山形県の名産品「スモっち」とは、スモークした何のこと?

”スモっち”という商品をご存知ですか?山形県内では広く名前を知られており、多くのファンを獲得している名産品です。一体どんな商品なのか、その魅力について詳しく解説します。美味しい食べ方などの情報もあわせてご覧ください。

ハマる人続出!山形土産として人気の”スモっち”とは?

”スモっち”は、山形県天童市にある会社・半沢鶏卵が開発した「半熟たまごの燻製」です。県産のサクランボと桜の木を使ったチップで、鶏卵が殻ごとじっくりスモークされています。濃い茶色になった殻をパリパリ剥くと、そこには塩味の効いたプルプルの白身、そして絶妙な半熟具合の黄身が。スモークの香りが殻の中までしっかり浸透しているので、頬張るたび食欲をそそる芳ばしさが口いっぱいに広がります。販売開始から10年以上経ちますが、その人気は衰えることなく、県内のコンビニやスーパー・空港や道の駅など各所で売れ続ける名産品です。口コミでも軒並み高い評価を受けており、「また食べたい!」という声が多く挙げられています。また女優の加藤紀子さんも、自身のブログで「スモっちファン」であることを明かしています。食べてすぐファンになり、それからスモっちを見つけるたびに購入しているとのことです。

開発元の半沢鶏卵は、元々卵の卸売業がメインの会社でした。しかし他社との競争は激しく、それに打ち勝つために開発されたのがスモっちです。商品の名前は、元々卵をスモークするのに使う燻製機の名前でした。社長の半澤さんはその燻製機に目を留め、販売元に掛け合って名前を譲ってもらったのです。その結果、現在では「半沢鶏卵の燻製卵=スモっち」というイメージがすっかり定着していますね。また同社では、材料の卵に濃厚な黄身の”赤玉”を使用した「スモっちGOLD」も販売中です。

スモっちの原点&美味しい食べ方のアイディア

山形県の内陸には、昔から食品を燻して保存する文化がありました。「いぶりがっこ」と言えば隣の秋田県が産地であるイメージが強いものの、同様の加工方法は山形でも受け継がれていたと考えられます。その「燻しの文化」に着目し、開発されたのがスモっちです。伝統の燻製方法に習い、スモっちも燻製液に浸けず、煙だけでゆっくり・しっかりと燻してあります。完成までに掛かる時間は、熟成まで含めて約一週間。半沢鶏卵によると、長い時間を掛けることが、スモっちの美味しさや香りの深い芳ばしさに繋がるのだと言います。

スモっちは白身に塩味が効いているので、もちろん殻を剥いてそのままでも、料理に使っても美味しく食べられます。例えばサラダのトッピングやおにぎりの具材、あるいは麺類のトッピングにしてもOKです。燻製の芳ばしい薫りも、料理のジャンルを問わず良いアクセントになります。アイディア次第で実に多彩な食べ方が可能なので、ぜひ一度試してみてください。

スモっちを産んだ山形県はどんな土地?

昼と夜の寒暖差が激しく、また四季ごとの気候の特徴がはっきりと現れる山形県は、果物を育てるのにとても適した土地です。そのため、サクランボを始めブドウやリンゴ・ラフランスなどは、毎年国内でも有数の出荷量と品質を誇っています。それが、山形県が「果物王国」と呼ばれる由来です。また果物だけでなく、この県は野菜やお米、花の名産地としても知られています。このように農業が盛んなこともあって、今でも県全体に豊かな自然が残っており、四季折々に変化する風景を求めて訪れる観光客が後を絶ちません。温泉が多い土地としても有名で、実は全市町村に温泉が湧き出ています。泉質の多様さも特徴的であり、県内全体を回る「湯めぐり」も旅のプランとしておすすめです。

そのままでも良し、料理に使っても良しなスモっちを食べに、山形へ行こう!

スモっちは山形県内なら比較的どこでも手に入り、バスや電車の中でも手軽に食べられる名産品です。旅のお供に一つ、家族や知り合いへのお土産にも一ついかがでしょう。料理にも使い勝手が良いので、山形を訪れたらぜひ探してみてください!

ザ・ご当地検定の問題

Q. 山形県の名産品「スモっち」とは、スモークした何のこと?

A.たまご