大分県の北東部に位置する国東市の海には、激しい潮にもまれて育った、身の締まったタコがいます。実はその名前には、意外な理由が隠されているようです。名前の由来や、半島に伝わる漁の歴史を詳しく紹介します。
くにさき姫だこの名前の由来と歴史
「くにさき姫だこ」という名前には、上質さや上品さを表す「姫」という言葉が使われています。マダコに「姫」を付けたブランド名は珍しく、特別感が感じられる名前です。名前の由来を明確に示した資料は見当たりませんが、身の柔らかさや味の良さを表した名前とされています。
くにさき姫だこは、国東半島の東側に広がる伊予灘で水揚げされています。伊予灘は潮の流れが非常に速く、タコは強い水流に逆らって生きるため、自然と足が太く短くなるのが特徴です。厳しい環境で育つことで、ぎゅっと締まった身になるといわれています。
また、漁獲には「たこつぼ漁」という昔ながらの方法が用いられます。壺を60個ほど縄でつなぎ、海底に沈めて一晩ほど置くと、隠れ場所を探すタコが壺の中に入り込む仕組みです。大がかりな網を使わず、タコの習性を利用した漁法は、国東の漁師たちが長く守ってきた伝統技です。
くにさき姫だこが愛される理由
強い潮に逆らって育ったくにさき姫だこは、足の筋肉が引き締まっています。噛むほどに旨みが広がる、コリコリした歯ごたえは、輸入された水だこと一線を画します。加熱しても身が硬くなりにくく、コクを閉じ込めたまま調理できるのが姫だこならではです。
国東地方では、タコは単なる海の幸ではなく縁起の良い生き物として扱われてきました。8本の足が末広がりを連想させることから、祝いの席に欠かせない食材として親しまれています。「多幸」という当て字が使われることもあり、幸せを呼ぶ食べ物という意味合いも重なっています。国東の食文化の中で、くにさき姫だこも自然と食卓に並ぶようになりました。
国東市では、地元の海の幸を競い合う「くにさきT-1グランプリ」というグルメイベントが開催されています。タチウオ・タコ・タイの料理を食べ比べる催しで、くにさき姫だこを使った料理も、上位入賞しています。地元の飲食店やメーカーの技術によって磨かれた料理は、観光客からも好評です。
くにさき姫だこの食べ方とアレンジ方法
くにさき姫だこの定番料理といえば、たこ飯です。ぶつ切りにしたタコを米と一緒に炊き込むことで、タコの出汁がご飯全体に染み渡ります。国東市内の飲食店では、ちゃんぽんにタコの焼きつくねやぶつ切りをたっぷりのせた「たこちゃんぽん」も名物です。
国東には、タコを使った個性豊かなアレンジ料理もあります。地元の野菜など20種類の食材を長時間煮込んだタコカレーは、タコが硬くならないよう、別茹でしてから加えています。ご飯には赤米が使われており、タコカレーとの相性が良く、国東ならではの料理です。すり身に、タコのぶつ切りを混ぜて揚げた姫だこ天も、地元ではおなじみです。
自宅では、茹でたタコをそのまま使ったシンプルな食べ方があり、ぶつ切りにしてわさび醤油や酢味噌で和えるだけで、タコ本来の食感と味の濃さを楽しめます。少し手を加えるなら、にんにく醤油を効かせたガーリック炒めや唐揚げも良い方法です。手軽に作れる料理が多く、普段の食卓にも取り入れやすいのが強みです。
くにさき姫だこの購入方法
国東半島の先端にある道の駅「くにみ」では、くにさき姫だこを使ったたこ飯が食べられます。市内の飲食店にも、ちゃんぽんやカレーなどタコ料理を出すお店が点在しています。水揚げされたばかりの新鮮なタコに出会えることもあり、旅の途中に立ち寄って味わってみるのもおすすめです。
国東市のふるさと納税制度でも、くにさき姫だこの返礼品を選ぶことができます。ボイル済みのタコやたこ飯の素、唐揚げ用に加工されたセットなど、用途に合わせた商品がそろっています。寄付金額に応じて選べる仕組みになっており、自宅にいながら国東の味を取り寄せられるのが魅力です。冷凍で届くため、好きなタイミングで調理できるのも嬉しいポイントです。
くにさき姫だこは、地元の水産会社や加工会社が運営する通販サイトからも購入できます。ボイル済みのぶつ切りや味付け済みの酢だこなど、届いてすぐに食べられる商品が充実しています。まとめ買いができるセット商品も多く、贈答用として選ぶ人も少なくありません。
くにさき姫だこは、伊予灘の激しい潮流と伝統のたこつぼ漁が育んだ、国東を代表するブランドダコです。縁起物として食卓に並び、たこ飯やちゃんぽんなど、さまざまな料理で楽しまれてきました。現地はもちろん、ふるさと納税や通販でも手に入ります。ぜひ一度、くにさき姫だこを食べてみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.大分県国東で獲れるブランドダコ「くにさき◯だこ」の◯に入るのは?
A.姫









