山形県大江市の特産である「サンルージュ」という真っ赤な果物をご紹介します。この 「サンルージュ」 とは、いったいどんな果物なのでしょうか?
真っ赤で甘ーい!「サンルージュ」
スモモと言ってもたくさんの種類があり、日本で最も栽培されている「大石早生」、大石早生についで日本で栽培されているのが「ソルダム」、一つ200gを超える、「貴陽」などが有名です。皮の色も赤や紫、緑など種類によって異なり、果肉の色や甘み、歯ごたえのあるものややわらかいものなど食感もそれぞれです。日本で作られているスモモは数十種にも及びます。
スモモの歴史は長く、日本で栽培されているものは中国で生まれたと言われています。中国ではスモモは古い時代から作られており、17世紀ころには果実の色や形、品質など様々な種類のものが現れます。日本では「古事記」や「日本書紀」にすでにスモモのことが記載されていて、江戸時代には全国に栽培地域が広がりました。
近年、フルーツ王国として名高い山形県で新品種「サンルージュ」が開発され、その見事な真っ赤な皮と果肉、15度を超える糖度の甘さとバランスの良い酸味で人気を呼んでいます。一口食べれば、ぎゅっと溢れ出す爽やかな果汁と上品な甘さのとりこ。いくつでも手を伸ばしてしまいます。
「サンルージュ」は、「太陽」という品種と「ソルダム」を交配させたいいとこどりのスモモです。大きさは150gから200g程で、スモモの中ではやや大ぶりです。日持ちが良く、冷蔵庫では一か月ほど保存が可能です。
名前は、交配親「太陽」の「サン」と、赤い果肉と果皮が特徴であることから「ルージュ」を合わせて付けられました。
ジャムやコンポートに加工することもでき、生で食べるのとはまた違った美味しさを味わえます。
注目成分がたっぷり!どこで手に入るの!!
「サンルージュ」を含め、スモモには美味しさの他に体にも嬉しい成分が含まれています。妊娠中の女性に多く必要とされる「葉酸」、体内の余分な塩分を排出し血圧を抑えるはたらきをする「カリウム」、抗酸化作用が高いポリフェノールの一種「アントシアニン」など栄養がたっぷり。一日の始まりの朝ごはんや元気なお子さんのおやつにぴったりです。
この魅力いっぱいの「サンルージュ」は、山形県内はもちろん東京銀座にある山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」や、山形県のふるさと納税の返礼品として手に入れることができます。
美味しいスモモを育む山形県大江町
「サンルージュ」が生まれた町は山形県大江町。この町は山形県の中央部に位置し、東に日本三大急流のひとつ最上川、西には磐梯山朝日国立公園を望む自然豊かな人口8千人ほどの町です。
町の中心地、大江町左沢(あてらざわ)は最上川の舟運の拠点として栄えました。江戸時代に最上川の交通網が整備され、左沢の河畔には米沢藩の舟陣屋、米蔵、塩蔵が置かれ、その賑わいは大正まで続きました。当時の間口三間半、奥行き20~30間という典型的な細長い町家の街並みの景観が、山形県で初となる「国の重要文化財」に選定されています。
町の気候は内陸性盆地型で積雪寒冷地に属し、夏場は盆地特有のフェーン現象で高温多湿になる一方、冬は積雪期間が長く、積雪量は町中心部で1メートル、山間部では2~3メートルを優に超えます。年間の寒暖差が大きいため、果物などの農作物栽培に適しており盛んです。「サンルージュ」の他に、ラフランス(西洋なし)、リンゴ、ブドウなども作られており、小さな町ですが、パワフルです。
出回る期間はあっという間??山形県のスモモ「サンルージュ」
山形県を代表するスモモ、「サンルージュ」についてお伝えしました。この「サンルージュ」が収穫できるのは9月下旬から10月上旬にかけてで、市場に出回るのはとても短い期間。是非とも見逃さずに一度は食べてみたい果物です。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 山形県大江市の特産である「サンルージュ」とは、何の品種?
A.スモモ