鳥取県の大山乳業農業協同組合で製造・販売されている牛乳は、鳥取県民なら知らない人はいないというくらい親しまれています。今回は単なるご当地牛乳だけに留まらず関西圏ではスーパーやコンビニでも売っている人気商品のこの牛乳について、ご紹介しましょう。
「ソウルフード」ならぬ「ソウルミルク」
白バラ牛乳は、鳥取県内の全ての小・中学校の給食で提供されているらしく、飲んだことがない県民はいないであろうと言われるくらい、鳥取県民にとって「ソウルフード」ならぬ「ソウルミルク」。赤い色と緑の牧場で牛が草を食べる姿が描かれたパッケージと言えば、思い浮かぶ人もいるかもしれませんね。
こだわりをもって作られる生乳
大山乳業は全国的にも珍しい県内のすべての酪農家が一本となった農協で、鳥取県内の酪農家はすべて大山乳業農協の組合員です。自分たちが生産した生乳を処理・販売するという一貫体制のもとで、消費者に安全でおいしい牛乳を届ける消費者と直結した農協なのです。白バラ牛乳は、酪農家が土を耕して良い牧草を作り元気な牛を飼育している「生産者の顔が見える牛乳」と言えるでしょう。
白バラ牛乳・おいしさの理由
白バラ牛乳の味はほんのり甘く、後味はすっきりしていて、ごくごく飲めてしまいます。鳥取の豊かな自然環境の中で栄養いっぱいの牧草を食べ、健康に育てられた牛から搾られる生乳がおいしい牛乳になるのです。
ストレスがなく栄養満点の牧草で育った健康な牛は、「体細胞数」の少ないおいしい生乳を生産します。この「体細胞数」というのは、母牛の白血球や体内から剥がれ落ちた細胞のこと。これらが多いと、塩味や渋みといった味覚に対するマイナスな成分が入ってしまいます。白バラ牛乳の場合、1ミリリットル当たりの体細胞数が全国平均に比べて少ないため口当たりが良く、雑味がないおいしい牛乳と高い評価を得ています。大山乳業はこの「体細胞数」などの一定の数値があり、獣医も含めた牛の専門家集団ある酪農指導部という部門にて、酪農家の牛のエサの供給や生乳の品質管理、経営といった多岐に渡るサポートを行っているのです。
最強のコーヒー牛乳!?
白バラ牛乳と並んで、いやもしかしてそれを上回る人気なのかもしれないのが「白バラコーヒー」。コーヒーと牛乳、糖分以外の成分を使わないシンプルなコーヒー牛乳です。このコーヒー牛乳は生乳をたっぷり70%使用しています。ミルクとコーヒーの香りを大切にし、カラメルや香料を使用せず作っているのだそう。甘いのですが、風味やコクがしっかり感じられる白バラコーヒーにハマる人が続出だとか。「世界一おいしいコーヒー牛乳」と絶賛する声もあるそうです。
バリエーションいっぱい!白バラ牛乳の商品
「白バラフルーツ」は、生乳とりんご、モモ、バナナの果汁をミックスしたフルーツ風味の乳飲料。ミルクの中にフルーツの甘みと酸味がとけこんだ、甘酸っぱいどこか懐かしい味わいです。
ガーナ産カカオ豆から作ったココアを使用しているのは「白バラココア」。そのまま飲んでも、温めて飲んでもおいしい! ミルクとココアが絶妙にマッチしたクリーミーでまろやかな味わいでお好みで白バラ牛乳を加えて、ミルク多めにして飲むこともおすすめです。
飲み物の他にもシュークリームやロールケーキ、アイスクリームなど「白バラ牛乳」のおいしさが味わえる商品はたくさんあります。どれも食べてみたいですね。
グッズもいろいろ。白バラ牛乳
白バラ牛乳の独特のパッケージをデザインしたTシャツやマスキングテープ、ポチ袋、スマホケースなど「白バラグッズ」があるのです。鳥取県出身のお笑い芸人イモトアヤコさんがインスタグラムに投稿していて話題になったTシャツは、大人気で売り切れ状態だとか。組合直売所や雑貨専門店、空港、お土産店など鳥取県内を中心に販売されているので、見つけたらゲットしましょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 大山乳業により製造されている、鳥取県を代表する牛乳は?
A. 白バラ牛乳