宮城県は海の幸も山の幸も豊富な土地柄ということもあってか、どの県にも負けないくらいご当地グルメがたくさんあります。そんな中で、近年新たなご当地グルメとして知名度をどんどん高めている焼きそばをご紹介します。
宮城県にご当地グルメが多い理由
宮城県はご当地グルメが多い県として有名です。宮城県のグルメを語る上で外せないのが、宮城県の英雄の1人である伊達政宗公です。あまり知られていませんが、伊達政宗公は戦が少ない世の中になった後、料理を趣味の1つにしており、来客者に対しては自分でレシピを考え、調理をしてもてなしていました。そんなグルメな伊達政宗公によって、宮城県は日本で初めて味噌の量産化に成功しています。更に仙台のご当地グルメの1つである「ずんだ餅」を発明したのも伊達政宗公です。
仙台マーボー焼きそば誕生の歴史
そもそも、マーボー焼きそばとはどういった経緯で誕生したのでしょうか。ここでマーボー焼きそばがどのように誕生したのかを見ていきましょう。仙台マーボー焼きそばは仙台市内にある「まんみ」という中華料理店で店員用のまかない料理として提供されたのが始まりでした。他ではあまり見られないメニューだったことから、まかないから正式にお店のメニューとして販売したものの、当時は人気メニューとは到底言えないような知名度でした。
ところが、2013年にとあるテレビ番組で仙台マーボー焼きそばのことが取り上げられると宮城県民から「そんな料理知らない」という反響があり、まんみではマーボー焼きそばを注文する人が殺到するようになりました。この反響を受け、宮城県中華飲食生活衛生同業組合は無名だった仙台マーボー焼きそばを本格的に仙台市のご当地メニューの1つとして普及させようと動き出します。とはいえ、正直歴史の浅いグルメだったこともあって反対派も多く、実際に動き出すにはマーボー焼きそばが取り上げられてから4か月の月日を要しました。そして、仙台マーボー焼きそば推進委員会が発足し、現在のようにその名前が宮城県全体に知れ渡ることになったのです。
現在、仙台マーボー焼きそばとして認められるには3つの条件が設定されています。1つ目は当然麻婆を使用していることです。ただし、具材は特に指定されていません。2つ目は麺は焼くか揚げたものであること、3つ目は宮城県中華飲食生活衛生同業組合の認定人に認定されたものであるということです。2015年の時点で宮城県内でおよそ50店舗が仙台マーボー焼きそばをメニューとして提供しています。
自宅でも作ってみよう!マーボー焼きそばのレシピ
現在では仙台のご当地グルメの1つになったマーボー焼きそばですが、自宅でも簡単に作ることが可能です。ここでマーボー焼きそばのレシピを簡単に紹介します。必要な材料は豆腐とひき肉、そして香味野菜のネギ、ニンニク、ショウガと焼きそば用の蒸し麺、それからマーボー豆腐を作る際に必要となる調味料(豆板醤、甜面醤、鶏ガラスープの素、しょうゆ、酒、砂糖、塩、水)とラー油、ごま油、水溶き片栗粉です。調味料を作るのが面倒な人は市販のマーボー豆腐の素を利用すればもっと簡単です。
まず、あらかじめ豆板醤以外の調味料を全て混ぜておきます。豆腐は一口大くらいの大きさに切って、水気をよく切っておきましょう。香味野菜も全て細かく切ります。フライパンを熱したら、サラダ脂と香味野菜を入れて香りを出します。この時、ネギはすべて入れずに3分の1くらい残しておきましょう。その後、ひき肉と豆板醤を入れて炒め、調味料を入れて沸騰したら豆腐を入れて3分ほど煮たのち、水溶き片栗粉でとろみをつけ、ラー油とごま油、残りのネギを入れればマーボー豆腐の完成です。あとは麺を焼いて上からマーボー豆腐をかければマーボー焼きそばの完成になります。麺が冷めても構わないという人は先に麺を炒めておくとフライパン1つだけで作ることができます。
マーボー焼きそばは自宅でも再現しやすいご当地グルメ
仙台マーボー焼きそばは今後も宮城県の新たなご当地グルメとして浸透していくでしょう。もともとお店のまかないメニューということもあり、自宅で再現するのもとても簡単です。食べてみて気に入ったのであれば、是非宮城県で本場の味を味わってみましょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 中華料理屋のまかないとして誕生した、宮城県の焼きそばといえば「仙台・何・焼そば?」
A.マーボー焼そば