宮城県白石市で生産されている、そうめんの一種である麺類とは?

今回はそうめんの一種である、宮城県白石市の特産品を紹介します。スーパーやコンビニでも手軽に買えるほど定着している食べ物であり、宮城県の夏には欠かせないソウルフードと言えるでしょう。

油を使わないヘルシーなそうめん

白石うーめんの一番の特徴は、一般的なそうめんと違って油を使わずに作られていることにあります。江戸時代に宮城県白石市で生まれた食べ物で、伝統的な製法を受け継ぎながら約400年の間地元民に愛されてきました。その味はさっぱりと上品で普通のそうめんよりも太めでコシがあり、食べごたえもあります。短い麺が汁とよくからむのもおいしさの理由です。

食品に含まれる油が酸化すると健康に被害をもたらす恐れがありますが、白石うーめんは油不使用なので常温でも劣化しにくく、日持ちが良いのが特徴です。保存料や添加物を一切使用していないことも見逃せません。ヘルシーで安心安全な食品だということは長い伝統が証明しているとも言えるでしょう。油不使用と聞くとカロリーも低いと考えがちですが、その点は一般的なそうめんと大きな違いはありません。

そうめんで油を使うのは、練った小麦粉を細長く延ばすためです。市場に流通しているそうめんは長さが19センチメートル程度にカットされているのが一般的です。一方、白石うーめんは油を使っていないので長く引き延ばすのが難しく、麺の長さは9センチメートルほどと短めです。1束の直径は一般的なそうめんよりもかなり太めですが、「1束=100グラム」になるように作られる点は普通のそうめんと同じなため、長さが短い分だけ太くなっています。

冷たくしても温めてもおいしい!

温かい汁につけて食べたり、調味した汁で煮て食べたりするそうめんを「にゅうめん」と言いますよね。うーめんは漢字で書くと「温麺」。白石うーめんは一般的なそうめんのように冷たい汁で食べることもできますが、温めることでおいしく食べられます。コシがあってのびにくいため、炒めて食べても良いでしょう。アイデア次第でさまざまな料理に応用できるのが白石うーめんの魅力の1つです。

麺が短いため、ゆでるのが簡単で大きな鍋やたくさんの水は必要ありません。麺同士がからみにくく、短い時間で調理できます。子どもの夏休み期間は家庭で食事の支度をする回数が増えがちですが、白石うーめんなら小さな子どもでも食べやすく、液はねしにくいため気軽に食卓に乗せやすいでしょう。介護食や離乳食としても使えます。手軽にいつでもおいしく食べられて保存性にも優れている点が、多くの家庭で長く愛されている理由の1つです。

一方、お店で食べる白石うーめんはバリエーション豊富です。伝統的な調理法だけでなく、中華風やカレー味、冷麺や冷やし中華風のもの、味噌だれで食べるものなど多種多様です。温かい白石うーめんを提供するお店が主流ですが、冷たいメニューを扱っているお店もあります。白石市や宮城県内のお店をまわって、食べ比べをしてみるのも楽しいでしょう。

宮城県白石市ってどんなところ?

白石市は宮城県の南部に位置し、白石城の城下町として知られています。関東地方と東北地方を結ぶ交通の要衝として重要な役割を果たしてきました。江戸時代に仙台藩の一部になって以降、明治維新まで片倉氏の城下町として大いに繁栄してきた歴史があります。1954年に周辺の村との合併によって白石市が誕生しました。稲作が盛んなエリアで、のどかな田園風景の中に名所や旧跡が数多く点在しています。 東北地方の中心地・仙台市にもほど近くアクセスも良好です。

宮城県白石市を訪れたら白石うーめんは外せない!

一般的なそうめんで見慣れていると、白石うーめんを初めて見たときに「こんなそうめんもあるんだ」と驚くかもしれません。素朴ながらも上品な味わいの白石うーめん、地元で長年愛されてきたこのソウルフードを一度味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 宮城県白石市で生産されている、そうめんの一種である麺類は?

A.うーめん

Q. 宮城県の麺料理「白石うーめん」の「うーめん」を漢字で書くと?

A.温麺