ブルーベリーは健康食品として広く知られていますが、国内の生産地はどこなのでしょうか?ブルーベリーは比較的育てやすい果樹なので東京・神奈川・千葉など都会でも栽培できますが、生産量全国1位は、あの都道府県です。
ブルーベリーの特徴と長野県の生産が伸びた理由について
ブルーベリーはブドウに似ていますが、ツツジ科の低木性果樹でブドウではありません。青紫色の実を口に入れると、甘酸っぱい果実の中に隠れたほんのりとした甘みが口いっぱいに広がります。ブルーベリーのサイズは直径1.5センチから直径2.5センチの大きなものまで種類があります。ブルーベリーは春に白・薄紅色の花が咲き、夏に実が生ります。秋には紅葉が楽しめるので鑑賞用として家庭で栽培していることも多いです。
ブルーベリーはユーラシア・アジア地域の広範囲に見られますが、長野で1951年から栽培され始めたブルーベリーは、北米原産を品種改良したハイブッシュブルーベリーという品種です。ハイブッシュブルーベリーは耐寒性があるので、寒冷な気候の長野県が栽培に適しているのです。またブルーベリーは病害虫が付きにくく栽培が容易であることも、長野県の生産量を急激に伸ばす要因となりました。長野県の生産量は全体の2割を超え、全国1位になっています。
ブルーベリーの美味しい食べ方は、果皮ごと生で食べるのが一番ですが、ドライフルーツ・ジャムなどに加工してもその味を楽しむことができます。ブルーベリーの果汁・フルーツソースをヨーグルト・スイーツ・アイスクリームに加えて食べるレシピも人気です。ブルーベリーの栄養分としてはアントシアニンが目によい効能があることで知られています。またブルーベリーには、老化防止や健康保持の効果が認められている抗酸化作用があることも知っておかなければなりません。
さらにビタミン・ミネラル・食物繊維がたっぷりと含まれていて、健康食品として不動の地位を確立しています。6月からお盆過ぎの夏のシーズンが収穫期で、ブルーベリー狩りが長野県各地で行われています。ブルーベリーを選ぶ際は、色鮮やかな濃い青紫色の実の表面に白い粉(ブルーム)が付着したものが美味しさの基準になります。ブルーベリーの実の先端がまだ赤味を帯びているものは酸味が強いので、実の全体が濃い青紫色に熟したものを選ぶと良いです。
収穫が終わると翌年に向けて、風通しを良くし花芽の数を減らして勢いのある枝だけを残すため剪定を行います。剪定すればブルーベリーの木は健全に育ち、健康な花芽に十分な栄養が与えられて翌年の収穫を期待できます。積雪量の多い長野県では、冬もブルーベリーの木が雪の重みで傷まないように、枝を補強するため支柱を立てる「冬囲い」を欠かすことはできません。夏の収穫のために秋も冬も手間ひまをかけて、美味しいブルーベリーを育てるために尽力しているのです。
ブルーベリーの生産が盛んな長野県の紹介
長野県は寒冷な気候で比較的雨が少ないため、外来種の果樹の栽培が盛んでブルーベリー以外にもプルーンが栽培されています。ほかにも長野県で生産される果物として、椿桃も呼ばれるネクタリンや西洋かりんと呼ばれるマルメロなどのバラ科の果実が挙げられます。長野県内のブルーベリー生産地は、比較的標高の高い小諸・軽井沢・茅野から平地に近い須坂・飯田まで広範囲にわたっています。人気の生のブルーベリーは通販でも購入できるので、夏のお中元のシーズンは早めの注文が欠かせません。また長野県のアンテナショップが銀座にあって、銀座NAGANOという名前で営業していますので、長野県の特産品を都心で購入することが可能です。
夏に長野県を訪れたらブルーベリー狩りを楽しみましょう。
長野県は夏も冷涼な気候で高原など避暑地が多く、都会からは大勢の観光客が訪れます。夏休みなどで長野県に行く機会があったら、近くのブルーベリー農場でブルーベリー狩りをお勧めします。良質で大粒のブルーベリーをお土産に持ち帰ることもできます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 平成24年、ブルーベリーの生産量1位の都道府県は?
A.長野県
Q. 東京銀座にある、長野県のアンテナショップは?
A. 銀座NAGANO