山形県には色々な特産品がありますが、中でも有名なのが置賜地方で生産されているブランド牛です。山形県を代表する特産品の1つで、高級ブランド牛としても知られています。どんなお肉なのか紹介していきましょう。
山形県置賜地方で育てられたブランド牛!
米沢牛は日本三大和牛の1つとされているブランド牛肉で、山形県の置賜地方で飼育されている黒毛和牛です。米沢市や長井市、川西町など置賜地方の3市5町で飼育されていること、黒毛和種の未経産牛であることなどいくつかの条件を満たした牛にのみ、米沢牛のブランド名がつけられます。置賜地方で牛の飼育がされるようになったのは、1680年ごろと言われています。現在の岩手県から牛を連れてきて、運搬や濃厚のために飼育が盛んに行われるようになりました。しかし、この頃はまだ肉を食べるために育てられていたわけではありません。実際肉を食べるようになったのは、明治に入ってからのようです。米沢市の歴史では、明治元年に医者が負傷兵に対して調理した牛肉を出したという記録が残っています。
米沢牛が広く知られるようになったのは明治中頃です。米沢牛を作っていた人物が横浜の問屋と特約し販売を開始したところ、評判を呼び世間に知られるようになりました。横浜は牛肉の消費量が多いエリアとして知られています。これがきっかけとなり、米沢牛のブランドが全国に広まり揺るぎない人気を得たのです。
希少価値の高い米沢牛!
米沢牛は希少価値が高く、高級ブランド牛として人気があります。なぜ希少価値が高いかというと、育てられている頭数が圧倒的に少ないからです。すべての牛にしっかり目が行き届くように、肥育農家は40頭ほどの米沢牛しか育てることができません。また、子牛が生まれるまでに9ヶ月、成長するまでに4年以上の歳月がかかります。良質な米沢牛となると、年間で2000頭程度しか出荷されません。そのため、米沢牛は希少価値の高い牛とされているのです。
与える餌にもこだわって育てられています。トウモロコシや米ぬか、麦などが餌として与えられ、基本的に生えている草を食べることはありません。衛生的に管理されていない草を食べて、独特な臭いが肉につかないようにするためです。さらに牛の体調や成長に合わせて餌を調整するなど、大切に育てられています。こういった肥育農家の努力によって、米沢牛ならではの上質な霜降りと赤肉に成長するのです。
米沢市にあるおすすめ観光スポット!
米沢市にある米沢城跡・松が岬公園は、米沢城址に作られた広大な公園で観光スポットとして人気があります。敷地内には松が岬神社と上杉神社があるほか、200本以上の桜が植えられています。春になると敷地内に美しい桜が咲き乱れ、多くの花見客で賑わいます。城の水濠が池になっていて、そこには大きな鯉が泳いでいます。美しい景色を見たり、歴史の雰囲気を感じたりできるスポットです。
上杉記念館も米沢市の定番観光地です。敷地内にある庭園は米沢三大名園の1つで、登録有形文化財にも指定されています。米沢の郷土料理や米沢牛が食べられる食事処もあり、美しい庭園を眺めながら食事が楽しめます。上杉家の家臣や奥方など名家の墓が多数ある春日山林泉寺など、上杉謙信にゆかりのある歴史的スポットも多いです。米沢の美しい自然を楽しみたい方には、滑川大滝がおすすめです。日本の滝百選にも選ばれている、東北最大の大滝で落差は80mにもなります。展望台もあり、そこからはダイナミックで美しい滝の姿が存分に楽しめます。紅葉が美しい場所としても知られています。
米沢牛を食べに山形県を訪れてみよう!
山形県の特産品である米沢牛は、高級ブランド牛として有名です。米沢市には米沢牛を食べられるお店や、観光スポットが多くあります。大切に育てられた高級ブランド牛の味を存分に楽しみたい方は、ぜひ米沢市を訪れてみてください。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 次のうち、高級牛肉として知られる山形県のブランド牛は?
A.米沢牛
Q. 日本の滝百選にも選ばれている、山形県米沢市の滝は?
A. 滑川大滝