令和4年 温州みかんの栽培面積が全国1位の都道府県は?

冬の果物といえば、甘酸っぱくて手軽に食べられる温州みかんを思い浮かべる方が多いでしょう。全国各地で親しまれていますが、特に生産量や品質で突出している地域があります。その土地が“みかん王国”と呼ばれるようになった背景を見ていきましょう。

 

和歌山のみかん栽培が盛んな背景と地域の努力

紀伊半島の南部は、年間を通して日照時間が長く、降水量のバランスにも恵まれています。海から吹く穏やかな風が霜の発生を抑え、山の斜面では水はけの良い土壌が保たれるためです。こうした条件が整うことで、糖度と酸味のバランスに優れた温州みかんが育ちます。

地域の生産者は、代々受け継がれてきた剪定や施肥の技術を磨き続けています。加えて、選果施設の整備や品質基準の統一など、地域全体での体制づくりが進みました。行政や農協のサポートがあり、生産者同士の協力が品質向上につながっています。

令和4年の統計によれば、温州みかんの栽培面積(結果樹面積)は和歌山県が6,720ヘクタールで全国1位となりました。2位の愛媛県(5,330ヘクタール)を約1,400ヘクタールほど上回り、19年連続で日本一の座を維持しています。

なぜ温州みかんは他の柑橘より人気なのか

温州みかんは、皮が薄くて簡単にむけるのが特徴です。種がほとんどなく、手を汚さずに食べられるため、小さな子どもから高齢の方まで幅広く親しまれています。また、食後のデザートやおやつ代わりとしても取り入れやすく、生活に溶け込みやすい果物です。

ひと口食べると、やさしい甘味のあとにほどよい酸味が広がります。和歌山のみかんは糖度の高さに加え、香りがすっきりしているのが特長です。一房ごとに味の濃さを感じられ、ブランドとしての品質の高さが伝わってきます。

温州みかんには、ビタミンCが豊富に含まれています。さらに、抗酸化作用のあるβクリプトキサンチンやクエン酸などの成分も多く、体の調子を整える働きがあります。風邪予防や美容に良いとされ、乾燥しやすい季節の栄養補給にも最適です。毎日の食後や間食に取り入れると、健康維持も期待できます。

おいしく食べるための温州みかんの楽しみ方

温州みかんは、風通しのよい場所で常温保存が基本です。直射日光を避け、重ねずに並べることで痛みにくくなります。冷蔵庫に入れる場合は、乾燥を防ぐために新聞紙などで包み、野菜室で保管すると風味が長持ちします。

収穫後しばらく置くことで酸味がやわらぎ、甘味が引き立ちます。寒い季節は、朝一番に食べるのが最もおすすめです。食べる前に室温に戻しておくと香りが立ち、味わいに深みが出るのが特徴です。さらに、数日間箱に入れたまま寝かせると果汁がなじんで、まろやかな風味に変わります。

温州みかんは、そのまま食べるだけでなく、料理やお菓子の素材としても使われます。果汁をゼリーやジャムにすると自然な甘味が際立ち、ヨーグルトに加えれば香りがやわらかく広がります。鶏肉のソテーやサラダに添えるのもおすすめで、酸味が心地よく季節の彩りが引き立つ一皿です。

和歌山の温州みかんを購入するならどこがおすすめ?

和歌山では、収穫したみかんを農家から直接届ける通販が多く利用されています。朝採れをその日のうちに発送する仕組みが整っており、箱を開けた瞬間の香りまで新鮮です。旬の時期は注文が集中して品切れになりやすいので、早めに予約すると安心です。

ふるさと納税では、和歌山のみかんを選ぶ寄附者が年々増えています。寄附額に応じて品種や等級、容量などが指定でき、お好みに応じて選べる点も支持される理由です。包装が丁寧で配送も確実なため、リピーターが多いです。

購入するときは、皮の色と張りを確認することが大切です。濃い橙色で手に取ったときに重みを感じるものは、果汁がしっかり詰まっています。表面に細かな斑点があるみかんは風味が濃く、味わいに深みが出る傾向です。

温州みかんは、気候や土地に恵まれた地域の努力によって、全国に知られる果実となりました。甘味と酸味の絶妙な調和が、和歌山のみかんの魅力を際立たせています。旬の味わいを自宅でも楽しめる産地直送やふるさと納税を通じて、その魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q.令和4年 温州みかんの栽培面積が全国1位の都道府県は?

A.和歌山