イワシやサバの水揚げ量で全国トップクラスである、千葉県にある漁港とは?

寿司や刺身、焼き魚など日本人の食卓には欠かせない魚。そんな魚を捕る漁業の拠点となる漁港は、日本全国にたくさんあります。そんな漁港の中でも、全国トップクラスの水揚げ量を誇る漁港が、千葉県にある漁港です。

全国トップクラスの水揚げ量を誇る

千葉県銚子市にある銚子漁港。流域面積日本一の利根川の河口付近に位置し、太平洋に面したこの漁港は、静岡県の焼津漁港や北海道の釧路漁港と並び、日本三大漁港の1つに挙げられています。また、銚子漁港は全国トップクラスの水揚げ量を誇る漁港であり、平成23年から平成29年まで7年連続で水揚げ量が全国1位です。

何故銚子漁港が全国トップクラスの水揚げ量を誇っているのかというと、銚子漁港の沖合が潮目となっているからです。この潮目とは、温度の異なる海流がぶつかる場所で、魚のえさになるプランクトンが多くなる場所。銚子漁港の沖合は、まさに暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかる潮目となっているため、魚のえさが豊富です。さらに、長さは日本2位、流域面積は日本1位を誇る利根川からも豊富な栄養が運ばれるため、漁場として最適な環境が揃っています。

銚子漁港に水揚げされる魚の種類は、真鯛、カツオ、マグロ、イワシなど多々あり、とても種類が豊富です。春は真鯛、夏はカツオやイワシなどあらゆる季節の旬な魚が水揚げされており、日本全国から漁船が到着する漁業基地でもあります。

銚子漁港の歴史と今

全国トップクラスの水揚げ量を誇る銚子漁港のある地域は、古くは平安時代から漁業が盛んな土地であったようです。近代に入り明治時代初期には、千葉県で一番人口の多い都市であったほど、漁業の港として栄えていました。第二次世界大戦末期には、銚子周辺も被害がありましたが、戦後の昭和26年に全国初の特定第3種漁港に指定されて振興・発展し、全国屈指の漁港になっていきます。

そんな銚子漁港は、市場面積が40,243平方メートルあり、市場内には第1卸売場・第2卸売場・第3卸売場の3つの卸売場があります。第1卸売場は、中央市場となっており、市場休場日以外は朝の8時から11時半まで市場を見学することが可能です。平成27年に市場がリニューアルされているため、2階から案内人付きで競りの様子なども見られます。さらに、第1卸売場には銚子漁協直営のお食事処「まいわい」が併設。競りなどを見るだけでなく、銚子漁港で水揚げされた新鮮な魚も食べられます。食事だけでなく、加工品などの販売も行っているので、お土産も買えて魅力的です。第2卸売場と第3卸売場は見学できません。

銚子漁港周辺の観光スポット

銚子漁港の周辺には、様々な観光スポットがあります。銚子漁港から徒歩6分ほどのところに、ウオッセ21水産物即売センターがあり、ここは新鮮な魚や地元の特産品などの銚子の土産を取り揃えた施設です。水産物即売センターでは、10を超える店舗が並んでおり、お土産選びの選択肢も豊富。また、お土産を買うだけでなく、海鮮丼やタイのあら煮などの魚料理を食べることが出来るお店も3店舗あります。

また、ウオッセ21水産物即売センターのすぐ側に、銚子ポートタワーがあります。この銚子ポートタワーは、高さは57.7mのツインタワー。高さはそれほど高くないものの、周りに高いビルなどがなく、銚子港のすぐ前という抜群のロケーションにあり、最上階の展望台からはどこまでも続く太平洋や夕日に染まる利根川などの絶景を眺められます。銚子漁港から徒歩11分ほどのところに、川口神社があります。この神社は平安時代の寛和2年創建という歴史ある神社で、漁業関係者の信仰が厚い神社です。

魚好きなら、是非銚子漁港へ

全国トップクラスの水揚げ量を誇る銚子漁港は、見るだけでなく食べる楽しみもある魚好きの方にはもってこいの観光スポットです。漁港内だけでなく周辺にも、お土産を買ったり飲食できる店舗があって絶景も楽しめるので、是非一度訪れてみては?

ザ・ご当地検定の問題

Q. イワシやサバの水揚げ量で全国トップクラスである、千葉県にある漁港は?

A.銚子

Q. 新鮮な魚や地元の特産品などを取り揃えた、千葉県銚子漁港周辺の施設は?

A.ウオッセ21