富山県のご当地ラーメンには、黄・茶・白など様々なカラーラーメンがあります。中でも鮮やかな緑色のスープが特徴のラーメンが、高岡グリーンラーメンです。高岡グリーンラーメンの特徴を紹介し、富山県という地域の特色も説明します。
高岡グリーンラーメンの生まれた経緯と特徴について
富山県にはご当地グルメとして様々な色のカラーラーメンがあります。まず知名度の高い富山ブラックラーメンに続き、海老味噌味の入善ブラウンラーメンが生まれました。その後高岡でもグリーンラーメンが誕生したのです。ほかにも赤唐辛子の入善レッドラーメンや小矢部ホワイトラーメンがカラーラーメンとして名を連ねています。高岡グリーンラーメンとは、地元高岡産のホウレンソウを使用した緑のスープが特徴のラーメンです。2012年に高岡商工会議所青年部が開発し販売を始めました。
高岡グリーンラーメンの創作者たちは、緑豊かな古城公園や高岡銅器など高岡をイメージできることから緑色のホウレンソウをスープの材料として採用しました。高岡グリーンラーメンのスープの作り方は、とんこつスープにすりつぶしたホウレンソウを加えるというものです。 トッピングとして、高温に熱して真っ赤に染まった地元名産の銅器の製作現場をイメージした辛味噌が添えられています。そのまま食べても美味しいし、ゆず胡椒をスープに溶かすとさらに風味が増します。
高岡グリーンラーメンのスープを口にすると、スープにすりおろされたホウレンソウ独特のフレッシュな風味が食欲をそそります。栄養価の高いホウレンソウがふんだんに入ってヘルシーなうえ、まろやかでやさしい味わいが女性にも人気です。緑色のスープの素となる高岡産のホウレンソウは、富山県の生産量の9割を占めています。ホウレンソウには各種のビタミン類・カロテンを始め鉄分や食物繊維が多く含まれており、カロテンの中でもβカロテンが豊富で、癌の予防や免疫向上に効果があります。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変わり、視力低下を防いだり、張りのある皮膚を保ったりする働きをします。ホウレンソウの赤い根にはマンガンが含有されており、カルシウムやマグネシウムと同様に骨を強くし健康維持には欠かせません。高岡グリーンラーメンを食べられる店として、高岡グリーンプロダクツの直営店である「麺処緑菜軒」や道の駅「万葉の里高岡」が有名です。高岡グリーンプロダクツからは通販で高岡グリーンラーメンを購入することも可能で、手軽にその味を楽しめます。高岡市ではふるさと納税の返礼品にも採用されており、富山県のご当地ラーメンとしてその地位を確立しつつあると言えます。
富山県について
富山県は日本海に接し立山連峰を望む自然豊かな地域です。冬は2メートルを超える豪雪地帯ですが、米・スイカ・ゆずの生産も盛んです。高岡グリーンラーメンの材料となるホウレンソウは、高岡市で富山県内の6割以上を生産しています。高岡市は加賀藩主前田利長が築城した高岡城の城下町でした。16世紀後半高岡城は廃城とされ、後に商工業都市として栄えました。
富山県の有名な観光地は、黒部ダムから立山につながる立山黒部アルペンルートと言えるでしょう。日本1高い壁面を有するアーチ式の黒部ダムは、作業員の犠牲を出すなど困難な工事を経てようやく黒部川上流に建設されました。中部山岳国立公園の中にある黒部ダムは黒部の秘境の大自然が売り物で、立山黒部アルペンルートには世界中から観光客が集まります。富山県人の県民性は、保守的で堅実と言われ勤勉な県民が多いとされています。富山県のアンテナショップは東京日本橋にあり、日本海の海の幸や富山湾で採れるシロ海老など珍しい食材を使った製品を購入できます。
富山県を訪れたら、高岡グリーンラーメンなど新しいご当地ラーメンをおすすめします。
富山県ではブラックラーメンに続いて高岡グリーンラーメンが人気上昇中ですが、高岡で新たに「にんじん担々麺」または別名「高岡オレンジラーメン」というカラーラーメンを開発しました。高岡のご当地ラーメンとして緑と橙の両方のラーメンをおすすめします。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 富山県の「高岡グリーンラーメン」で、グリーンの由来となっている野菜とは?
A.ホウレンソウ