広島県の和菓子店「もち菓子のかしはら」が販売する、人気のフルーツ大福「元祖◯◯◯◯大福」。◯に入る言葉はなに?

広島のお土産として人気のフルーツ大福には、お店と名前の由来にゆかりのある物語があります。今回は、フルーツ大福を作り続けるお店の歴史を紹介します。

 

なぜ「はっさく」大福?発祥の地・因島との関係

八朔(はっさく)は、瀬戸内海に浮かぶ因島が発祥の地として知られています。因島はかつて村上水軍の拠点として栄え、大正から昭和にかけては蚊取り線香の原料になる除虫菊の一大産地でもありました。囲碁棋士の本因坊秀策が生まれた土地としても知られ、柑橘栽培と日立造船の街として発展を続けます。2006年(平成18年)に尾道市と合併するまでは因島市として独立していました。現在はしまなみ海道が全通し、多くのサイクリストが訪れています。

もち菓子のかしはらは、1941年(昭和16年)に因島で柏原餅商店として創業しました。1983年(昭和58年)の因島大橋開通をきっかけに、2代目の柏原伸一氏がみかん餅にはっさくを加えた大福を考案し、1989年(平成元年)の海と島の博覧会で評判を呼んだことから本格販売が始まります。2000年(平成12年)にはソムリエの田崎真也氏が来店し、餡の甘さとはっさくの酸味の相性を高く評価しました。田崎氏の後押しを受け、2013年(平成25年)に広島市へ移転し、2022年(令和4年)に現在の天満町へ移りました。

はっさく大福が愛される理由とは

はっさく大福の美味しさの決め手は、素材の組み合わせです。まろやかな白餡を、ふんわりとしたみかん餅で包み、中心には果肉たっぷりのはっさくが入っています。ひと口食べると、餡の優しい甘さのあとに、酸味とほろ苦さが広がります。甘いだけでは終わらない後味の良さが、他のフルーツ大福との違いです。

はっさく大福の品質の高さは、受賞歴が物語っています。2016年(平成28年)にはJapan Sweets Awardの広島県部門で1位に選ばれ、2020年(令和2年)には瀬戸内おみやげコンクールで最優秀賞を受賞しました。さらに広島市からは、地域を代表する土産として、ザ・広島ブランドの認定も受けています。

売上でも高い実績を残しています。2026年(令和8年)1月には、広島駅の土産売上で首位に立ったことが日本経済新聞で紹介されました。地元の人だけでなく、観光客にも広く支持され、広島を代表する名物として知られるようになりました。長年の試行錯誤が、高い人気につながっています。

人気ゆえの休業?はっさく大福とこだわり

はっさく大福の美味しさを支えているのは、生の柑橘だけを使うという徹底したこだわりです。缶詰や代用の柑橘を使えば、年間を通じた安定生産もできます。しかし、もち菓子のかしはらは、あえて生の柑橘だけを使い続けています。新鮮な果実本来の香りと風味に、はっさく大福の魅力があると考えているからです。仕入れる柑橘の熟れ具合も、毎年細かく見極めています。旬の時期にしか味わえない、格別な美味しさに仕上がっています。

もち菓子のかしはらは、2026年(令和8年)8月14日から休業に入ることを発表しました。人気の高まりに応えようと、柑橘を多めに確保してきましたが、貯蔵していた分もそろそろ底をつき、味わいにも変化が出てきたためです。新しい柑橘が実る10月上旬ごろまで、例年通り休業となります。売り切れではなく、品質を守るための休業です。

もち菓子のかしはらの店舗情報とお取り寄せ方法

もち菓子のかしはらの本店は、広島市西区天満町にあります。営業時間は火曜から日曜の8時から18時までで、定休日は月曜日です。店頭では、はっさく大福のほかにも、みかん大福や栗大福といった季節の商品を購入できます。実際に足を運び、店の雰囲気を味わってみるのもおすすめです。

はっさく大福は、本店以外の場所でも購入できます。広島駅構内のエキエ広島店やアントレマルシェ広島をはじめ、宮島サービスエリアや小谷サービスエリアなど、県内各地の売店に商品が並びます。ただし取り扱いは曜日によって変わるため、事前に電話で在庫を確認しておくと安心です。

オンライン販売は行っていませんが、FAXで通信販売を申し込めます。注文後には電話で配送日と金額の確認があり、支払いは代金引換か銀行振込から選べます。箱は6個入りと10個入りが用意され、箱代はかかりません。店舗で受け取りたい場合も、あらかじめ連絡すれば商品を取り置いてもらえます。

もち菓子のかしはらのはっさく大福は、因島で生まれ、広島の地で愛され続けてきたお土産です。白餡とみかん餅、はっさくのほろ苦さが生む味わいは、受賞歴にも表れています。生の柑橘にこだわるからこそ、味わえる時期は限られます。ぜひ、旬の時期に広島を訪れ、元祖の味を確かめてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q.広島県の和菓子店「もち菓子のかしはら」が販売する、人気のフルーツ大福「元祖◯◯◯◯大福」。◯に入る言葉はなに?

A.はっさく