉のタンパク質と脂質・キャベツやタマネギのビタミンとミネラルなど、人間に必要な栄養分をほとんど含んでいると言われるほどの健康食です。

そして、浜松餃子の特徴として焼くときの並べ方にも触れなければなりません。浜松餃子は一般的な餃子のように横1列に並べずに、「円型焼き」と言って餃子を同心円状に並べて焼きます。これは元々狭い屋台で浜松餃子を焼いていたので、フライパンでも効率良く一度にできるだけたくさんの餃子が焼けるように工夫したことが由来とされています。そして、円の中心に茹でモヤシを山盛りにするスタイルが標準的です。

浜松餃子のルーツは大正時代に遡ります。当時浜松に大勢住んでいた中国人の中で、餃子屋を開いていた人がいました。その当時の餃子には餡にキャベツを使っており、浜松餃子の原型になったと言われています。正式な浜松餃子の元祖は、浜北区小松にある昭和28年創業の「石松餃子」とされています。「石松餃子」の名前は全国的に知られており、県外からも多くの客が本場の浜松餃子を求めて訪れる有名店です。遠州鉄道の小松駅近くの本店の前には休日ともなると長い行列ができて、入店まである程度の時間待たなければなりません。ただ、店内は広々として座席数も多いうえ、浜松餃子は持ち帰り客が大変多いので、平日なら店内で食べる客は意外と待たずに済みます。

「石松餃子」では餃子を15個以上注文すれば、「円型焼き」をお皿に乗せて出してくれます。「石松餃子」のタレは、独自に開発したオリジナルの酢醤油で、ほんのりとした甘みが好評です。「石松餃子」の提供する餃子には、遠州育ちの豚肉のうち臭みが無く旨みの強い部分を使用しています。また、餃子の餡には野菜をたくさん使っていてヘルシーだと評判で、女性にも人気があります。餃子店の人気度を計る「池袋餃子スタジアム」では女性投票が実施され、女性が選ぶ人気第1位の餃子という栄誉を「石松餃子」が獲得しました。「石松餃子」は本店以外にも、静岡県浜松市内にJR浜松駅店・新東名店があるほか、埼玉県には「ららぽーと新三郷店」があります。

静岡県に行ったら、浜松餃子のお店で円型焼きを注文してみましょう。

浜松餃子はヘルシーなうえに食べやすく、女性や子どもにもおすすめです。静岡県浜松市や埼玉県三郷市に訪れた際には、是非とも浜松餃子の元祖である「石松餃子」に入って円型焼きの餃子を食べてみることをおすすめします。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 静岡県の浜松餃子で、付け合わせとして出される野菜は?

A.モヤシ

Q. 『むつぎく』『浅草軒分店』『福みつ』といえば、どんな静岡グルメの有名店?

A.浜松餃子