岐阜県多治見市の名物で、お土産や贈答品としても人気のしぐれ煮をご紹介します。ご飯のお供にもぴったりのその食品とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
甘辛い味付けはご飯のお供にぴったり!
禅味水月麩(ぜんみすいげつふ)は、岐阜県多治見市の禅寺・虎渓山永保寺(こけいざんえいほうじ)の精進料理をヒントに生まれました。永保寺の萬仭軒(ばんじんけん)老大師から名をもらい、禅と観音堂「水月堂」が由来となっているそうです。多治見市の食品製造会社(株)武内商店で作られており、多治見市観光協会の推奨品として、また全国観光土産品連盟推薦品としても選ばれています。お土産や贈答品に購入するケースが多く、多治見市を代表する名物の一つとなっています。
禅味水月麩は、手作りの生麩を長時間かけてじっくりと煮込み、しぐれ煮に仕上げた食べ物です。見た目は貝のしぐれ煮に似ていますが、その食感はまるで別物であり、生麩ならではの歯ごたえを楽しめます。黒七味をきかせて甘みを抑えた辛口と、お子さんでも食べやすい甘口の2種類が販売されています。ご飯にのせたりおにぎりの具にしたりと、白米との相性がよいことはもちろん、酒の肴にもおすすめです。禅味水月麩は、陶都創造館1Fの多治見PRセンター、またはJR多治見駅2Fの観光案内所にて購入できます。その他、便利なインターネット通販も用意されています。
生麩は美容と健康にうれしい食品
生麩は、グルテン(小麦粉のたんぱく質)にでんぷんを加え、蒸したり茹でたりして作られたものです。動物性食品の代わりとして、主に精進料理に用いられています。良質なたんぱく質に加え、マグネシウム・カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラルをバランスよく含む生麩は、美容と健康に役立つ食品なんです。禅味水月麩なら、毎日の食卓に取り入れやすく、手軽に健康習慣を始められそうですよね。さらに生麩は、低カロリーかつ低脂肪な食品なので、ダイエット中の方でも安心でしょう。
生麩には、プロリンというアミノ酸も豊富に含まれています。プロリンは、コラーゲンの生成を促す成分で、肌のたるみ防止に役立つといわれています。年齢肌でお悩みの方にとっては、特に注目したい成分ですよね。
多治見市はやきもの文化の町
多治見市は、岐阜県の南東に位置しています。名古屋からは電車で約35分、東京からは2時間弱という距離になります。自然豊かな環境で、古くからやきもの文化が根付いている町です。山間部には窯元が軒を連ね、職人たちが手仕事で美濃焼を作っています。中心部の本町オリベストリートには個性的なショップが立ち並んでおり、美濃焼のショッピングや上絵付け体験などを楽しめます。春と秋には、美濃焼の大廉売市も開催されているそうです。
禅味水月麩が誕生するきっかけになった「虎渓山永保寺」は、多治見駅から徒歩30分ほどの距離になります。バスでのアクセスなら、虎渓山で下車して徒歩約5分です。虎渓山永保寺は鎌倉時代に造られた禅寺で、四季折々の美しい景色が楽しめます。国の名勝に指定された庭園に加え、国宝の観音堂と開山堂が有名です。ボランティアガイドによる案内を利用することもでき、所要時間は1時間~1時間30分くらいとのことです。
数多くの歴史文化を誇る岐阜県多治見市には、マスコットキャラクターも存在します。名物のウナギと河童を掛け合わせた「うながっぱ」です。漫画家のやなせたかしが、デザインを担当したそうです。「うながっぱ」が描かれたバスが市内を走っており、町のあちこちで「うながっぱ」を目にすることでしょう。多治見駅前に設置されている看板も、有名な撮影スポットです。
禅味水月麩のある岐阜県多治見市へ行ってみよう!
岐阜県多治見市には、禅味水月麩の他にもたくさんの名物があります。美濃焼や寺院などの歴史文化はもちろん、市のマスコットキャラクターなどの新しい文化も見どころです。電車で気軽にアクセスできるので、次の休日に遊びにいってみてはいかがでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 岐阜県多治見市の名物「禅味水月○○」。○○に入るのは?
A. 麩
Q. 岐阜県多治見市のマスコットキャラクターの名前は?
A.うながっぱ