新潟県長岡市のご当地グルメとして有名なカツ丼を紹介します。一般的なカツ丼とは異なり、洋皿で提供されるのが特徴的ですが、その美味しさにも秘密があります。ケチャップをベースとした抜群の味わいが人気の原動力です。その詳細について見てみましょう。
カツ丼なのに洋皿で登場?
洋風カツ丼といえば、新潟県長岡市が誇るご当地グルメとして有名です。地元では知らない人はいないといっても過言ではないほどの人気ぶりといえるでしょう。「カツ丼」というと、多くの人が卵とじのイメージを持っているかもしれませんが、長岡市の家庭や店舗で作られるカツ丼は、卵とじでないのが当たり前です。実は新潟県には、洋風カツ丼と並んで「タレカツ丼」と称されるカツ丼も人気があります。新潟県ではこの2種類のカツ丼が二大カツ丼として人気を二分しています。こちらのタレカツ丼についても、卵とじではないというのが特徴です。
新潟県長岡市を中心に支持を集める洋風カツ丼ですが、こちらの最大の特徴ともいえるのが、カツ丼と称するにもかかわらず、丼で提供されるわけではないという点。通常のおかずと同じように、洋皿に盛り付けられて出てくるのが一般的です。主役である洋風カツ丼の隣には副菜となるキャベツやカイワレなどの野菜が添えられてきます。そして、一般的なカツ丼との決定的な違いとなるのが、カツにかけられるソースです。ツヤツヤでねっとりとした謎のソースに好奇心や興味を掻き立てられる人も多いのではないでしょうか。これが、洋風カツ丼の美味しさの決め手となります。
カギを握るのはソース
多くの人を虜にさせる洋風カツ丼ですが、その美味しさのカギを握るのが独特のソースです。このソースの作り方については、それぞれの家庭や店舗によっても異なりますが、ベースとなるのがケチャップであり、トマトやワインなどで味を整えていきます。ソースには一定の粘り気があるため、カツとご飯とよく絡まって抜群の美味しさと評判です。「一度食べたら癖になる」という人が多いのも、このソースの美味しさに秘密があるといえるのではないでしょうか。普段はあまり量を食べないという人も、洋風カツ丼の時には自然と食が進むという声も多く聞かれます。
もはや、長岡市を代表するご当地グルメとなった洋風カツ丼を提供する店舗の数は市内でも30店舗を超えるほどに増えています。それぞれの店舗がオリジナリティを取り入れたレシピの研究に励んでいることはいうまでもありません。1931年に初めて洋風カツ丼の販売をスタートさせたとされる「小松パーラー」も、考案した先代の意思を引き継いだ店主がその味を守り続けています。「美味しい洋風カツ丼が食べたい」と長岡市を訪れる人の期待に応えたいとして、伝統を守りながらも時代の変化に合わせての取り組みに挑戦中です。
起爆剤としての期待も
洋風カツ丼への注目がここまで集まるようになったのは、カツ丼といいながらも洋皿で登場するという絶妙なアイデアもさることながら、誰にでも親しみやすい食べ物だからということも理由といえるでしょう。いわゆる日本全国で盛り上がりを見せているB級グルメとして、話題が沸騰することになりました。長岡市内の店舗でも、洋風カツ丼にドリンクやデザートがついても1,000円以内で楽しめるというリーズナブルさも好評です。長岡市でも、他の自治体と同様に過疎化や高齢化などに伴い、人口減少などが不安視されています。そんな中、洋風カツ丼がご当地グルメとして起爆剤になることを自治体としても期待しており、市のホームページやサイトなどに掲載するなどして盛り上げようと活動中です。
衰えることがない人気!地方創生の切り札
洋風カツ丼は、長岡市のご当地グルメとして定着していますが、地方活性化や地方創生に一役買って欲しいというのが自治体の狙いです。既に30を超える洋風カツ丼を提供する店舗が長岡市内にあり、連日のように大勢の人が訪れます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 新潟県長岡市で人気のご当地グルメといったら「何風カツ丼」?
A.洋風カツ丼