京都で単に「おじゃこ」といえばこれのことを指す、ちりめんじゃこを使ったご飯のお供は?

白いご飯の最高のおともと言われ、京都ではお漬物と一緒に人々に愛されてきた「おじゃこ」。京都を観光に訪れた人のお土産としても人気があります。

この記事では「おじゃこ」の歴史や京都の名店、さらに自宅でも作れるレシピをご紹介します。

京都が誇る最強のご飯の友・ちりめん山椒とは?

ちりめん山椒はちりめんじゃこと山椒の実を一緒に炊き、しょうゆなどで味付けをしたもの。メーカーによっては「おじゃこ」の愛称で親しまれるほど京都府ではなじみの深い食べ物です。しょうゆとみりんで味付けしたちりめんじゃこに、山椒のぴりりとした味が加わって独特の風味があります。白いお米と相性がよく、ふりかけのようにかけて食べると箸が止まりません。元々は京都府のお土産として有名だったちりめん山椒ですが、近年では全国展開の食品メーカーがふりかけとして販売するなど、その知名度は年々高まっています。

ちりめん山椒の歴史は約50年ほど。上七軒という京都市の大きな花街で料理人をしていた晴間保雄氏が、ちりめんじゃこと山椒の実を一緒に炊いたことが始まりだと言われています。京都府は地理的に海から遠いため、冷蔵庫のない時代は魚が日持ちしませんでした。そのため獲れた魚はしょうゆやみそ、塩などで味をつけて保存食にしていたと言われています。一方山椒は秋になると京都の山々にたくさん実をつけることから、京都府の家庭では一般的に食べられていた食材です。晴間保雄氏はなじみ深い二つの食材をかけ合わせちりめん山椒を作りましたが、特に商品として販売する予定はなかったので、身内にあげる程度の量しかありませんでした。しかしそのおいしさが評判となり、やがてちりめん山椒は京都名物として発展し現在に至ります。

京都にはちりめん山椒の名店がたくさん!

京都府内にはちりめん山椒の名店がたくさんあります。ちりめん山椒は「おじゃこ」と呼ばれることがありますが、この愛称も老舗で販売しているちりめん山椒が由来です。お店によってそれぞれこだわりがあり味つけが異なりますので、複数の店舗を食べ比べて味の違いを堪能してもいいでしょう。京都府に訪れる観光客の中には、各店舗が販売しているちりめん山椒の味比べが好きで買いに来る人もたくさんいます。

ちりめん山椒はしょうゆとみりんの味付けが基本ですが、変わったところではカレー味やハバネロ味など、現代的でユニークな味のちりめん山椒を販売しているお店もあります。伝統的なちりめん山椒からは予想外の味ですが、実際に食べてみると、予想外だけど絶妙な組み合わせに病みつきになる人もいるようです。ちりめん山椒は京都府内にある数多くの佃煮屋や漬物屋、料亭で販売されています。京都府民にとってはとても身近な食べ物なので、ぜひ色々食べ比べを楽しんでみましょう。

ちりめん山椒は自宅でも作れる?簡単なレシピを紹介!

ちりめん山椒は京都府名物として有名ですが、実は自宅でも作ることができます。用意するのはちりめんじゃこと下ごしらえをした山椒の実。量の配分としてはちりめんじゃこ200グラムに対し、山椒の実は大さじ3・4杯程度。調味料は薄口しょうゆにみりんと酒を用意します。作り方は、まずちりめんじゃこをフライパンや鍋で空炒りし、乾燥してサラサラとした状態になったら酒を少量加えてさらに軽く炒ります。ちりめんじゃこを炒った後はいったんザルに移して細かい粉をはらいましょう。その後は再びフライパンや鍋に戻し、薄口しょうゆ・みりん・酒を加え、煮立ってきたら山椒の実を加え、そのまま一緒に2,3分ほど炒ります。調味料の水分がすべて飛んだら出来上がり。手作りのちりめん山椒は冷蔵庫で2週間ほど保管することができます。京都の名店の味を堪能した後は、ぜひ手作りのちりめん山椒にも挑戦してみましょう。

京都府へ旅行に行ったらちりめん山椒を食べ比べてみよう!

ちりめん山椒は京都府名物として知られ、甘いものが苦手な人に最適なお土産としてよく知られています。京都には様々なグルメがありますが、ごはんと相性抜群のちりめん山椒もぜひ食べてみましょう。お気に入りの味わいに出会えるかもしれません。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 京都で単に「おじゃこ」といえばこれのことを指す、ちりめんじゃこを使ったご飯のお供は?

A. ちりめん山椒