愛知県碧南市の特産品「へきなん美人」って何？

へきなん美人は、愛知県碧南地区で穫れるブランド野菜です。愛知県碧南地区を訪れたら、一度は食べていただきたい美味しい野菜です。その味や旬、レシピ、美味しさの秘密、歴史、どこで買えるのか等にについてご紹介していきます。

へきなん美人は何の野菜？旬はいつ？おすすめの食べ方は？

へきなん美人は、愛知県碧南地区で穫れるブランドニンジンです。鮮やかな美しい橙色で、形もスラリと美しいです。良いのはその見た目だけでなく、味も青臭さが少なく、甘みが強いニンジンです。身質は、きめが細かく滑らかで、ジューシーで食感が良いので生で食べる他、様々なお料理に向いています。ニンジンというのは都会のスーパーなどで買うと、包丁で切った際に含んでいる水分が出てくるようなジューシーで新鮮なものにはなかなか出会うことができませんが、このへきなん美人は地元で入手したものですと、包丁で切った際にニンジン自体が含んでいる水分が出てくるほど、みずみずしいニンジンなのです！
へきなん美人の旬は、11月中旬～3月上旬です。最もおすすめの食べ方は、へきなん美人そのものの味を生かしたジュースやサラダです。サラダにする場合のおすすめレシピは、へきなん美人をスライサーなどで薄く切るか、長さ４～５cmの薄切りにして千切りよりやや太めに切り、ドレッシングをかけていただきます。炒ったナッツ類（砕いたクルミやアーモンド等）をトッピングするとへきなん美人の甘さとナッツのコクがマッチしてより美味しくなります。また、へきなん美人の特徴である甘さを生かし、煮物などもおすすめです。煮物の甘さとへきなん美人の甘さが相まってより一層美味しく感じられます。

へきなん美人の歴史と美味しさの秘密

碧南のニンジン作りは大正時代から行われていましたが、海岸付近の土地改良整備が行われたのをきっかけに作付面積も増え、新しい土に合う品種改良が始まりました。その中で登場してきたのが、「へきなんにんじん」でした。へきなんにんじんは、へきなん美人の親ともいえる品種で愛知県の伝統野菜になっています。しかし、味はよいものの、野菜の取扱販売の主流が、八百屋からスーパーへ移ってくると、長さが不ぞろいなへきなんにんじんは扱いにくいとの意見が出てきました。こうした中で、さらなる改良がおこなわれ登場してきたのが、へきなん美人なのです。
へきなん美人は、他の碧南産のニンジンと同様に、海に近い砂地の畑で作られています。畑は足が沈んでしまうようなさらさらとした砂地です。この砂地の柔らかさこそが、甘さと美味しさを作る秘密なのです。また、その美しい色合いは、徹底した温度管理でニンジンが伸びる時期に土の温度を下げすぎないことで生み出されています。

へきなん美人はどこで買える？

へきなん美人は、主に愛知県内の他、主に北陸や関西方面へ出荷されています。愛知県を訪れた際に、へきなん美人を買うなら「あおいパーク」がおすすめです。あおいパークは、愛知県碧南市にある農業と食と健康をテーマとした体験型施設で、正式名称は「碧南市農業活性化センターあおいパーク」となっています。あおいパークでは、もぎたて広場と呼ばれる産直市場があり、地元愛知県産の新鮮な野菜がたくさん売られています。もちろん、へきなん美人の取り扱いもありますので、ぜひ購入してみてください。
あおいパークは体験農園やハーブのお風呂などもありますので、旅行でお子様と立ち寄るのにもおすすめです。また、施設内の「レストランだいどころ」では地元産の新鮮野菜を使った料理も楽しめます。あおいパークは、碧南中央駅からバスで20分ほどのところにあります。