平成25年、小松菜の生産量が全国1位の都道府県は?

小松菜は多くの料理に使われる野菜です。そんな小松菜の生産量が最も多い都道府県をご存じでしょうか。小松菜の名前の由来は、小松菜の栽培が始められた東京のある地域だとされていますが、なぜこの県で小松菜が多く生産されているのでしょうか。

小松菜の歴史

小松菜はアブラナ科に分類されチンゲン菜や野沢菜などと共に葉菜類とされています。小松菜の歴史は、江戸時代初期に始まります。中国からカブの一種が日本に持ち込まれ、江戸川区に当たる地域で栽培されるようになりました。しかしカブは寒さに弱く収穫が安定しない野菜だったので、これを改良し栽培されるようになったのが小松菜です。そのため、小松菜はカブと違い耐寒性に優れ年間を通して収穫することができるのです。名前は、東京都江戸川区の小松川地域で栽培されていたことに由来します。

徐々に小松菜の栽培が全国に広まっていくと、昭和30年代頃に大消費地である東京に近い埼玉県でも栽培が盛んに行われるようになります。小松菜の栽培期間の短さと、東京という大市場へアクセスがしやすいという立地条件に恵まれた埼玉県の特に草加市、上尾市、さいたま市を中心に栽培され国内第1位の生産量を誇るまでになったのです。

小松菜料理と栄養

このように作られる小松菜を使った料理には、どのようなものがあるでしょうか。まず、小松菜のいそか和えが挙げられます。これは、小松菜やもやしを茹で、醤油と刻み海苔で和えて作る料理で栄養が豊富に含まれていることから埼玉県内の小学校の給食にも取り入れられています。ちなみに、「いそか」とは磯香から来ており海苔の風味が良いためこのように名付けられたとされています。次に、小松菜餃子が挙げられます。これは埼玉県のご当地グルメとして人気の食べ物で、餃子の具として小松菜をふんだんに使用し皮も小松菜を練りこんで作られるため緑色の餃子になります。さらに、材料の肉と小松菜を一晩寝かせて作るので一般的な餃子に比べて旨みが強いのが特徴です。

このようにして様々な形で食べられている小松菜ですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。まず、βカロテンが含まれています。これは、体内でビタミンAに変わるため粘膜や皮膚機能を保護する働きがあるとされています。次に、カリウムが挙げられます。これは、血圧の上昇を抑制する働きがあるとされています。また、カルシウムが挙げられます。小松菜は野菜の中で最も多くカルシウムを含んでいるとされており、カルシウムを摂取することによって骨が丈夫になると言われています。さらに、ビタミンKも多く含まれています。これは、骨粗しょう症や骨折の予防に効果的だとされており、カルシウムと合わせて骨の形成や強度を高めることにとても効果がある野菜が小松菜なのです。

埼玉県の特産物

埼玉県には、小松菜だけでなく多くの特産物に恵まれています。まず、草加市の草加せんべいがあります。これは江戸時代に作られたもので、大正時代には大正天皇に献上されるなど草加市のみならず埼玉県を代表する特産物です。醤油味が基本ですが、塩味やチョコレートとのコラボレーション作品も考案されるなど、様々なバリエーションがあります。次に、狭山市の狭山茶が挙げられます。これは、元々栽培されていた茶葉の品種改良によって作られたもので茶の苦さよりも、甘さが前面に押し出されておりとても濃厚な点が特徴です。この地域で栽培されていることから狭山茶という名がつけられているのですが、狭山市の他にも所沢市、入間市でも広く栽培されています。

国内生産量第1位!埼玉県が誇る小松菜

このように、元々は東京都で栽培が始められた小松菜ですが時間の経過とともに埼玉県で栽培が盛んに行われるようになり、国内第1位の生産量を誇るまでになりました。そして、埼玉県ではこの小松菜を存分に活かそうと様々な形で調理されているのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、小松菜の生産量が全国1位の都道府県は?

A.埼玉県