滋賀県に南米風の味付けが特徴のB旧グルメがあります。南米のテイストと滋賀の食材が融合した、オリジナリティ溢れるグルメです。今回はそのご当地グルメを紹介します。
南米テイストと滋賀食材の融合
ほかほかに炊き上げた近江米に、ステーキと水菜・トマト・レタスなどの野菜を乗せて南米サルサソースをかけた滋賀県のB級グルメ。それが近江ペルー丼です。
滋賀県なのになぜペルー?と思うかもしれません。実は、滋賀県は南米からの出稼ぎ労働者が多いのです。その数、ブラジル人が7,215人、ペルー人は1,477人に上ります(公益財団法人滋賀県国際協会作成「平成26年 滋賀県における国籍別外国人人口」より)。全国平均はブラジル人が3,000人、ペルー人が700人程度と言われているので、平均の2倍の南米の人たちが生活をしていることになります。そのため、滋賀県内には南米料理を出すレストランもあり、ペルー料理もある程度地域に根付いているのです。
また、滋賀県は近畿地方のなかでは稲作が盛んな県で、「近畿の米蔵」とも呼ばれています。栽培している品種も豊富で、コシヒカリ、みずかがみ、秋の詩(うた)、キヌヒカリ、日本晴れなど多数あります。滋賀県内で収穫された米は「近江米」という総称で呼ばれています。
ペルーの郷土料理と滋賀県が誇る近江米がコラボして生まれたのが近江ペルー丼です。ステーキはサルサソースやトウガラシソースでスパイシーに味付けされています。その辛さでご飯がよく進むという評判です。近江ペルー丼に使用される野菜は滋賀県産のものです。みずみずしい野菜と一緒に食べると、辛さがいくぶん中和されるので、辛いのが苦手な人でも食べやすくなります。
近江ペルー丼は、肉のたんぱく質と野菜のビタミン、米の炭水化物を一緒にとれるので栄養バランスの良い食事です。ステーキの肉は基本的に赤身なので脂肪分が少なくヘルシーです。さらに、サルサソースに使われているトマトにはリコピンという抗酸化作用のある成分がたっぷりと含まれています。トウガラシにたくさん含まれているビタミンA、ビタミンE、ビタミンCも、活性酸素の働きを抑える効果があります。このことから、近江ペルー丼のソースは老化防止や美容にも良いとされています。
近江ペルー丼は、大津・草津・彦根など一部の飲食店で提供されているほか、県内のグルメイベントでもたまに出されているという情報もあります。2011年には、近江ペルー丼愛好会という団体によって、滋賀B級グルメバトルにも出品されました。
滋賀県の見どころは琵琶湖だけじゃない
滋賀県と言えば日本一の湖「琵琶湖」が有名ですよね。しかし、滋賀県には琵琶湖以外にも楽しい観光スポットがあります。それが甲賀市にある「甲賀の里 忍術村」です。甲賀の土地は戦国・江戸時代に活躍した甲賀忍者の里として有名でした。甲賀忍者は織田信長や豊臣秀吉に仕えて諜報活動を行っていたと言われています。
その忍者の歴史を今に伝えているのが「甲賀の里 忍術村」になります。忍者村は茅葺き屋根の家が立ち並ぶ場所で、タイムスリップしたかのような感覚が味わえます。
忍術の秘伝書や、忍具といった歴史的資料を見ることができる博物館や、さまざまな仕掛けがあるからくり忍者屋敷など見所は満載です。石垣のぼりや水蜘蛛など合わせて9つの忍者の技を体得できる忍者道場なる施設は、子供を中心に人気を集める場所です。道場で行われている9つの課題をすべてクリアできたら免許皆伝の巻物をもらえます。食事処や売店もあるので、利便性も十分です。
2つの文化が合わさって誕生した近江ペルー丼
滋賀とペルー、遠く離れた二つの地の文化が一緒になったことで近江ペルー丼は誕生しました。異文化交流は、時として新しいタイプの品を作り上げるきっかけにもなるのです。観光などで滋賀県に行ったときは、近江ペルー丼を味わってみてはどうでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 近江米に牛肉と野菜を乗せて南米サルサソースをかけた、滋賀県のB級グルメは?
A.近江ペルー丼
Q. 滋賀県にある、忍者の歴史を今に伝える観光スポットは?
A. 甲賀の里 忍術村