島根県で日本庭園を眺めながら和菓子とお茶を味わえる喫茶の名前は?

島根県には、国宝松江城を望む美しい日本庭園を眺めながら、できたての和菓子と地元のお茶をゆっくり味わえる場所があります。江戸時代から茶の湯文化が根づいた城下町の中に、静かに佇む一軒の茶房です。どのような歴史を持つ場所なのか、その魅力を詳しく紹介します。

 

「喫茶きはる」とは?松江歴史館が育んだ茶房の物語

松江歴史館は、国宝松江城のすぐ東側、堀川沿いに建っています。武家屋敷を思わせる和風の外観が特徴です。敷地には、もともと家老屋敷があった土地が使われています。開館したのは平成23年(2011年)3月19日のことです。松江城の築城から400年を記念する「松江開府400年祭」に合わせて、松江の歴史を伝える施設として誕生しました。建物の中には、当時の暮らしや文化を紹介する展示室のほか、日本庭園を望む茶房も設けられています。

敷地内には、千利休ゆかりと伝わる茶室があり、安土桃山時代の茶の湯の心を今に伝える貴重な建物です。喫茶きはるは、歴史ある建物に囲まれた館内の一角にあります。松江藩の家老屋敷の面影を残す長屋の甍越しには松江城の天守がそびえ、手前には約100坪の枯山水による日本庭園が広がっています。松江城と日本庭園を眺めながら和菓子と抹茶を味わえる、静かな茶房です。

「喫茶きはる」が人気の理由・松江に根づいた茶文化

松江は、京都や金沢と並び、日本三大菓子処のひとつに数えられています。茶の湯が盛んだった江戸時代から、お茶うけとして和菓子作りの技が磨かれてきました。城下町には老舗の菓子店が今も数多く残っています。豊かな菓子文化が受け継がれている松江では、喫茶きはるの和菓子も高く評価されています。

松江の茶の湯文化を語るうえで欠かせない人物が、江戸時代の松江藩主・松平治郷です。茶人として名高く、不昧公という号で知られています。不昧公は茶道を政治や教育にも取り入れ、藩士や町人にも茶の湯を広めました。不昧公が広めた茶の湯文化は、松江で抹茶と和菓子を日常的に楽しむ習慣として、今も残っています。

喫茶きはるの窓の外には、四季折々の美しさを見せる庭と、松江城の天守を望むことができます。畳敷きの座敷に腰を下ろし、庭を眺めながら過ごす時間は、ほかの喫茶店では味わえない贅沢です。国宝の城と歴史ある庭園を同時に楽しめる立地こそ、多くの人を引きつける理由になっています。

「喫茶きはる」の人気メニューを徹底紹介

喫茶きはるの定番は、上生菓子と抹茶がセットになったメニューです。目の前に並ぶ和菓子から好きな1種を選び、点てたての抹茶と味わえます。落雁付きのセットや、松江藩主・不昧公にちなんだセットなど、さまざまなメニューがあります。季節ごとの創作和菓子が並ぶ日もあり、訪れるたびに違う和菓子に出会えるのも楽しみです。

甘味の種類も豊富で、抹茶パフェや白玉入りのぜんざいなど、和のスイーツがそろっています。出雲は、ぜんざい発祥の地として知られる地域です。温かいぜんざいのほか、冷たいクリーム白玉ぜんざいも選べます。また、抹茶クリームソーダや月をイメージした抹茶ゼリーも好評です。

喫茶きはるには、和菓子や抹茶だけでなく、コーヒーやジュースといった洋風のドリンクも用意されています。コーヒーフロートなど、遊び心のあるメニューも人気です。抹茶が苦手な方や、小さな子ども連れの方でも、安心して立ち寄れます。

「喫茶きはる」の店舗情報とお土産

喫茶きはるは、松江歴史館の入場無料エリアにあるため、喫茶利用だけなら入館料はかかりません。開館時間は午前9時から午後5時までです。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始です。基本展示を見る場合は観覧料が必要ですが、喫茶と庭園を楽しむだけなら気軽に立ち寄れます。予約は不要なので、そのまま店舗へお越しください。

喫茶きはるがある松江歴史館へは、JR松江駅から市営バス「ぐるっと松江レイクライン」で約13分、「大手前堀川遊覧船乗場・歴史館前」下車、徒歩3分で到着します。専用駐車場は台数が少なく、満車の際は近くの有料駐車場をご利用ください。大型バスは乗り降りのみ専用スペースで行い、駐車は別の場所が必要です。

喫茶きはるのとなりには、ミュージアムショップ縁雫があります。松江の伝統工芸を生かした和雑貨や、地元の銘菓、松江のお茶など、幅広い品ぞろえです。人気の品は、喫茶で提供している煎茶をティーバッグにした「きはるの茶」で、自宅でも味わえます。野点セットは、旅の思い出として持ち帰りたい一品です。

松江歴史館の中にある喫茶きはるは、歴史ある建物と美しい日本庭園に囲まれた特別な場所です。和菓子と抹茶に加え、コーヒーなどのドリンクもそろい、幅広い世代が楽しめます。入館料なしで立ち寄れる気軽さも魅力です。松江を訪れた際は、ぜひ喫茶きはるに足を運んでみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q.島根県で日本庭園を眺めながら和菓子とお茶を味わえる喫茶の名前は?

A.喫茶きはる