岩手県の名産品「銀河のちから」をご紹介します。テレビでも紹介されたことがあり、注目を集めています。いったい「銀河のちから」とはどんな名産品なのでしょうか?
「銀河のちから」とは
「銀河のちから」の特徴はグルテンです。グルテンとは粘着力と弾力を兼ね備えた小麦タンパクの一種で、この粘着力・弾力を活かし、小麦はパンや麺類に加工されています。「銀河のちから」は小麦の中でもひときわ強靭なグルテンを持ちます。この小麦から作られた麺類の食感は高評価を得ており、デュラム小麦で作った麺類とは、かたさ、コシ、滑らかさなどの各項目において違いを見せています。
国産小麦ということもあり、「銀河のちから」には注目が集まってます。小麦粉として通販などで購入することができますので、自分でパンを焼いてみるのも良いでしょう。生地を練る時の感触が通常の小麦粉とは異なります。ぜひ確かめてみてください。
また、同じく通販サイトで「銀河のちから」を使用した中華麺セットも売られているので、手に入れることは難しくないでしょう。
「銀河のちから」はテレビでも紹介されたことがあります。AKT秋田テレビ『永島敏行の農業バンザイ!すごいぞ秋田の農業』で取り上げられ、プロのパン職人も認める「銀河のちから」の注目度に拍車をかけました。
広く知れ渡るように。「銀河のちから」の出自
かつて、東北地域では新たな品種の小麦が必要とされていました。すでに東北地域にはパンや中華麺用の小麦品種は栽培されていたのですが、それぞれで問題を抱えており、病気や長雨によって収穫量や品質が低下する恐れをはらんでいたのです。
それらの問題を解決するべく、グルテンが強靭であるという特性を持ちつつ、病気や長雨に強い「銀河のちから」が育成されました。長年の歳月をかけて改良を続け、現在の「銀河のちから」が選び抜かれたのです。
育成したのは農研機構 東北農業研究センターの所長である小巻克巳氏です。氏は「銀河のちから」だけではなく、サツマイモの品種改良を行い、パープルスイートロードやクイックスイートといったたくさんの新品種を育成した経験を持っています。
そして、新品種が広く知れ渡ることとそのグルテンの力強さを表すことを考えた結果、「銀河のちから」と名付けられ、岩手県の名産品となりました。
「銀河のちから」の生まれた岩手県は、「銀河鉄道の夜」の舞台
「銀河のちから」が生まれた岩手県は、作家・宮沢賢治の出身地として有名です。「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」はあまりにも有名で、聞いたことがないという人のほうが少ないくらいかもしれません。
宮沢賢治の作品に登場する世界はイーハトーブという名前の架空の理想郷なのですが、岩手県はそのモデルとされています。そんな理想郷を舞台とし、独特の表現で綴られた魅力的な作品群に魅せられ、ファンとなった人は多いでしょう。花巻市には「宮沢賢治童話村」があり、宮沢賢治の作品の世界に浸ることができます。そこではイーハトーブが再現され、「銀河鉄道の夜」の銀河ステーションの入り口や、「注文の多い料理店」に登場するレストランである山猫軒に実際に入ることができます。
その他、園内には宮沢賢治の世界であるイーハトーブを体験できる5つのテーマゾーンが用意されていたり、実際に宮沢賢治とその妹トシが使用したチェロやバイオリンが展示されています。
「銀河のちから」に興味が湧いたなら、「銀河鉄道の夜」の世界へ行くのも良いでしょう。2つの「銀河」を持つ岩手県がもてなしてくれます。
岩手県の力は「銀河のちから」
実は、日本の都道府県において岩手県は北海道に次いで2位の面積を持っています。銀河にゆかりある岩手県は、銀河の名に恥じない広大な土地なのです。
そんな岩手県の誇る「銀河のちから」。岩手県の名産品を味わってみてはいかがでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 岩手県の名産品「銀河のちから」とは、どんなものの品種?
A.小麦