島根県雲南市吉田町から生まれ、全国にブームを巻き起こした専用醤油「おたまはん」。名前を聞いたことはあっても、何のための醤油なのか、どんな経緯で生まれたのかまで知っている方は少ないかもしれません。おたまはんの誕生の背景や、選ばれ続ける理由、購入方法を紹介します。
卵かけご飯専用醤油おたまはんの誕生と歴史
おたまはんが生まれたきっかけは、2001年に遡ります。吉田ふるさと村の担当者が取引先の鶏卵業者を訪問した際、「卵と一緒に売れる商品はないか」という一言が、開発の出発点です。ちょうど新商品の開発を検討していた時期でもあり、社内で「卵かけご飯は子どもからお年寄りまで誰でも食べる」という声が上がり、企画が本格化しました。世界初の卵かけご飯専用醤油の開発がスタートし、翌2002年5月に「おたまはん」として発売されました。
製造元である株式会社吉田ふるさと村は、1985年に島根県雲南市吉田町で設立された第三セクターです。中国山地の山あいに位置する吉田町は、かつて林業で栄えましたが、外材の流入で林業が衰え、過疎化が進みました。そうした状況を打開するため、地域産業の振興と雇用の創出を目的に立ち上げられた会社です。農産加工品の製造・販売のほか、水道工事や市民バスの運行まで手がけており、地域の生活を幅広く支えています。
おたまはんが全国に広まった理由
2002年の発売後、「おたまはん」は口コミを通じて少しずつ評判が広がっていきました。当時、卵かけご飯専用醤油というジャンル自体が世界初で、その珍しさがメディアにも取り上げられるようになります。さらに2005年からは毎年秋に「日本たまごかけごはんシンポジウム」を吉田町で開催し、全国のファンを集める場として定着しました。
また、現在のおたまはんは、関西風と関東風の2種類です。発売当初は関西風1種類のみの予定でしたが、東京でのモニター調査で「甘さを控えた方が好み」という声が寄せられました。日本の東西で醤油の好みが異なることに気づき、関東風の開発に着手します。関西風はかつお出汁にみりんを効かせたやさしい甘さ、関東風はみりんを抑えた醤油のコクが際立つすっきりとした仕上がりで、2種類同時に発売しました。
人気を支えているのが、素材と製法へのこだわりです。おたまはんのベースとなる醤油には、吉田町の隣・奥出雲町の「森田醤油」が手がける国産丸大豆醤油を使用。かつお出汁には鹿児島産を、みりんには愛知県の三州三河みりんを使うなど、原材料はすべて厳選した国産品を揃えています。化学調味料や保存料は一切加えず、瓶詰めからラベル貼りまでの工程を1本1本手作業で仕上げています。素材と手間を惜しまない姿勢が、長年にわたって多くの人に選ばれている理由です。
おたまはんを食べた人の口コミと評判
「卵かけご飯がこんなに変わるとは思わなかった」「普通の醤油には戻れない」という声が、購入者から数多く寄せられています。かつお出汁とみりんのバランスが卵本来のまろやかさをうまく引き出すため、いつもの朝食がぐっとおいしく感じられると好評です。贈り物にした際に「毎食でもいい」と喜ばれたという声もよく聞かれます。
おたまはんにリピーターが多い理由のひとつが、無添加であることへの安心感です。化学調味料も保存料も使っていないため、毎日使いやすい点が支持されています。加えて、関西風と関東風を使い比べる楽しさもあり、「両方買って気分で選ぶのが定番になった」という声も少なくありません。
おたまはんは卵かけご飯専用として開発されましたが、使い道はそれだけではありません。冷ややっこにひとたらしするだけで、だし醤油として風味が増します。おひたしや刺身醤油として活用する方も多く、かつお出汁の旨みがどんな素材にもなじみやすいので、幅広い料理に活用できるのも魅力です。
おたまはんの購入方法とお得な入手先
おたまはんは、吉田ふるさと村の公式通販サイト「だんだん市場」から購入できます。関西風・関東風の1本単位から、まとめ買い向けのセット商品まで幅広くそろっています。楽天市場やAmazonなどの通販サイトでも取り扱いがあるため、普段使い慣れたサービスから購入可能です。なお、手作りのため出荷まで数日かかることがあります。
島根県雲南市へのふるさと納税の返礼品として、おたまはんを選ぶことも可能です。ふるさとチョイスやさとふるなど、主要なふるさと納税ポータルサイトから申し込みができます。税金の控除を受けながら特産品を受け取れ、地域の応援にもつながります。おたまはんをきっかけに、雲南市の取り組みや地域の歴史に関心を持つ方も少なくありません。
島根県雲南市吉田町から生まれた「おたまはん」は、過疎化が進む山間地域から全国に卵かけご飯ブームを巻き起こした、世界初の卵かけご飯専用醤油です。無添加で手作りにこだわる姿勢と、東西の味覚に合わせた2種類の味展開が、長年にわたって多くの家庭に親しまれてきました。公式サイトや主要通販でお取り寄せできますので、ぜひ一度試してみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q.島根県雲南市吉田町の名物「おたまはん」は、何に使うための醤油?
A.卵かけご飯









