ご当地グルメの中には、地域の特産品を材料に使用しているものも多くありますが、従来からあるおなじみのメニューに、特産品が使用されている料理も珍しくありません。石川県白山市のご当地カレーも、ある特産品が入っています。
具にもルーにもこだわっているカレー
石川県白山市の名物料理として知られているのが白山堅豆腐カレーです。白山市は豆腐が地元の特産品となっていますが、通常の豆腐だけでなく堅豆腐も広く親しまれています。白山堅豆腐カレーはこの堅豆腐が、カレーの具材として使用されているオリジナリティにあふれたカレーです。カレーの具材といえば通常は豚肉や牛肉が多いですが、地域の特産品である堅豆腐を使用することで、今までのカレーとは一味違った味わいが生み出されています。オーソドックスなカレーしか食べたことがない人が味わえば、新鮮な感動を味わうことができるカレーです。カレーというおなじみのメニューの新しい魅力を感じることができる味わいに仕上がっています。
白山堅豆腐カレーの具材として使用されている堅豆腐は、普通の豆腐とは製法が若干異なっていることが、その独自な味わいを作り出しています。豆腐は豆乳ににがりを加えて、重しをのせることで作る料理ですが、白山の堅豆腐は豆腐の食感をしっかりと味わえるようにするために独特の工夫をしています。堅い食感の豆腐を作るために白山で行われているのが、通常の豆腐を製造するよりも重めの重しを使用する製法です。重さのある重しを使って加工することで、豆乳の水分が通常の豆腐よりも多く排出されるために、中身のしっかりとつまった重さのある豆腐を作ることができます。大豆本来のうまみをしっかりと味わうことができるのが堅豆腐の魅力です。
堅豆腐は余計な水分がしっかりと排出されているために、カレーの具材にもぴったりの具材です。水分を出し切っていることで普通の豆腐にはない噛んだときの歯ごたえがあることが、カレーの具材として非常に向いています。水分を含むカレールーの中に水分の少ない堅豆腐を加えることで、食感のバランスが全体的に良くなっています。また大豆のうまみがしっかりと味わえることも、堅豆腐がカレーの具材に向いている理由です。スパイスがしっかりと効いたカレーの中に具材として使用するものは、カレーの味わいに負けないおいしさを持っていることが不可欠ですが、大豆のうまみが濃縮された堅豆腐ならば、カレーの中に入れてもしっかりとした存在感があります。
白山堅豆腐カレーは堅豆腐を使用しているだけでなく、カレールーの作り方にもこだわっていることが、さらなる味の個性を作り出しています。通常のカレールーといえば黄色や茶色のものが一般的ですが、白山堅豆腐はカレールーの色が全体的に白っぽくなっているのがの大きな特徴です。色の白いカレーは非常に珍しいですが、カレールーの色が白いことで、具材として使用されている堅豆腐のいろどりとも絶妙にマッチしています。白山堅豆腐カレーの色が白っぽいのは、ルーを作る材料として豆乳などが使用されているからです。米粉や酒かすなども材料に使用することでルーの色をさらに白くすることができます。これらの食品は白山でも広く生産されているので、白山の魅力をまるごと味わえるのも白山堅豆腐カレーの魅力です。ココナッツミルクを使用することでさらにカレールーの色を白くできます。具材としてきのこやナッツを入れることで、堅豆腐の味わいがさらに引き立っています。
まとめ
白山のご当地グルメである白山堅豆腐カレーは、白山の特産品がふんだんに使用されている地元の名物料理です。地域特産の堅豆腐を具材として使用するだけでなく、豆乳なども使用することで、さらに独自の味わいが生み出され、観光客にも人気です。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 石川県の白山市の名物になっている「白山○○カレー」。○○に入るのは?
A. 堅豆腐カレー