全国でも珍しい「キムチ」の特産品「各務原キムチ」で知られる各務原市は、どこの都道府県にある?

ある県の特産品である各務原キムチ。独特の味を気に入り、クセになる人も続出です。このキムチはいつから、どのように作られたのでしょうか。またキムチの人気の秘密や、各務原という地域の歴史などについても紹介していきます。

各務原キムチの歴史と作り方

各務原キムチは、各務原市町おこしの1つとして作られました。その材料は、地元の特産である「各務原にんじん」と、姉妹都市の韓国春川市特産の「松の実」が使われています。この2つを使用し、「キムチ日本一の都市研究会事務局」より認定されたものが各務原キムチといわれます。誕生のきっかけとなったのは、姉妹都市提携1周年にあたる2004年に各務原市が開催したイベントである「冬のソナタ春川物語」に多くの人々が訪れたことです。春川市との交流が基となり、2つの都市の特産物が入った各務原キムチが生まれたのです。

各務原キムチは、各務原のスーパーやコンビニで販売され、市内の飲食店でも食することができます。その味は辛いですが、2つの食材が入っていることにより甘さが出て深みを感じます。キムチを使ったカレーやうどん、お菓子などの関連商品などもみられ、おみやげとしても人気です。また家庭で作られることも多く、その作り方は、白菜を塩漬けにし、ヤンニョムと言われる調味ダレを混ぜてできます。ヤンニョムには、各務原にんじんや松の実の他に、イカの塩辛や昆布、にんにく、赤唐辛子、りんご、ももの缶詰めなども入れます。

各務原キムチの効能とは

各務原キムチは、野菜やイカ、小魚などを漬けて発酵させて作る漬物です。腸に届きやすい乳酸菌が豊富であるので、腸の善玉菌を増やすことで腸内環境を整えます。また食物繊維と乳酸菌により便秘を改善する効果も期待できます。他には唐辛子が含まれることで唐辛子のカプサイシンがアドレナリンを分泌し、代謝を上げたり脂肪を分解する働きがあるのでダイエットにも役立ちます。

各務原市は、キムチの講習会を毎年開き、多くの市民が集まっています。美味しい白菜が出回る季節になると家庭それぞれのオリジナルキムチを漬けるのです。全国でもキムチを漬ける習慣があるのは各務原ぐらいではないでしょうか。各務原キムチは、全国規模のB級グルメの祭典である「B-1グランプリ」に出場し話題を集めています。2008年にはこのキムチを使った「キムチ鍋」でブロンズグランプリに輝いているのです。2010年には各務原キムチを題材にしたドラマがNHKで全国放送されました。主演の貫地谷しおりさんやユナクさんも各務原キムチを気に入ってくれたかもしれません。

各務原キムチの発祥の地である各務原市とは

各務原市は、岐阜県の南部にある市で木曽川の北岸にあります。歴史はその昔、中山道で鵜沼宿として宿場町で栄えたことから始まりました。近年は、自衛隊岐阜基地に関連した工業都市であり、岐阜市などのベットタウンとして発展しています。気候は、全国と比べて平均的な気候です。特産品は、各務原キムチの材料でもある各務原にんじんで、このにんじんを使った人参焼酎やジュース、ジャム、ドレッシングなどもあります。各務原市の観光スポットは、春に千本以上の「百十郎桜」が咲く、新境川沿いの桜並木です。夜はライトアップされ、幻想的な美しさを誇っています。市のゆるキャラは桜が美しい各務原にふさわしい桜の妖精である「ららら」です。頭が桜の花びらの形になっています。

各務原市は岐阜県にあるため、その県民性は、昔から小さな村単位で暮らしてきたので、自分の身内以外は全く興味がない閉鎖的な一面を持っているようです。しかし、そんな県民性とは裏腹に、各務原市の公園である「学びの森」には「カガミハラ・スタンド」という話題のカフェがあります。人気が高く、休日には長蛇の列になることもあるのです。カフェ以外にもマルシェを催したり、文化発信基地の役割を担っています。

各務原キムチは手軽に手に入る栄養価も高い特産品

各務原キムチは、最初は町おこしの一環で作られ始めました。しかし栄養価も高く、甘くて食べやすいのです。近くのスーパーなどでも簡単に手に入り、各務原ではキムチ講習会をしたり手作りレシピも公開しているので手軽に作るのもいいでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 全国でも珍しい「キムチ」の特産品「各務原キムチ」で知られる各務原市は、どこの都道府県にある?

A.岐阜

Q. 「各務原キムチ」で知られる岐阜県各務原市のゆるキャラは?

A.ららら